他人の傷を、一つだけ自分に移せる。
ギアス嚮団で「十番」と呼ばれた少年にとって、それは暗殺者の傷を引き受けるための力だった。

三年前、運ばれる途中の事故で「焼死」したことになった彼は、シンジュクゲットーの闇医者に拾われ、イオ・ハーシェルと名乗って暮らしている。
戦う力はない。ナイトメアにも乗れない。
黒の騎士団の救護係になった彼にできるのは、止血と、包帯と、目の前の一人を連れて帰ることだけ。
命に関わる傷は、移せば自分が死ぬ。

仮面のゼロが世界の憎しみを背負っていく戦いの裏で、名字を持たない救護係が、一人ずつ傷を数えていく。

※劇場版3部作(興道・叛道・皇道)→『復活のルルーシュ』の流れです。
※転生・憑依のない、オリジナルの主人公です。一人称で進みます。恋愛要素はありません。
※原作どおり亡くなる人物がいます。子どもが傷つく描写があります。