▼感想を書く ※この作品はログインせずに感想を書くことが出来ます
投稿話順全話感想
mariothemovie2023 ID:qLk2/MKk 2024年02月04日(日) 23:53
銀河連邦末期の惨状に地球教は関わっていなかったのでしょうか。
地球教は地球統一政府の残党として地球による銀河支配を狙い劇中で帝国と同盟の共倒れさせるための暗躍を繰り広げました、銀河連邦末期の惨状は銀河全土を衰退させて地球教による銀河支配を成そうとしていたとしても可笑しくないように思えます。
しかしルドルフの台頭により防がれ身を隠すしかなくなったのかもしれません。
旧王朝史編纂所教授 2025年02月04日(火) 21:21
感想ありがとうございます。
地球教が成立した事情と、その歴史は、筆者も拙作の中で考察してみたい、非常に興味深いテーマです。ご指摘の「銀河連邦末期の混乱は、地球教団の策謀ではないのか」との見解ですが、それは考えた事がありませんでした。
拙作中、地球統一政府が独立を志向する各植民星の動きを掣肘するため、地球を信仰の対象とする「ガイア思想」を生み出し、それが地球教の思想的淵源になった、と設定しました。彼らガイア思想を奉じる人達は、統一政府が滅亡、銀河連邦が成立して、人類社会が脱地球的方向に動いていく現状を決して快くは思わないでしょうし、連邦の混乱と衰退を「人類の母なる存在・地球への崇敬を忘却した者どもへの天罰である!」などと決めつけ、言論活動を行っていたかもしれません。
ただ、それは連邦の衰退という現実を受けてのリアクションであり、決して彼ら達が連邦を衰退させるべく暗躍した結果、だとは思えません。まず、連邦末期(=ルドルフ台頭時)に、地球教団が原作中に描かれた存在-地球の地下に設けた巨大な教団施設と帝国・同盟に遍在する信徒を有し、両国の政治・軍事を左右できる影響力を持ち、狂信的テロリストという武力集団まで保有している-だったとは考え難いからです。
当たり前の話ですが、原作中に描かれた地球教団を運営するためには、莫大な資金と人的資源が必要です。それは一体、誰がどうやって賄っていたのでしょうか?
信徒からの喜捨は確かにありましたが、教団本部の広大さと設備の充実度だけを見ても、恒常的に管理・運営されている事が分かります。そのためには、安定的な財源が必要不可欠です。原作中、それを賄う事が出来る存在は唯一つ、フェザーンだけです。
即ち、フェザーンが持つ資金力と組織力があって初めて、地球教団は原作中で描かれた存在に成長できたのであり、フェザーンを作ったのは確かに地球教団でしたが、フェザーンが無ければ、地球教団も存在できなかったと言えます。良い例えではありませんが、地球教団=暴力団、フェザーン=フロント企業、このような関係だったと想定されます。
よって、フェザーンが存在していない連邦末期に、原作中で描かれた地球教団が存在していたとは思えず、地球を信仰の対象とする人達(筆者が名付けた「ガイア思想」の信奉者)は存在していたでしょうが、その影響力はほぼ皆無、少なくとも旧王朝末期から新王朝成立時に地球教が振るったような、強い影響力は持ち得なかったと考えています。
mariothemovie2023 ID:lPeprbCE 2023年07月30日(日) 19:54
返信ありがとうございます。
確かに自分が書いた考察だとルドルフが海賊を討伐できた理由が分かりませんね。
(30行省略されています)
銀河の塵 ID:qJY7NzPY 2022年12月05日(月) 19:22
本当に面白くて最後まで一気に読んでしまいました。
ルドルフが何故専制君主を目指したのか、その過程でどんな事があったのか、
どんな人物が活躍したのか、晩年の苦悩、歴史書でありながらルドルフという人物の
人生の軌跡が凄く詳細に描かれていたと思います。
劣悪遺伝子排除法などに対する記述や配給制度の仕組みについては
(8行省略されています)
旧王朝史編纂所教授 2022年12月06日(火) 16:30
感想と過分な評価ありがとうございます。
>一点だけ、歴史書という形で考えた場合にどうしても気になる部分がありました。
そこまで細かく拙作を読んでくださった事、本当に嬉しく思います。作者冥利に尽きる想いです。
正直に申し上げますと、ご指摘の内容は全く気が付いておりませんでした。
仰る通り、ルドルフ真筆の書簡にマグダレーナの一件が明記されていれば、これ以上の史料的根拠はないでしょう。発表前にどうして気がつかなかったのか、本当に汗顔赤面の至りです。
全くの言い訳ですが、筆者の中では、あのマグダレーナの一件は完全に事実なので、ルドルフ真筆の書簡を書く時は、ルドルフの立場、視点で書かねばならないのに、つい筆者自身の心中が漏れてしまったようです。
後付けにはなってしまいますが、当該部分を精査して、出来る限り矛盾が生じないよう、拙作の記述を一部見直したいと思っております。申し訳ございませんが、もう少しお時間を頂ければ幸いです。修正後は、修正に至る事情とあわせて、活動報告にて読者皆様に告知したいと思います。
なお、これ以外にも疑問、矛盾点などありましたら、感想欄にてご指摘頂ければ幸いです。
末筆になりますが、拙作を精読して頂いた事に、重ねて御礼申し上げます。
エルピーダ 2022年12月04日(日) 02:43
あるサイトで紹介されていたのでこの作品に出会えましたが、読めてよかったー!
なんでこんなに感想が少ないのか不思議なくらい素晴らしい作品でした。
原作的にはルドルフの情報の多くは同盟のメディア情報から受け取るから暴君的なイメージが残りやすいけど、ただただ暴君なヤベェ人が腐っても巨大な星間国家を内部から滅ぼして新しい国を建国できんのかって不思議に思った覚えがあります。
その疑問を晴らしてくれた感じがあって、これが正史なんじゃねって思えるくらい面白かったです。
ルドルフは連邦末期に生まれたラインハルトなんやな…って、或いはラインハルトが帝国末期に生まれたルドルフなのか。もしラインハルトが高齢になるまで生きていたらルドルフと同じ結論に至ってたんじゃないかと思いました…ヤンもこのルドルフの日記を読んだらどんな反応を示したんでしょうか。
いやもう、創造の翼が広がりまくりんぐです。
旧王朝史編纂所教授 2022年12月04日(日) 21:08
感想と過分な評価ありがとうございます。
>原作的にはルドルフの情報の多くは同盟のメディア情報から受け取るから暴君的なイメージが残りやすいけど、ただただ暴君なヤベェ人が腐っても巨大な星間国家を内部から滅ぼして新しい国を建国できんのかって不思議に思った覚えがあります。
拙作の「あらすじ」でも触れていますが、「ルドルフは何故、民主国家である銀河連邦を崩壊させて、皇帝専制の世襲国家・銀河帝国を建国したのか?」は、この作品を貫く主題です。その中で、以前の感想返信でも書いた通り、「権力と権威の追求に狂奔し、統治=武力弾圧という粗雑な政治しか行わず、遺伝子を盲信して自己神格化を強行しようとする、敢えて言いますが、こういう「愚者」に500年近く続く国家を作れるとは思えない」と考え始めるようになりました。拙作のルドルフ像は、この問いに対する筆者なりの解答でもあります。
>ルドルフは連邦末期に生まれたラインハルトなんやな…って、或いはラインハルトが帝国末期に生まれたルドルフなのか
混迷の時代に生まれ、人民の圧倒的支持を得たカリスマ性の持ち主で、新時代の旗手になったという点では、ルドルフとラインハルトは全く同じだと思います。
>もしラインハルトが高齢になるまで生きていたらルドルフと同じ結論に至ってたんじゃないかと思いました
それは興味深い指摘です。原作中、ラインハルトの政治権力者としての見識を示す言葉として「体制に対する民衆の信頼をえるには、ふたつのものがあればよい。公平な裁判と、同じく公平な税制度。ただそれだけだ」が紹介されていますが、ここから考えると、政治権力者ラインハルトは不公平を嫌い、それの解消が政治の役割と考えていたのではないか、と推測されます。拙作のルドルフも、連邦末期に極大化した貧富の格差を嫌い、臣民の生存と安寧を守る事を政治の役割と定めていますので、ご指摘の通り、政治権力者としての2人は意外にも「似た者同士」なのかもしれません(あくまで拙作で描いたルドルフが、ですが)。
>ヤンもこのルドルフの日記を読んだらどんな反応を示したんでしょうか
それは面白い問いですね。原作中、ヤンはルドルフを「鋼鉄の巨人などではなく、欲望を抑えられなかっただけの人物」と語っていますから、民主主義を崩壊させて皇帝専制国家を作った政治上の「悪人」と見なしているだけではなく、人間的にも評価していなかったと思われます。
また、査問会後、口止めに来たネグロポンティに全く同情せず、その立場を理解もせず、一顧だにしなかった事がありましたが、ヤンには弱い立場にいる人間が弱さ故に手を染めざるを得なかった悪行や愚行に対し、極めて冷淡な態度を示しています(ネグロポンティは国防委員長という閣僚級の政治家ではありますが、派閥のボス・トリューニヒトと比較すれば、相対的な弱者です)。
自分自身、軍隊というタテ社会にいる以上、上からの命令がどれほど非常識、または非道であっても、従わざるを得ない組織人の悲哀と不条理を直面する機会は極めて多かったと思いますが、ヤンはそういう人の弱さに共感しないどころか、理解しようとさえしていません。尤も、だからこそヤンの言動は痛快なのですが。
なお余談ながら、ヤンがこの手の「悲哀」や「不条理」に直面せずに済んだのは、同盟軍中でシトレ派の秘蔵っ子、プリンス的存在だったからではないか、というのが現時点での筆者の解釈です。
よって、もしヤンがルドルフの独白を読んだら「一個人として如何に苦悩しようが、政治権力者としての悪行は免罪できない」と一刀両断するんじゃないかなあ、と想像します。それ以前に、史料の真偽を疑うかもしれません。
長文失礼致しました。
ライアン 2022年05月02日(月) 08:15
手紙を読んでいるとついついルドルフの方に同情して肩を持ちたくなるけどまあ奥さんとのあれこれについてはルドルフも悪かったと思うんですよ(奥さんからするとずっと苦楽を共にしてきて今の世を作り上げたのは自分と自分の家族だという自負があっただろうし、そんな中自分が年取ってもう美貌やらに陰りが出たタイミングで娘位の年齢の女を孕ませてしかもその子供が男子だともなると疑心の種が芽吹いて当然なところもあるというか)
旧王朝史編纂所教授 2022年05月03日(火) 15:16
感想ありがとうございます。
>奥さんからするとずっと苦楽を共にしてきて今の世を作り上げたのは自分と自分の家族だという自負があっただろうし、そんな中自分が年取ってもう美貌やらに陰りが出たタイミングで娘位の年齢の女を孕ませてしかもその子供が男子だともなると疑心の種が芽吹いて当然なところもあるというか
仰る通りです。手紙はあくまでルドルフの言い分であって、「貴族の手前、やむなく寵姫を持ったのだ。長年連れ添った間柄なのだから、このくらい分かってくれても良いだろう」と、多分に皇后への甘えもあります。
皇后エリザベートからすれば、結婚後、一緒に頑張ってきた上、実家のシュタウフェン家の支援もあったから即位できたのだ、という意識もあったので、ルドルフが寵姫を抱えた事は、頭では必要性を理解できても、感情面では到底、納得できるものではなかったのでしょう。ましてや、寵姫マグダレーナの背後に、父親シュタウフェン公爵の政敵たるクロプシュトックがいるとなれば、政略上からも許せなかったと思います。
また、エリザベートにとって、自分がルドルフの血を引く男子を産めなかったという事が相当の負い目になっていた、と考えています。エリザベートはエリザベートで、ルドルフに対して申し訳ないという気持ちがあったでしょうし、世継ぎを望む周囲の意識もストレスだったでしょう。マグダレーナ謀殺の動機も、自身の皇后としての立場と実家の権力を守るため、という打算的なものだけではなく、ルドルフの息子を産むという自分には出来ない事が出来た女性に対する、女としての強烈な嫉妬があったのではないかと想像しました。作中、マグダレーナ殺害の主犯は皇后エリザベートではないかと書いたのは、このように考えたからです。
フォン・セテム 2022年04月15日(金) 12:15
わくわくしながら読ませていただきました。こう言うのが読みたかったんです。
ルドルフの人物像の掘り下げは圧巻でありますし、廷臣たち個々人の生き生きとした描写、感嘆を禁じ得ません。
この先が楽しみでしかたがありません。例えばブラウンシュヴァイク公やリッテンハイム侯がいかにして旧王朝末期のような権勢を得たか、コルネリアス帝の親征など非常に興味あります。
わくわくしながらお待ち申し上げます。
作者様には多大な感謝と続きへの期待を申し上げたく存じあげる次第であります。
-追記-
ご返信ありがとうございます!!しかもまたもや目から鱗が落ちるような洞察。なるほど合点がいきました。
旧王朝史編纂所教授 2022年04月12日(火) 12:46
感想と過分な評価ありがとうございます。続きを更新できるのは、現在の執筆スピードからして、かなり先になろうかと思いますが、もしお待ち頂けるならば幸いです。
ブラウンシュヴァイク公やリッテンハイム候が原作中の如き権勢を得た理由は、まだはっきりと考えてはいませんが、この2人は広大な領地を持つ領主貴族で、フェザーン(及び同盟)や他の貴族家との貿易を通じて、莫大な富を蓄積し、その富を以て即位前のフリードリヒ4世の後援者となり、同帝即位後、皇帝の婿になったから、ではないかなと、漠然とですが考えています。本作の進展によっては、別の解釈が出来るようになるかもしれません。
なお、本作中でも少し触れていますが、ブラウンシュヴァイク公やリッテンハイム候は、旧帝国の貴族社会の中では「成り上がり者」だったのではないか?と考えています。
本編中、この2人はラインハルトやアンネローゼに対し、口を極めて罵倒、蔑視していますが、例えば同じ大貴族でも、リヒテンラーデ侯はそこまでの敵意や悪意を向けてはいません。
ラインハルトは警戒こそすれ、最終的には自分がコントロールできると考えていた節がありますし、ベーネミュンデ侯爵夫人シュザンナと相対した時は、むしろアンネローゼを評価さえしています(シュザンナに反論するための材料にしただけ、との見方はありますが)。
本作では、帝国暦438年、権謀帝オットー・ハインツ2世が領主貴族の独立性を大幅に認める詔書、いわゆる「分国令」を発した、と設定していますが、ブラウンシュヴァイク公らは、この分国令以降に台頭した領主貴族で、その歴史は100年ほどしかなく、歴史の長い他の貴族家は、彼らが帝室と結んで得たその権勢を憚りつつも、内心、軽蔑していたのではないか、2人もその意識を感じていたからこそ、同じ「成り上がり者」のラインハルトやアンネローゼをことさらに否定、蔑視したのではないか、と想定しています。
そして、リヒテンラーデ候がラインハルトやアンネローゼに対して、ある意味でフラットに接する事が出来たのは、自分は建国期から続く名門貴族との誇りがあったから、つまり、同じ人間(貴族)と見なしておらず、完全に別世界の存在と見ていたから、だと考えています。こう解釈すると、ブラウンシュヴァイク公らよりも、リヒテンラーデ候の方がラインハルトを本当の意味で蔑視していたと言えるかもしれません。
楽屋話ですが、そう考えたが故に、ルドルフ大帝の時代に、ブラウンシュヴァイクやリッテンハイムの家名を出さず、リヒテンラーデ家の家祖を初代の財務尚書に設定しました。
コルネリアス帝の親征は、筆者もじっくり考えたい、とても興味あるテーマです。ある程度の構想は練っていますが、フェザーン及び地球教の存在を考える事で、定説とは別の見方が出来るのではないかと思っています。
コルネリアス帝の親征は帝国暦359年、フェザーン自治領成立が同373年と、親征後15年ほどでフェザーンが建国されています。何も無い所から、事実上の独立国が僅か15年で建国されるとは考えにくいので、フェザーン成立への動きは、親征以前から始まっていた可能性が高いと思っています(もしかしたら、前代の晴眼帝の御代から始まっていたかもしれません)。
長文失礼致しました。
kuraisu 2022年04月13日(水) 22:13
ほとんど情報がないルドルフ時代の帝国をここまで細かく設定して掘り下げれたなぁと大変興味深く思いながら、読ませていただきました。
自分そうですが、良くも悪くもルドルフはとんでもなく規格外な人物として描きがちなので、こう何とも虚無感というか、自身や自身に尽くす臣下たちに対する疑念も含めて大きなものがあるルドルフ解釈は新鮮でありました。
旧王朝史編纂所教授 2022年04月14日(木) 12:39
感想と評価ありがとうございます。
ほとんど情報が無いからこそ、逆に書きやすかった、という面はあります。むしろ、原作中の旧王朝史関係の記述、特に暦年との整合性を図るのが大変でした。
>良くも悪くもルドルフはとんでもなく規格外な人物として描きがち
原作中のルドルフの記述には、明らかに誇張があると考えています。原作と本作との関係は、後日、活動報告で書きたいと思っていますが、原作ではローエングラム朝(新王朝)と、ヤン・ウェンリー一党(後継のイゼルローン共和政府含む)が正義として描かれています。
一方、それに対立する存在(旧王朝やトリューニヒト政権など)は悪、少なくとも人類社会の発展と人民主権を阻害する存在と見なされています。
本作は、上記の史観を新王朝の正当性を鼓吹するためのイデオロギー(敢えて名付けるなら「原作史観」とでも言いましょうか)と見なしており、この史観によって否定されてきた旧王朝の実証的研究を目指す、との体裁を取っています。
そして、新王朝の学芸尚書たるゼーフェルト博士が新王朝を否定(少なくとも相対化)しかねない研究に従事している理由ですが、この人は学問の自由を至上とする反骨心の強い学者で、むしろその気骨をラインハルトに評価されて登用されたと、筆者の中では解釈しています。
ただ、本作中のオーベルシュタイン関係の記述など、歴史書の範囲を明らかに逸脱している部分もあるのですが、それは二次創作として、原作の新しい解釈という面白さを優先した結果です。その点だけご理解頂ければ幸いです。
話が逸れましたが、原作中のルドルフ、権力と権威の追求に狂奔し、統治=武力弾圧という粗雑な政治しか行わず、遺伝子を盲信して自己神格化を強行しようとする、敢えて言いますが、こういう「愚者」に500年近く続く国家を作れるとは思えない、というのが本作を貫く視点の1つです。本作のルドルフは、この視点に対する筆者なりの回答でもあります。
フェリ ID:0effJ8nI 2022年04月13日(水) 13:58
ども、始めまして。其処此処で感想と言う名の駄文を書き散らすフェリと申します。第一巻読ませていただきました。
いやはや銀河帝国そのものを書き出そうとする作者様の勇気に敬服するばかりです。何故銀河帝国と言う人間という生物の本質に逆行するような政治体制が出来てしまったのか? 原作者様ですら「設定だから良いんだ!」的書き方(6巻以降で言い訳の如く時代を書き綴っている)を好意的に解釈し「実際はどうだったのだろう?」を組み立てていくのは歴史系二次創作としての醍醐味であり、作者様は原作者様の想いや願いに迫るファンの鑑であるとフェリは思います。
独裁者は初めから独裁者足りえないとフェリは思っております。時代に翻弄されそれに抗うべく愛国・憂国を繰り返した人物が国と言う理性無き欲望を持ちきれなくなり最後には暴走してしまう。それを憎み・理解し・抗う術を探し続けた統治者ルドルフだからこそ己の提唱せざるを……(431文字省略されています)
旧王朝史編纂所教授 2022年04月14日(木) 12:32
感想と過分なお言葉ありがとうございます。
>「実際はどうだったのだろう?」を組み立てていくのは歴史系二次創作としての醍醐味
本当にそう思います。二次創作を書いたのは本作が始めてなのですが、本編の僅かな記述から、歴史を考察、構築していくのは、大変ではありますが、本編と整合性がある、説得力ある解釈が出来た時は、とても良い気分になれます。今ではそれを味わいたくて、書いている面もあります。
>今後フェリが期待したいのはユリウス一世の考察ですかね? 中継ぎと言う割には息子の大公閣下もいい年でそのまま皇位に付けそうですし。人生楽しみたいだけなら皇帝よりも帝父の方が気が楽です。この親子実は仲が悪かった?
ユリウス1世とフランツ・オットー大公の親子は、筆者も書くのが楽しみな人物です。現時点での解釈ですが、優秀な息子が、だらしのない父親を甘やかしている関係ではないかな、と考えています。息子が抱く感情が軽蔑なのか、それとも愛情なのかは、本作の進展によって、明らかにしたいと思っています。詳しくは、ユリウス1世の巻で書く予定です。
nazaki 2022年04月10日(日) 21:55
銀英伝初読以来三十有余年、公式・二次の全てを通じた中でこれまでなかった「人間」ルドルフを徹底的に描写した作品を初めて読んだ気がします。
連邦末期の惨状を描写する中で、ラグラン・グループより酷い目に遭っている本人含めた建国の元勲達の「被害者名簿」感も強烈ですが、この強烈な圧力がルドルフを核にしたブラックホール並のパワーを生み出したのでしょうね。
この後の続きが身の毛がよだつくらい楽しみです。
旧王朝史編纂所教授 2022年04月11日(月) 12:04
感想と過分な評価ありがとうございます。
>連邦末期の惨状を描写する中で、ラグラン・グループより酷い目に遭っている本人含めた建国の元勲達の「被害者名簿」感も強烈ですが、この強烈な圧力がルドルフを核にしたブラックホール並のパワーを生み出したのでしょうね。
この点は、特に力を入れて書いた箇所です。「何故、ルドルフは銀河連邦を崩壊させて、銀河帝国を建国できたのか?」は、ずっと疑問に思っていた事なので、それに対する筆者なりの回答がこれです。
現実の歴史でもしばしば起こっていますが、既存の社会体制の中で、疎外または迫害されていると、被害者意識を募らせた人達の怨念(ルサンチマン)が銀河帝国建国の原動力だったのでないか、と考えています。そして、ルドルフ自身も被害者だったため、彼らの怨念を理解して、共感する事が出来た。故に、彼らのリーダーたり得たというのが筆者の解釈です。作中では明記しませんでしたが、後世の歴史家の中には、旧王朝を「貧者が作った国」と評する人もいる、という設定も考えました。
あと、ご指摘の「ラグラン・グループより酷い目に遭っている」とは、正直に言って、全く意識していませんでした。仰るように、ラグラン・グループも、既存体制(地球統一政府)の腐敗によって被害に遭った人達ですね。楽屋話ですが、ルドルフ達の遭った「酷い目」は、現実の日本やアメリカで起こっている事例と、それらに基づいた創作物、そして筆者がこれまでに読んだSF作品等を参考にしています。
溶けない氷 2022年05月06日(金) 21:08
銀河連邦末期とマウスのユニバース25実験が重なりますね
理想的な状況に置かれたのマウスは予想に反してネズミ算的には増えず、ある程度の社会を形成すると硬直停滞。
最後は少子高齢化で社会そのものが絶滅して実験終了
まさに銀河連邦中盤から帝国中盤までの緩やかに滅びつつある社会と重なりますね
銀河連邦末期の世紀末状態のどこが理想的な楽園だよとかいう指摘はありますが
(6行省略されています)
旧王朝史編纂所教授 2022年05月08日(日) 10:34
感想ありがとうございます。
>私が思うに、人類社会もヤン提督が仰ったように無理に統一されている必要は全く無かったと思います。
銀英伝世界における人類社会統一への志向は、地球統一政府が成立して、人類が本格的な宇宙時代を迎えた、過去の成功体験がもたらしたものではないかなと思っています。例えば、中国史上において、秦の始皇帝が他の六国を滅ぼし、中華全土を支配する秦帝国を建国した事で、それ以降の諸王朝も統一への志向を常識としたように。あり得ざる仮定として、21世紀現在の地球と銀英伝世界が同一の世界線上にあるとした場合、人類統一国家という概念は存在しなかったかもしれません。
>あるいは帝国成立により社会の固定化による緩やかな安楽死か…戦国時代を生きて辛い羽目になるのはいつの時代も一般人ですからね
本作のルドルフが最晩年に希求したものは、正にそれでした。欲望は、社会を発展させて、人間の生活を向上させる原動力になりますが、同時に、社会を混乱させて、人間の生活を破壊する原因にもなり得る。本作のルドルフは、前者よりも後者の見解を重視する為政者として描いたつもりです。
>結局戦争による活性化は自由惑星同盟の成立により達成されましたが
旧帝国の視点から見た自由惑星同盟は、将来的に書いてみたい興味深いテーマですが、対帝国戦争が同盟の社会体制、特に経済体制を成立させていた要因の1つになっていたのではないかなと思っています。現時点での見解ですが、同盟という国家は常時、戦時体制を取る事で、国家の統一を図っていた側面が強いと考えています。