支配人はかりそめの顔
作者:Kohya S.

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@ぷくぅ  2020年04月18日(土) 19:29 (Good:0Bad:0) 30話 報告

 拝読しました。

 だいぶ期間を空けての再読でしたが、やはりというか、あまりにいい話だったのでかなり覚えていました。もう時効だと思うので書いてしまいますが、下読みの段階で本当に最高傑作だと思っていましたが、再読してもそれは変わりませんでした。

 まず、鞠莉ちゃんの性格を非常によくつかめていて、物語への入り込みが段違いです。自分でやらないと気がすまないところ、実は臆病なところ、あーでもないこーでもないと独りで悩んでしまうところ、どこをとっても実に鞠莉らしく描かれていて違和感を感じることは全くありませんでした。
(18行省略されています)

返信:Kohya S. 2020年04月19日(日) 21:38

 感想をいただき、ありがとうございます。また投稿前には下読みをしていただいたこと、改めて感謝申し上げます。
 ずいぶん時間が経ちましたし、また他の読者様にも伝わるよう、以下、下読みのことはいったん忘れて書きたいと思います。

 活動報告などにも書きましたが、まさにお書きいただいたような鞠莉ちゃんの性格ゆえか、物語を進めるのには非常に苦労しました。ただ悩んだ分、彼女の人となりをつかむことができ、そして彼女の魅力を伝えるためのストーリーが作れたのかもしれません。モノローグは過去作で一番多いのではないでしょうか。
 他のキャラクタも好意的に見ていただけたようですね。ここいくつかの作品では、主人公、ヒロインの描写を深めるため、脇役もある程度しっかり書きたいと考えていました。その甲斐があったようで幸いです。
 啓司は、逆に今までの作品ではお相手がわりと素直なキャラが多かったので、あえて癖のある人物を当てた感じは否めません(絵里編の黒田と似たところはありますね)。それでもやはり、鞠莉が惚れる人物でなくてはならないので、癖がありながらも魅力的に描くように努力しました。好感を抱いていただけたなら嬉しいです。
 樫村は私もお気に入りです(物語的にはキーポイントで話を動かす、若干都合のいい存在ではあるのですが)。

 ストーリーの冒頭は、やはり苦労した記憶があります。プロットの段階で、副支配人に就くという課題、地区予選敗退後のスタートは決まっていたのですが、それをどう読者に見せるかは悩みました
 映画などでも、冒頭約一割ほどで客を引き込むべし、というルールがあるようです。
 ですので、一話目で思い切ってわかりやすく、父との会話で問題を提示し、その後の二、三話でライバルホテルがキーになりそうと示す(そして最後に啓司をチラ見せする)、という形にしました。
 また鞠莉についても三話目までで(二次創作では作品によってキャラがぶれますので)わりと大人な感じであることを示しています。(そしてたぶん、かなりの割合の読者が離脱しています。)

 シーンの臨場感についての言及、ありがとうございます。
 そうですね、言われてみて気づいたのですが、その場の様子が具体的にイメージできるよう、それでいて必要以上に冗長にならずに書こうと、努力しているようです。お書きいただいたようなロイヤルアルダーに最初に行くシーン、また違う立場でもう一度行くシーンなど、キーになる場所はわりとしっかり書き込み、そうでない場合は必要最低限に留めているようです。このあたり何作も書いて緩急付くようになってきたなら、嬉しいです。
 各話の切りどころは、わりと引っ張ることを意識しました(「強がりの~」もですが)。ぶっ通しで読んでいただけたなら、してやったりです。

 伏線の回収は、スイーツの箇所はプロットの段階から先に一年生に提示させよう、と決めていました。また書きながら思いついたものも多く、この辺りは完結してから投稿するメリットなのかなと思います。三年生組の小さいころのエピソードは、本当に自分でもお気に入りです(果南ちゃんの口から語られないのが残念なのですが)。
 花丸、ダイヤをエピローグで出すことについては唐突感もあるのではないかと悩みました。お書きいただいたように、物語に深みが出ていたようなら嬉しく思います。

 友情については(アニメ本編でも語られているわけですが)鞠莉の話を長編で書くなら避けるべきではないと思いました。もし鞠莉がなにか課題を抱えたなら、それを最終的にはふたりに打ち明けるだろうな、と。
 また恋愛は、この性格のふたりですので微妙な距離感のまま進んでいくわけですが、ふたりが惹きあっていく様子がしっかりと描けていたなら幸いです。ただ恋愛メインで期待された方には若干物足りないかもしれませんね……。

 ストーリー全体について、お書きいただいたようにメインの大きな流れをずっと追っていく、という展開になっております(独立性の高いエピソードは、あえていえば東京のイベントくらいでしょうか)。
 今回、プロットが(他の作品に比べると)わりと大まかで、キーとなるエピソードと書きたいことだけ書き出してある感じでした。ですので話がほとんど脇に逸れなかったのでしょう。作品の魅力といっていただき、(若干、瓢箪から駒、的なところはありますが)望外の喜びです。
 そのわりにかなりの分量になったのは、課題と解決、友情、恋愛など書きたいものが盛り沢山で、伏線と回収も必要で、また鞠莉ちゃんがそれだけ魅力的だったからかもしれません。
 いくつか自分でも、とてもお気に入りのシーンが書けました。

 自分が書いてみたいとまでお書きいただき、最高傑作とのお言葉とともに、過分なお褒めをいただき恐縮です。表現や技法も大切なのですが、(「強がりの~」の揺り戻しもあって)この作品はそこにはあまり拘らずにシンプルに書こうとした作品ですので、そちらも嬉しいです。
 読み応えについては、すみませんとしか言いようがありませんが、そこまでおっしゃっていただけたこと、作者冥利に尽きます。

 執筆中に何度か下読みしていただいたこと、感謝しております。再読に耐える作品になっていたなら、ひとえに@ぷくぅさんのおかげかと思います。
 作品の伸びについては、主人公が女性であること、お相手の年齢層、そして何より面白さといくつもの要因があるのかと思います。それでも何人もの方に面白いと言っていただけて十分に満足しております。

 しっかりと読み込んでいただいての感想、繰り返しになりますが本当にありがとうございました。次の作品への創作意欲に繋がります。
 いつになるかわかりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。


雨魂  2019年10月18日(金) 22:59 (Good:1Bad:0) 30話 報告

鞠莉ちゃんの妖艶な魅力が引き立つビターなラブ・ストーリー、楽しませていただきました。

高校生が理事長とアイドルを掛け持つだけでも大変そうなのに、そこにホテルの副支配人の仕事を加えるのは流石に可哀想としか思えませんでしたが、その苦悩がとてもリアルに描かれていたのでこの世界観に深くのめり込むことができました。個人的にはこの設定を掘り下げただけのシンプルな物語も読んでみたかったですね。

何にせよ、とても良い作品でした。鞠莉ちゃんが最初に秦野の車で送られるシーンでニヤけちゃったのは秘密です。

返信:Kohya S. 2019年10月18日(金) 23:37

感想をいただき、ありがとうございます。大人な感じにしたかったので、楽しんでいただけたなら幸いです。

本当に鞠莉ちゃんには申し訳なく思っております。ただ鞠莉ちゃんならきっと、このくらいの苦労は乗り越えてくれるだろうし、読者の方も無理なく受け入れてくれるだろう、という妙な安心感のようなものはありました。
副支配人の設定を生かすと、ビジネス小説的な感じになりますでしょうか。鞠莉ちゃんには似合いそうな気がしますね。

車のシーンは距離が近づく中盤の山で、何度か書き直したところなので、そういっていただけると嬉しいです。
お読みいただき、ありがとうございました。


倉橋  2019年10月16日(水) 15:38 (Good:0Bad:0) 30話 報告

完結お疲れ様でした。

kohyaさんの小説は花丸ちゃんと遼君のお話を読んでからずっと大ファンになっていますが、今回の鞠莉ちゃんのお話も最高でした。

鞠莉ちゃんだけでなく、aqoursの皆が大人に成長していく様子、見ていてとても胸が熱くなりました。

今回は秦野君でしたが、毎回羨ましいなと思ってしまう自分がいます笑

また読み返して楽しもうと思います。
ありがとうございました。

返信:Kohya S. 2019年10月16日(水) 20:45

感想をいただき、また労いの言葉、ありがとうございます。

大ファンといっていただき恐縮です。何作も書いてきて、ここ最近は主人公だけでなく脇役についても活躍をさせたいと意識しています。うまく書けていたなら嬉しく思います。

秦野については、若干素直でないところもあるので、受け入れられるのか不安でもありました。今のところ大丈夫そうで一安心しています。羨ましいといっていただけるのは作者冥利に尽きますね。

すこしでも楽しんでいただけたなら幸いです。こちらこそ最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。


ニックネームは忍者  2019年10月16日(水) 13:32 (Good:0Bad:0) 30話 報告


完結お疲れ様でした。今回はなかなか難しい設定でした。会社とか経営や問題やら……二人の距離が遠くて近い関係が上手く繋がって驚きです。

花丸がなかなかのポジションでした、少し意味深な終わり方でしたが面白かったです、お疲れ様でした

返信:Kohya S. 2019年10月16日(水) 20:37

感想をいただき、ありがとうございます。

主人公が鞠莉、相手が社会人ということで若干硬い感じになりました。その点は申し訳ありません。遠くて近い関係、言い得て妙ですね。
いろいろと鋭いところのある花丸にはふたりの仲を取り持つ役割を担ってもらいました。
終わりについては、そのあとのことなども想像していただけるといいな、と思います。

労いの言葉、ありがとうございます。すこしでも楽しんでいただけたなら幸いです。


ヤトー  2019年10月01日(火) 22:40 (Good:0Bad:1) 16話 報告

初めまして、ヤトーといいます。
様々な作品、いつも楽しく読ませていただいています。

これまでと違って、鞠莉の視点での話が多く、伸し掛かる問題などが学生のそれじゃない辺り、一筋縄邪いかない物語だなぁというのをひしひしと感じました。
実際、本編でも裏じゃこれくらいの重圧と難事をやってきたんですもんねぇ、彼女。

そんな中で秦野がついに動きますが、その真意はどこへやら。というか、彼自身、何を抱えてこれまで動いてきていたのか、気になります。

次回も楽しみにしています。更新お待ちしています。

返信:Kohya S. 2019年10月01日(火) 23:26

感想をいただき、また作品をお読みくださり、ありがとうございます。

おそらくAqoursメンバーの中で最も苦労の多い鞠莉ですが、申し訳ないと思いつつも、もうひとつ課題を背負ってもらうことにしました。ただ、こういった大人っぽい恋愛は彼女でなければ描けないのかなと思います。彼女の魅力を引き出すような、そんな物語を書きたいですね。

秦野についてはだんだんと真意が明らかになってくるかと思います。ご期待に添えればよいのですが。

ようやく折り返したところですが、引き続きお付き合いいただければ嬉しく思います。
よろしくお願いいたします。


ニックネームは忍者  2019年09月21日(土) 06:52 (Good:0Bad:0) 5話 報告


更新お疲れ様です、気がついたら新作投稿されていて驚きました。

小原家にとってこの出会いは何をもたらすのか……主に三年生組が絡んでくるのかな?

待ちましたのでゆっくり投稿してください。


返信:Kohya S. 2019年09月21日(土) 09:29

感想ありがとうございます。ひさしぶりの新作ですね。

彼がどんな感じで関わってくるのか、また今後はAqoursメンバーも関係してくる予定ですので、丁寧に描いて行きたいと思います。
しばらはお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。


tatsumi  2019年09月17日(火) 00:13 (Good:1Bad:1) 1話 報告

更新お疲れ様です。首を長く長くしてお待ちしておりました。

鞠莉編はアニメ本編からのパラレルのような出だしでしたね。
利益をあげるため親の一声で期間限定の支配人となりホテル経営…何となく、経営系のシミュレーションゲームのプロローグのような始まり方に恋愛とはまた違ったワクワクを感じました。笑

とはいえ大きなテーマを2つも背負った高校生の鞠莉、今後の展開を楽しみにしながら今作も楽しく読ませていただきます。

返信:Kohya S. 2019年09月17日(火) 07:15

一話目から早速感想をいただきありがとうございます。

たしかに恋愛小説とは思えない出だしですね。スロースタートですが、ワクワクを感じていただけたなら嬉しいです。
鞠莉にはアニメ本編からさらに追加で苦労してもらうわけですが、説得力のある内容で、鞠莉の彼女らしさを描ければと考えております。

しばらくの間、お付き合いいただければ幸いです。



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