少女達は己の運命を決め、少年は呪いを識らず受け入れた――
 歌によって世界が救われてから三ヶ月が過ぎた。在りし頃より姿を変貌させた月が天より睥睨する世界は、不雑に重なり交わり絡み合っていた。機密の一部が公開されたシンフォギアを纏う奏者達は、その存在を秘匿され然して変わらぬ日常を送っていた。
 しかし、歌によって取り戻した平穏は歌によって崩れ去る事になる。尽きる事なきノイズを指揮する識者、黒き撃槍を抱く歌姫、そして――呪いが映し出す水面の水月によって。
 少女達は明日の為に今日を歌う。胸に秘めた想いを夢とし叶えるために。
 少年は気付かずに明日を迎える。己が招いた呪いが歌姫を、そして自分自身を縛っている事に。
 世界が終焉を迎える時、人外と成り果てた者を待つ結末とは、希望か絶望か――
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