青学三次だと言っていいんだろうか…

本作は『青資秘密学園奮闘ログ』の三次創作になります
https://syosetu.org/novel/322798/

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■ユウカのMomoTalk

ユウカ
先生、明日なんですけど、空いてますか?

 大丈夫だよ!どうしたの?

ユウカ
青学に転校した古い友達が、青学分校区で働いているんです。

ユウカ
体が弱い子なので、定期的に様子を見に行くんですけど

ユウカ
先生もご一緒しませんか?

 勿論行くよ!なんて言う学校?

ユウカ
ありがとうございます!

ユウカ
はい、その分校区の名前は…



【青学三次】はたらくくるま

 

 

"これは…凄いね。"

 

"石造りの多層建築に、大通りを埋め尽くす石畳、街灯はアーク灯なのかな?レトロな街並みだね。"

 

「見た目だけで、電気を使った近代都市らしいですけどね。

この辺りで、生徒会長さんと副生徒会長の子が出迎えてくれるはずで…あ、居ました!」

 

「ようこそ先生、ユウカさん。私は当学校の生徒会長、小仁井です。コニーと呼んでください。」

 

「私は車輌研究部所属、兼副生徒会長の、ののみなのよ!ノノミって呼んでね!先生、ユウカ、いらっしゃい!」

 

"私は先生だよ。よろしくね。コニー、ノノミ。"

 

「久しぶりねノノミ。身体は大丈夫?風邪引いてない?お腹を冷やしてないわよね?」

 

「もう、ユウカは心配性なのよ!」

 

「前科、って言葉は知ってるかしら?」

 

「ううっ…。」

 

"ノノミか…。あ、ごめん、同じ名前の子が居てね。"

 

「む、変なことを考えてる気がするのよ!」

 

「せーんーせーいー?」

 

"そ、そんな事ないよ!"

 

"二人とも、仲が良いんだね。"

 

「はい、ノノミとは1年の頃、ミレニアムの同期だったんです。」

 

「遅くまで無理をするユウカの面倒をみていたのよ!

夜食におにぎりを持って行ったり、突き指をしたユウカに応急処置をしたりしたの!」

 

「懐かしいわね…ところで、しょっちゅう熱を出してた貴方の冷却シートを変えていたのは誰だっけ?」

 

「う、ユウカなの…。」

 

「汗だくの寝間着を変えていたのは?」

 

「ユウカです…感謝しているのよ…。」

 

「もう、言わせたみたいになっちゃったじゃない。

つまり、そういう関係なんです。遠くに行った友達ですね。」

 

"そういうの、いいよね!"

 

"どうして青学に転校したの?"

 

「それが…2年生への進級直前に、この子が原因不明の高熱をだしまして。

ミレニアムでは手を尽くしても改善せず…そこに、青学から申し出があったんです。

こちらに転校するなら、青学病院で面倒を見ると。」

 

(まさか、帰還のために神秘催眠を受けて、プラシーボで発熱してたとは言えないのよ…。)

 

"そんな事があったんだ…。"

 

「はい、なのでミレニアムとしても医療分野の研究を進めたいのですが中々…。」

 

「あのー、そろそろ案内を始めてもいいかな?時間の都合もあるから…。」

 

「あ、ごめんなさい、コニーさん。お願いするわ。」

 

「それでは。ここ青学分校区は、特殊車両の試験特区になっているんです。

特殊車両というのは、今から私たちも乗るんですけど、あれですね。」

 

"ロボットだ!"

 

「いえ。ロボットでは無いんです。『車』なんですよ。」

 

「トロットビークルって言うのよ!」

 

"そうなんだ。トロットビークルはロボットと何が違うの?"

 

「まず、技術的なツリーが大いに違います。

ロボットとは、センサー、CPU、自動操作と言った、自身で情報を得て、判断し、動作をする力を持つ機械だと私は考えています。

ですが、ビークルは『車』の延長なんです。」

 

「あのね、ビークルは元々は前輪長脚クレーン車っていう車から作られててね!車の制御系で動くの!

足の駆動部分も、腕の伸長も、タイヤの昇降やワイパーの仕組みで動くのよ!」

 

"へえー、人型の車なんだね。"

 

「そうなの!ビークルは人が車を使う中で、もっと使いやすく便利なようにって!色んな人が考えて、作り変えて、人から人に伝えてきたものなのよ!それに ゴホッ」

 

「あちゃあ…。」

 

"ノノミ!?"

 

「ノノミ!?言わんこっちゃないわ!水飲める?薬はある?」

 

「平気なのよユウカ…ありがとう。えへへ、噂の先生と喋れたから、ちょっと興奮しちゃった。」

 

「えーと、ビークルについては、彼女が今話した通りで、民生品の改造が取り込まれて生まれてきた歴史が…。」

 

「あなたね…ノノミが咳込んでるのに、気にしなさすぎじゃない?」

 

「えっ?あ…ごめんなさい、よくある事だからつい…。」

 

「よくある事!?」

 

「ユウカ、大丈夫なのよ。青学生同士はこんな感じなの。深入りしないのよ。」

 

「…あのね、青学には貴方の健康のためだと思って託したの。それがうまく行っていないなら…。

うちの特殊部隊を送ってでも、連れ戻すからね?」

 

「ええっ!?いやあの、本当にごめんなさい!」

 

「ユウカ!?大丈夫!普段は健康なのよ!ほら…エフッ」

 

「今我慢したわよね!?もう、いいから無理しない!」

 

「はあい…分かったのよ。」

 

"落ち着いて、ユウカ!"

 

「すみません、先生。わざわざ呼んでおいてこんな所を見せてしまって。」

 

"ううん、大丈夫だよ。"

 

"ユウカが優しいのは知っているからね。"

 

「!?ならいいです、けど!」

 

「こ、これが先生なんだ…。」

 

「流石なのよ…。」

 

 

「さて、シートベルトを締めてくださいね。」

 

"操縦席も、車と同じなんだね。"

 

「はい。交通ルールも同じですよ、車道を通るので。

道すがら、ビークルについて説明しますね。」

 

「ビークルは、車と同様のボディ、エンジン、ライト、風防を持っています。

キヴォトスでは、車は容易く破壊されるものですが、人が乗っている場合は話が別です。」

 

「…先生も、例えば、どこかでK.S.P.Dの装甲車両をご覧になったのではないかと思います。

あれらは通常も高い耐久力を持ちますが…

昔、七囚人の狐坂ワカモに奪われた際に、より高い耐久力を発揮しました。」

 

"そうなの!?"

 

「これらを見るに、普段は遮蔽としても怪しい自動車ですが、

乗員の神秘を以てすれば、十分な強度と剛性を持つのではないか?

そうした疑問から、私たちはこのビークルに辿り着いたんです。」

 

「とある片田舎で使われていた車なの。温故知新なのよ。」

 

「ええ、生活感があるのはその為ね…っと。

おじさん、こんにちは!今帰りですか!?」

 

「おや、小仁井ちゃん。こんにちは!良い大根が採れたから後でお裾分けするねえ。」

 

「ありがとう!今はお仕事中だから、後で貰いにいきますね!」

 

「あっ小仁井!土捨て場が空いてないんだけど!」

 

「えっ!?あー…12番が空いてるからそこに捨てて!」

 

「りょ!」

 

「おお小仁井ちゃん!今日は鰤が大漁だったから安いよ!」

 

「魚屋さんお疲れ様!じゃあ今晩は鰤大根にします!後で行きますね!」

 

"街の人と仲が良いんだね?"

 

「コニーちゃんは歌姫さんなの!ファンクラブだっているのよ!」

 

「そんな大したものじゃないよ?前々からやっているから、見てくれる人が付いただけだって。」

 

「うちの会長とは大違いだわ…。」

 

"ファンクラブがあるなんて凄いね!"

 

"どうしてそんなに歌が好きになったの?"

 

「コニーちゃんは元々、静かで小さな町の生まれなのよ。娯楽なんて歌しかないような田舎の町だったの。」

 

「そうなんです。歌っていたら皆が褒めてくれて、それで。

だからこそ、この分校区に大勢の人が集まって、みんなが生活しているのを見るのが好きでして。」

 

"確かに、そういう町とは随分違うよね。"

 

「ミレニアムとは随分違いますが、私もこういう街は好きですよ。

計算された街並みが用意され始めた、過渡期と言う雰囲気ですよね。」

 

「あっ、分かる?区画整理とか大変だったんだから。」

 

"産業革命…って感じかな?"

 

"それにしても、色んなビークルがいるなあ。"

 

「はい。ビークルというのは重機なんです。

農業用、建築用、運送用。アームとバック次第でどんな需要にも応えられます。

後ろに座席をつけたタクシーなんかもありますよ?

ビークルは生活の友、ですから!」

 

"人の長い友だちってことだね!"

 

"もしかして、戦闘用にもなるのかな?"

 

「はい、ライフルやバズーカ等の重火器を付ければ、戦闘に使えます。

…ですが戦闘用としては、あまり強いとは言えません。

強さについては、PMCのパワーローダー程度のもので、勝負を決めるものでは無いでしょう。」

 

「ですが、戦力としてはそこそこでも、製造時に車のパーツ、エンジン、タイヤ等を転用出来る利点があります。

つまり低コストで、量産性が高く、整備がしやすく、現地で共食い整備もできるんです。

操作系が車なので、学習コストが通常免許で済むのも利点ですね。」

 

「自分では、飛んだり、跳ねたり、走ったりして戦えない子も居るのよ。だけど、ビークルならハンドルとペダルで戦えるの。」

 

「仮に汎用アームで市販品のハニカムシールドを持つだけでも、動く遮蔽になりますから。」

 

"なるほどね…。誰でも使えるんだね。"

 

「ミレニアムでは無い視点ね…治安維持はセミナー直属の保安部かドローンで、整備も殆どAIだし…。」

 

「あそこはセミナーのお金が貰えたから何でも出来たのよ…。今はユウカがお金を用意しているの?」

 

「もちろん、投資でばっちりよ。ここにも投資しましょうか?」

 

「うーん…やめておくの。そうすると、ミレニアムからのお話を断れないのよ。」

 

「そうね。分かっているようで何よりだわ。…本当に大変なら言うのよ?

工場や会社の証券を買って、支えるくらいなら出来るから。」

 

「…ありがとうね、ユウカ。」

 

"聞いた感じだと、使い道も本当の車と似ているんだね。"

 

「はい。戦闘よりも、日常生活で使う方が多いですから。勿論ただの車では出来ないことも多いんですけどね。」

 

「例えば…。あ、そうだ!

案内が終わったら、広場まで来て下さいね。夕方から楽団のライブがありますから。

一曲披露しちゃいますよ!」

 

"へえ〜、楽しみ!"

 

「期待してていいのよ!」

 

「私の台詞でしょう!?…あれ?」

 

 

ウ〜 ウ〜

 

警察車輌が通ります。道を開けてください。

 

警察車輌が通ります。道を開けてください。

 

 

"パトカーのビークルだ!"

 

「もう、こんな時に!」

 

「空気を読まないのは、めーなのよ!」

 

「パトカーがこの先に行ったけど、何かあったの?」

 

「えーと…どうやらこの先で、ヘルメット団が暴れているようですね。

せっかくですし、見に行きますか?

ビークルがどう戦うかをご覧いただければと思います。」

 

"いいね!警察の戦い方を見に行こう!"

 

「それじゃ、方向転換して、出発なのよ!」

 

 

"おお〜!ロボットバトル!"

 

「違いますってば。…と言いたいですが、ライフルやガトリングを付けていては、説得力がないですね。」

 

"撃つだけじゃなくて、盾を持ったビークルが壁になったり、素早く近づいて制圧するんだね。"

 

「はい、一般的な警官隊の戦術を踏襲しています。個人戦力に依らないのが良い点ですね。」

 

「んー…。まだ仲間がいるみたいなのよ。」

 

「見えてきたわね…戦車が数台と、ビークル!?相手もビークルに乗ってるわよ!?」

 

「誰でも乗れるのがウリですから!不良だって乗れますよ!」

 

「そこ、威張るところ!?不利そうだけど、どうするの?」

 

「ううん、戦車との連携も出来てるし、ビークル乗り自身も手練れですね…。」

 

「あいつら、対ビークルに特化しているのよ。銃を捨ててトゲ付き鉄球アームを付けて来ているの…。」

 

「もう一台は投擲強化アームね…。パトカービークルが投げ飛ばされているわ。

う〜ん、警察のビークル隊じゃ勝てそうにないかなぁ…。」

 

"こう言う時は、どうするの?"

 

「ビークルはそれなりの戦力でしかないので…。こちらも戦車に頼ります。ノノミ。」

 

「分かったの。…もしもし、あっちゃん?うん、2番街なの。お願いね。」

 

「あっちゃんって、こっちで出来た友達?」

 

「うん、とっても戦車が上手いのよ!ほら、来たの!」

 

「ふーん…え?」

 

"あれは…ロボットだ!?"

 

「いえ、あれは『戦車』です。…条件によっては、そうも言えますが。」

 

「もしもし、あっちゃん。ターゲットはあそこのヘルメット団の戦車隊なのよ。」

 

『わかったよ。ナビゲートをお願い。』

 

「ええ?だって、どう見ても人型ロボットじゃない!?」

 

「ユウカも初めてなんだっけ?それじゃあ説明するのよ。

あれは『サムライ号』って言って、車体に人工骨格と人工筋肉を詰め込んで、パイロットが脳波で操作をする『戦車』なの。

稼働時間は短くて、被弾面積は広くて、酷使するとすぐ関節が駄目になる、最低の兵器なのよ。」

 

「…いや、ダメダメじゃない!?」

 

"え〜と、強いようには聞こえないけど?"

 

「機体の性能はダメダメなのよ。…でもね。あれは、人と同じ様に動けるの。」

 

『ビークル2台、撃破したよ。』

 

「ありがとうなのよ!その先、正面道路から戦車3台と歩兵が来るのよ。」

 

『了解!』

 

"えっ!?もう倒したの!?"

 

「人とおなじ様に動けるって言うのは、つまり、人が積み重ねてきた技術を活かせるっていう事なの。

あっちゃんを見て。」

 

"うーん…動く時に、すり足で動いているのかな?"

 

「少しずつステップして射線を外しているのね。…これ、ミレニアムにとっても脅威になるんじゃない…?」

 

「大丈夫なのよ?あんな動き、あっちゃんにしか出来ないから。

それに、少し動いたら人工筋肉はブチブチだし、脱臼するし、総取り替えなのよ…。」

 

「お金が飛んでいくんだよね…。あれ直すの、幾らになるかなあ…。」

 

「あー…。つまり、普段は出せない秘密兵器みたいなものなのね。納得がいったわ。」

 

"秘密兵器とエースパイロット…浪漫だね!"

 

「あっちゃんは『青』っていう、最高のエースなのよ!」

 

「銃や格闘は人並みですが、人型戦車に乗せた際に無類の強さを発揮します。

こうした人材を発掘出来たのは幸運でしたね。」

 

「ふぅん…うちもやってみようかしら…。」

 

「やるのなら、上下の揺さぶりやジャンプ、ステップの視界の揺れに気をつけてね。」

 

「口が気持ち悪いし、お掃除が大変なのよ…。」

 

「待って、あなたが乗ったの?」

 

「あっ…それはそうと先生、何か気になることはあるの?」

 

「誤魔化さないの!」

 

"そうだね…。例えば、破壊されたりしても中の生徒は無事なんだよね?"

 

「ビークルもサムライも、脱出装置が付いているから平気なのよ!」

 

「ビークルは操縦席を飛ばすだけですけどね。サムライは操縦ブロックごと背後に撃ち出すので、強い衝撃が掛かるんです。」

 

「あれは辛かっ…なんでもないの!」

 

「じー…。」

 

"まあまあユウカ。"

 

"自分で作ったものは確かめたいよね。"

 

「流石!先生は話がわかるのよ!」

 

「甘やかしちゃ駄目ですよ、まったく!」

 

「あはは、うちの技術担当だから見逃してくれないかな…。体には気を使ってるから。」

 

『みんなで見張っているからね、何かあったらすぐに連絡するよ。

はい、全部撃破したよ。』

 

「あっちゃん!?」

 

『コレで全員だよね?それじゃ、後は警察の子に任せて、これ以上ブチブチにならないうちに帰るよ。お疲れ様!』

 

「聞こえてたの!?ともかく、ありがとうなのよ。」

 

「お疲れ様。じゃあ先生。引き続き案内しますね。」

 

"うん、よろしくね!"

 

"…やっぱりロボットだよなあ。"

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、この辺りで分校の案内は終了ですね。お疲れ様でした!」

 

「お疲れ様でした、なのよ!」

 

「色々あったけどね…。お疲れ様。

元気でやってるみたいで良かったわ。」

 

"お疲れ様でした。今日はありがとう。"

 

"この分校の事が分かった気がするよ。"

 

"また、ビークルやサムライの事を教えて欲しいな。"

 

「ちょっと先生、終わったつもりになってませんか?」

 

「先生ったら、忘れん坊さんなのよ!」

 

"えっ?"

 

「先生、広場で歌姫さんの楽団のライブを聞くんでしょう?」

 

"あっ!"

 

「もう、もしかして本当に忘れてました?」

 

「先生ったら酷いんだー。」

 

"ご、ごめん!"

 

"色々あってつい…。"

 

「ふーん。別に聞かなくてもいい、と言ってもいいですけど。」

 

「駄目なの!ここに来たなら聴いていかなきゃ!

聴かないでこの分校区に来たなんて言ったら笑われちゃうのよ!」

 

"そんなに!?"

 

「そんなに言うなら先生、聴いていきましょうか。

…ところで私も初めて聴くんだけど、もしかして笑われてたのかしら?」

 

「えっ、いやそうじゃなくて…ユウカは特別なの!」

 

「ちょっとー。慌てさせちゃ駄目でしょう。」

 

「そうね。ごめんなさい、意地悪しちゃったわ。」

 

「…ユウカの鬼、悪魔、魔王ユウカなのよ。」

 

「そこまで言う!?魔王って何!?」

 

"まあまあ"

 

"ほら、時間だよ。広場に行こう。"

 

「それじゃ、れっつごーなのよ!」

 

「Let's Go!

すぐそこだから、このまま行っちゃうね。…はい、到着!」

 

「綺麗…。灯りが一斉に点いて、ステージらしくなっているわ。」

 

"わあ!ビークルがたくさんある!"

 

「はい、私たち楽団のビークルです。

一人一人が自分のビークルを持っていて、そこで自分のパートを演奏するんですよ。」

 

「アームパーツのシールドがステージになってるのよ!

ここにドラムとかの楽器を載せて、皆で乗って演奏するの!」

 

「なるほどね、確かにこれは、見て、聴いてみないと分からないわね。」

 

「おっと?歌を聴く前から納得されたら困るんだけどな?

私たちの演奏を聴いてから、もう一度言って貰える?」

 

「そうね、そうするわ。

ノノミがああ言うほどの演奏、聴かせてもらうわね?」

 

「ふふ、任せて!

町に娯楽が無くて昔からずっと歌ってた女の歌声、見せてあげるわ!」

 

「ほらコニーちゃん、みんな待ってるのよ。

遅れたら、めー、なのよ!」

 

「そうだね。ゴメンゴメン。

それじゃ、ゆっくり聴いていってね!」

 

 

『みんなお待たせ!遅くなってごめんね!

今日はお客さまも来ているから、張り切って歌います!』

 

『聴いてください!』

 

 

『In Your Voice』*1

 

 

 

 

 

 

…………⏰️

 

 

「平和だねー。」

 

「小規模自治区だから、ゲマトリアやデカグラマトンもこなくて楽なのよ…。」

 

「そうだねえ。」

 

ピロン.

 

「あれ、メールが来た。

差出人は…ミレニアム、特異現象調査部!?」

 

「ヒマリさんなの?一度、体質を調べてもらった事はあるけど、それきりなのよ。」

 

「んー、それとは関係ないみたい。

ねえ、白川山ってところにビークル納品した?」

 

「してないの。不良が持って行ったとかなの?」

 

「どうも、手足胴体があるバスとかが見つかったらしくて、うちのじゃないかって言われてるんだけど…。」

 

「…ツチノコ?バスのビークルなんて作ってないのよ。」

 

「それがね。それ以外にも出たらしくて。」

 

「えー?何なのよ?」

 

「アーマード・ハイエースのロボだって。」

 

「絶対他の青学生のせいなの。濡れ衣なのよ。」

 

「七武に投げておこっかぁ。」

 

 

 

 

*1:
ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット 挿入歌 歌詞がとても良い




■小仁井(コニー)
分校区三年 生徒会長 産業開発部 部長
青学分校区、旧廃校寸前校の転生者。
田舎の町に生まれたため、銃を撃たれて平気なのを知るまでブルアカ世界だとは思わなかった。
青学の存在を知って即本校籍を入手。支援と技術者派遣を求め、分校区を趣味であったバンピートロットに染めた。
娯楽がなかったため、暇な時間を自分なりに動き、地域の手伝いや楽団への参加、街の整備や不良の撃退に費やした結果、生徒会長になっていた。

■ののみ 
分校区二年 副生徒会長 車輌研究部 部長 
青資秘密学園学区生まれの転生者。
元ミレニアム一年、エンジニア部/生活健康部兼部スパイ
ユウカの同期で、体が弱く、ミレニアムではよく発熱して保健室に連れて行かれていた。
逆に早く成長しようと焦るユウカに夜食を持って行ったり、怪我をしたユウカに応急処置をしたりしていた。
ユウカから気に掛かる同期として大事にされていたが、
進級直前に原因不明の高熱(神秘催眠)を出して、青学病院に入院。
それに伴い、青学に転校し本校生として二年生に進級した。
その後、青学分校区の特殊車輌特区の責任者として派遣され、特殊車両の研究開発を行なっている。
噂を聞いたユウカから、うっかり残していたモモトークが繋がったため、交流が復活した。
ユウカには、体が弱いスパイなんてあるはずがないとバレていない。


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