嗚呼、我が師よ。我が姉よ。貴方の夢を、貴方の誓いを損なうことになるやも知れません。
お許しください。私には、これしか道はないのです。私には、最早なにもございません。お二方が教鞭を振るってくれた事、深く感謝しております。




しかし、私はもう、止まれません。知ってしまった。貴方以外の鬼が何をしているのか。見てしまった。姉上以外の人間が、優しき我が師に刃を突き立てた瞬間を。知ってしまった。鬼も、人も、互いに相容れぬ存在であるということを。


もし私が間違いなのならば、貴方がたの墓前にて、私は腹を切りましょう。

それでは、行って参ります。



お元気で。