埋まらない帳簿を開く
作者:ほりごたつ

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ほりぃー  2017年01月03日(火) 18:39  4話 報告


こんばんは。新年一度目の感想失礼します。今回は竹林でのお話ですか。
お店で売り買いしなければ帳簿は埋まる分けねぇな……冗談です。今回は、というか毎回そうなはずなんですが静かな話なイメージで聞きました。少年が「やわらかく笑っている」の次に不気味と続く独特な文章を羨ましく思っていると、最後にはそういう風につながるのだなと感じ入りました。

彼女の過去の可愛らしい映像もあったのですが、ミエの着物って何だろうと調べてみると三重県の着物屋がヒットしたので、なるほどこれですね。平安の時代にも伊勢神宮とかあったし多少はね。……思えばあの頃は何も考えてなかったな。

先生が最後に彼女へ言った言葉もそうなのですが、少年が喋られなくても一緒に「帰ろう」というあたり、何かを感じているようですね。どことなく暗い部分を明るく描けるのは羨ましいこととねたみます。

返信:ほりごたつ 2017年01月03日(火) 20:33

>堀吉之助様
こんばんは、ご感想ありがとうございます。
帳簿は取引なければ埋まりませんね、たかりに来る上客しかいないあの店の帳簿が埋まることはきっとない。

今回は竹林の彼女。
1300年くらい過ごす中で宿敵と再会する前、生きているって素晴らしいと楽しみを見出す少し前をイメージしてみました。
だもんで本筋は暗く、でも流れは明るくなるようにと、そんな話になっていたらいいなと思います。
笑顔が柔らかだろうが固かろうが見る人によっては表情に籠もる気持ちも変わって見えるもの。私にはそう見える事もあるのでそのまま反映させてます。

ミエの着物は三重と見栄をかけたつまらない遊び心です。
彼女のモデルって四人それぞれの兄や姉がいて裕福に暮らしていけた、所謂いいとこの生まれだけど、末子(隠し子説もありましたっけ?)で名前すら残ってなかったりして、なんとなく臨まれて生まれたわけではないのかなと感じまして。
一応は貴族階級の娘らしい見栄を重ねた着物、とそんな感じです、当時はどうだったとかその辺の時代背景は考えていなかったり。



ほりぃー  2016年02月15日(月) 22:49  3話 報告

こんばんは。拝見いたしましたのでご感想させていただきます。

1話。霖之助さんと名無しの癖にデザインの秀逸な朱鷺子さんですね。雪の日にほのかな明かりのもとで自転車をいじる霖之助が見えました。寒い日って家の中で何かしているとほっとするような気がします。外より暖かいからですかね? 

一人で自転車をいじると、静かでたまに風の音とかくらいしか聞こえない体験がありますが、霖之助さんは騒がしい子が訪ねてきてくれてよかったですね。名無しちゃんかわいいと思いました。でも、幻想郷の舗装されていない道を自転車で走るのは凄く、苦労しそうですね、おふろーふどな感じです。というか、霖之助がバイクウェアにヘルメットと玉虫入りのサングラスを着てマウンテンバイクにまたがると似合いそうです。きっと晴れた日に走って道端で本を読んでいる妖怪を蹴散らすのでしょう。
(8行省略されています)

返信:ほりごたつ 2016年02月16日(火) 00:56

>ほり吉様
ご感想ありがとうございます、それも投稿分全てに頂けてとても嬉しく存じます。
1つずつご返信させていただきますね。

まずは一話。
かじかむ手を暖めつつ自転車を弄ぶ霖之助さん。ストーブの燃料を心配するくらい寒く、それでもまだ少し悩む程度で済ませられる頃合いのお話(のつもり)でした。自転車に限らず何かに集中して弄っていると周囲の音って耳に入らなくなりますよね。原作店主の雰囲気からはそんな静寂を好みそうに思えるのですが、それでも騒ぎが聞こえてしまうくらいの客が訪ねてきてしまいました。
勢い良く来訪した名無しなあの子は可愛い、そう感じてもらえたなら重畳です。仰られました通りあの子のデザインって秀逸ですよね、一回こっきりの登場に留まっているのがもったいないと思えるほどに。
確かに舗装されていない道を自転車は辛いですね、全く気にしてませんでしたが言われてなるほどと思えました。バイクウェアにジェットヘル、マジョーラサングラスな霖之助さんの肘や膝には大袈裟なパッドが必要ですな。それらを装備すれば路端で読み耽る妖怪を撥ねるなど造作もない事になるでしょう。

次いで二話。
送る事しかしない船頭さんと、一度しか送られないどこかの誰かのお話でした。
江戸時代には子は第一の宝と言われてますし、それよりも前の頃も子に勝る宝なしなんて言われてますからね。年号で言えば明治くらいに結界で隔てられ、どこかの考察ではディストピアと言われる事もある幻想郷ですし、同じく子は宝と呼べるくらい大事なのかもしれませんね。それでも短くとも濃い一生を過ごせそうに思えます、里で日々暮らすだけで赤い濃霧に包まれたり夜が終わらなかったりする景色を見られますからね、安全かどうかは捨ておいて。
なるほど、遺族との別れを済ませた故人が現世で最後に会う人物が小町になると、これも面白い視点です。幻想郷という大きな括りをを見て守る賢者さんよりも身近で見ていたのが終わりをお届けする死神というのも中々好ましい皮肉ですが、死は我々のお友達なんて格言もありますし、幻想郷の死神様も案外近しい存在だったりするのかも。

最後に三話。
こちらは冥界のお屋敷に住むお二人でした。
細かな描写と仰って頂けて嬉しいです。が、実際はあんまり動きのないお話になっちゃいましたね。
起きてふすまを開けて、それから寝付く前に読んでいた本を再度手に取ったくらいしか動いてません。原作では何処ぞで一面ボスを務めていたりして結構活動的なお姫様ですが、私の中ではアクティブなイメージが薄いので緩く動くだけとなりました。
確かに自ら孤独を望んでいたり、ぼっちなままにいるキャラっていない気がしますね、正邪は‥‥あの娘はそれが本懐でしょうし除外するとして、強いてあげるなら菫子ちゃんくらいですかね、自分から他人を離れるように仕向けているのは。茨では霊魔理コンビや華扇ちゃんに懐いている素振りが見えましたが。
元人間の亡霊姫、半分死んでる庭師と、死んではいますが色々楽しんではいそうな彼女達。酸いも甘いも、泣いたり笑ったりするのも、生きているから楽しめるんじゃないかと勝手に思っています。

長い返信となってしまいました、申し訳ございません。
ですが色々と気がつけた嬉しさから出た冗長性だと捉えて頂けると幸いです。ではでは。


BNKN  2015年11月11日(水) 23:07  2話 報告

投稿お疲れ様です。

凄い子供っぽい言い方になりますが、この小町のお話大好きです。
や、なんというか小町の話相手である人間にカッコでのセリフがないからなのか、小町と会話しているかのような錯覚を覚えたもので...。私だけですかね。

最後は笑顔にして送ってくれる姐ちゃん。白玉楼に滞在する裁判待ちの霊にもファンクラブがあるに違いない。
適うなら私も小町のタイタニックにお邪魔したいです(笑)

返信:ほりごたつ 2015年11月11日(水) 23:50

>BNKN様
ご感想、ありがとうございます。

小町大好き、直球でそういってもらえるとは、私も素直に嬉しく感じます。
「」なしの文章が偶に書きたくなるんです、今回は小町に語ってもらう形で欲求を発散した次第です。
が、それを小町と会話していると感じて頂けるとは、書いた私よりも深く読み取って頂けたように思えて、感無量にございます。

渡す霊魂が喋れるのか、そこはわかりませんが、話せたとしてもお話大好きな船頭さんは相手の上をいくでしょう。最後に笑って、明るく送るのが好きであんな風に送り届けるのか、最後くらいは笑顔で逝ってもらいたいからと俗っぽい話をするのか、そこはこまっちゃんだけが知っている事のように思います。

白玉楼の霊の間でファンクラブがあるとしたら、やはり語るのは井戸端でって感じでしょうか。
井戸で出る妖怪つるべ落としは地底にいて白玉楼にはいませんし、彼らは霊体で落ちる首もないから、安穏とした井戸端でワイワイサボマイスターの眠りっぷりを語っているかもわかりませんね。
別のイドな子はそこいらに、好き放題に居そうですが。

タイタニックも気になりますが、私はもう一隻の船の乗り心地も気になります。
そうは思いませんか、そうであろう?


ドスみかん  2015年08月16日(日) 19:42  1話 報告

感想一番乗りですね。

こーりんが自転車を直している姿が微笑ましかったです。そのまま自転車にまたがって無縁塚に行く様子を想像しました。完全に近所のお兄さんみたいな雰囲気になってしまいそうですけど、個人的にはとても似合いそうに思います。

名無しの子との他愛ない会話も良いものです。チクチク痛い所を突きながらも嫌みがないというのは、ほりごたつさんの言葉回しが上手いからでしょうね。

少女の笑い声とストーブの暖かな音で満たされる店内、カラカラ回るタイヤの嘶き、ゆったり時間の流れる幻想郷。それはかけがえのない、失われた世界の欠片なのでしょう。と語ってみたり。

あぶりゃーあげ、それはお狐様を呼び出すアイテムに違いない(確信)。

返信:ほりごたつ 2015年08月16日(日) 20:10

>>ドスみかん様
感想ありがとうございます。
前垂れをひらひらさせて自転車に跨るちゃりんこーりんとか、ホントに近所の兄ちゃんになりそうですね。
案外似合うのかもしれませんが愛用はしないと思います。元の自転車を知っていると分かるんですが、本当にチェーンが外れやすかったので手間が掛かるんですよ、あの自転車。おかげでチェーン修理はうまくなりましたが。

魔理沙や霊夢とは軽口言い合っている感じですが、霖之助と本読み妖怪の会話ってないんですよね。それ故完全に想像だったんですが、良い会話だと捉えてもらえたのは嬉しいです。

忘れたモノが流れ着く先、その中でも特に静かな場所での一幕といったお話でした、素敵なお言葉をお借りして言うならば、幻想郷という世界の欠片の一つ、くらいになっていればいいかなと思いました。

あぶりゃーあげに釣られ本当に出てきてしまったお狐様、それが主にバレて、そこらの道端で折檻されているところを清く正しい記者に激写され、記事にされる。自分の中の文花帖はそういった一幕だなと頂いた文面から妄想できました(確信)



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