S級ヒーロー・マキマ。

人間達曰く、「地上最強の女」「戦闘力はS級でもトップ」「マキマさんは何度も俺達の命を救ってくれた!」「怪人がマキマさんの視界で調子こいて今さら許されると思ってんのか?!」「マキマくらいねちゃんと仕事やってるのは。既に子供保護して避難済なんて流石に修羅場をくぐってきただけあるわ」

怪人達曰く、「どっかで見たと思ったらあの伝説の……!?」「戦闘スタイルは分からないが、『恐ろしく強い』という話はよく聞く。手を触れずに怪人を消すこともあるらしい……いくら我々でも油断はできん」「畜生……!殺したんじゃなかったのかよ……!」「私にどうか……マキマを殺せる力をください」

※「チェンソーマン」の核心となるネタバレ、及び単行本未収録の話の分のネタバレ有


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ワンぱんマキマ

 ◎ ◎

 

 

 朝の鳥がさえずるA市の穏やかな日常は、唐突に終わりを迎えた。

 A市の一画で突如発生した、光球、爆音、衝撃。

 光球は包んだ範囲を熱で瞬時に灰燼へと帰せしめ、光球の周囲に広がる猛烈な衝撃波はビルや家々を瓦礫の山へと変えた。

 生きる物はすべて息絶えたと思しき瓦礫から、一人の人物が姿を現す。――いや、人ではない。二本の角を持つ、人のような姿の異形の化け物。まぎれもない「怪人」の姿だった。この世界では、人に脅威を成す「怪人」が頻繁に現れるのだ。

 憎悪の表情を浮かべる怪人は、角からいくつも光球を発生させると、立派に立ち並ぶビル群に向かって次々に放った。光を浴びた区域は爆音とともに壊滅する。

 

「ものすごい轟音と揺れが続いています!!突如A市を襲った大爆発はなおも規模を拡大させ、町全体がまるで――」

 

 テレビの画面に向かって決死の表情でA市の惨状を伝え続けていたレポーターの声が、砂嵐となって途切れる。レポーターもカメラマンも、爆発に巻き込まれてしまったのだろう。この怪人の災害レベルは「竜」――複数の都市の壊滅が危惧されるレベルだと推定された。事実、A市は間もなく全壊してしまう。隣接する市でもそのまま、この怪人は破壊の限りを尽くすだろう。怪人の行く手を阻むものはない。災害のようなものだ、ただの人間では何人束ねようと太刀打ちしようもない。

 

 ――いや。

 

「行こうか」

 

 大きな部屋で犬を撫でながら、呟く影があった。

 この世界には、希望がある。怪人に抗い打ち勝つ、常人ならざる「ヒーロー」達がいるのだ。

 

 

 ◎ ◎

  

 

「ポチニャーコ……ポチニャーコ……!」

 

 瓦礫の山の中で炎と煙があちこちにゆらめく、破滅の雰囲気に満ちたA市の一画。そこにペットの死骸を抱え、悲嘆の叫びをあげる少年がいた。

 この状況を作り出したすべての元凶たる、怪人が近づいていることに少年は気づかない。怪人は少年に近づくと、無表情で手を差し伸べ――その手は巨大化し、少年を握りつぶさんとした。

 しかし、怪人が掴んだのは虚空だった。怪人は手を開くと、怪訝そうに辺りを見渡す。怪人の右で、少年の体をそっと横たえて立ち上がる、ひとりの若い女性の姿があった。

 長い赤髪は編まれて背中に流れている。ワイシャツにネクタイを締め、パンツスーツと革靴を履き、分厚い男性もののロングコートを羽織る――ところが服装に反して、仕事に赴く途中のサラリーマンという雰囲気は一切感じられなかった。サラリーマンの役を演ずる女優と形容しても、まだ違和感が残るかもしれない。つまり、この女性は端的に言ってしまえば、人間離れして美しかった。

 この女性の外見にこれ以上何か余分に説明を加える必要があるとすれば、それは女性の「眼」だった。

 女性の眼は異常だった。金色の虹彩に、真紅の三重の円が浮かぶ。通常のヒトの瞳は、黒く塗られた丸であるべきなのに、この女性の瞳は、真紅の禍々しい三重丸(さんじゅうまる)――。

 それにも関わらず、この不気味な眼はむしろ、この女性の完璧に均整のとれた風貌を、いっそう超然としたものとして引き立てていた。

 女性はうっすらと微笑んで淡々と問いかける。彼女の禍々しい眼が光った。

 

「キミがこれやったの?」

 

 怪人は人間ではない。幸か不幸か、この女性の魅力に絆されることはない。怪人はあまり興味がなさそうに無造作に答えた。

 

「その通りだ。何者だお前は」

 

「私はA市をこんなにした怪人を殺しに来た、ヒーロー協会のヒーローなんだ。キミの選択肢は二つ。怪人として私に殺されるか――怪人として協会に飼われるか」

 

「ヒーロー協会はこっそり怪人を飼っているからね。おとなしく飼われるなら、ちゃんと餌はあげるよ」

 

 女性は不敵な笑みを浮かべたままだ。怪人は苛ついたようで、顔に血管が浮かび上がった。

 

「私は人間どもが環境汚染を繰り返すことによって生まれたワクチンマンだ。地球は一個の生命体である。貴様ら人間は地球の命をむしばみ続ける病原菌に他ならない。私はそんな人間どもとそれが生み出した害悪文明を抹消するため、地球の意志によって生み出されたのだ!」

 

 怪人は熱く演説する。女性は怪人を愛でるかのように、あるいは憐れむかのように、微笑して黙ったまま見つめ続けた。

 

「それを!飼う?飼うだと!……地球の使徒である私にそんな不遜なことを言うとは!許さんぞ人間!」

 

 ワクチンマンは怒りで身を震わせた。

 

 ――いや。これは怒りなのか?恐怖によるものではないのか?――

 

 ワクチンマンは背中に寒気が走り、ふと自問した。怪人の生存本能は、この場から、目の前の女性からすぐさま去るよう、けたたましくサイレンを鳴らしていた。

 

 ――そんなはずはない。ただの人間相手に、か弱い女相手に、このワクチンマンが恐怖でなぜ震えようか?――

 

 しかし不幸にも、生まれたばかりのワクチンマンは目の前の女性について何も知らなかった。

 そしてさらに不幸だったことには、ワクチンマンは、自らの生存本能を錯覚だと片づけてしまえる程度には、あまりに強い力を持って生まれついていた。

 

「今から抹消される病原菌は、キミのほう」

 

「……やはり人間、根絶やしにするしかないようだ!何か言い残すことはないか!」

 

 ワクチンマンは憤怒のままに絶叫した。崇高な使命を抱く自分をコケにする目の前の人間も、その人間に恐怖を抱いている自分自身も、猛烈に腹立たしかった。ワクチンマンの溢れる怒気が、体をみるみるうちに巨大化させてゆく。十メートルは越さんばかりに膨れ上がり、口からは牙が伸び、全身にトゲが生えた。

 その恐ろしい異形を眼前にものともせず、女性は凄絶に口元を歪め、呟く。

 

「死体が喋っている」 

 

 怪人は咆哮を上げて女性に掴みかかった。女性は平然としたまま、右腕をまっすぐ伸ばし、親指を立て人差し指を怪人に向けて、無邪気に言い放った。

 

「ぱん」

 

「ぐはああああ!!!」

 

 

 ◎ ◎

 

 

 ワクチンマンの巨大な胴体にぽっかりと風穴が空き、怪人は血と肉片を撒き散らしながら後ろに吹き飛び倒れた。そしてそのまま動かなくなる。

 女性は血が飛び散ったワイシャツを一瞥すると、瓦礫を見回して問いかけた。

 

「誰か、着替え持ってないですか?」

 

 無論、その呼びかけに答えるものは誰もいない。

 

「持ってるわけないでしょう、馬鹿なの?」

 

 ……いや。上空から声が響き、女性は顔を上げた。緑髪の少女が宙に浮遊していた。少女は女性を見下ろし不機嫌そうに言った。

 

「何よマキマ、あんたが行くなら言いなさいよ。わざわざ私が行くことなかったのに。時間を無駄にしたわ」

 

 この少女――外見が幼いだけで、正確には御年28の成人女性――は、S級二位のヒーロー「戦慄のタツマキ」。生まれながらの超能力者(エスパー)であり、超強力な念動力であらゆる敵を捻り潰す、ヒーロー協会の最高戦力の一画だ(なお、S級とは、A級・B級・C級ヒーローの実力を凌ぐヒーローであり、その人間離れした力は「S級は狂ってる」とよく称される)。

 

 マキマと呼ばれた女性は、悪びれた様子なくあっさりと、「ごめんねタツマキちゃん」と言い放った。ぷいと顔をそむけると、タツマキはそのまま飛び去って行った。

 

「……まあ、私か『ブラスト』じゃなかったら、相手にならなかったでしょうね。流石はマキマね」

 

 タツマキは空中で呟く。S級一位の「ブラスト」を除けば、マキマは高慢なタツマキが実力を認める唯一のヒーローだった。

 

「何、怪人はマキマさんに直ちに討伐された?……流石はマキマさんだ――強い!――美しい!ヒーローとは、かくあるべきだ。強くて美しい。まさに理想のヒーローだよ」

 

 A級一位のヒーロー「イケメン仮面アマイマスク」。彼はB市で行われていたドラマの収録を急遽中止し、現場に急行する途中だったが、携帯電話を切ってふっと笑うと、高らかに語った。マキマは、自他ともに厳しく当たる彼が称賛する数少ないヒーローでもある。

 無論、タツマキやアマイマスクでさえ認めるのだ、マキマを尊敬するヒーローは多い。

 

「当たり前だろ!マキマさんは何度も俺達の命を救ってくれた」(A級二位・サムライソード)

「マキマさんは、命の恩人だ」(故・A級十四位・AK)

「マキマさんに助けられたことだけは覚えてんだ……」(故・S級十七位・バリバリバイオレンス)

「うーん。ホントみんなマキマさんのこと好きだなあ」(S級十四位・ロン毛ファイア)

「マキマは私が守る……」(S級十三位・弩弓のクロスボウ)

「あんな糞女やめときゃい~のに」(故・A級十二位・眼帯リバーサー)

 

 マキマに助けられたことを証言するヒーローは他にも多数おり、一般市民なら無論、その数を遥かに上回る。しかしながら、彼女の戦闘の様子を見た者も、覚えている者も誰もいない。

 

 S級六位・マキマ。「地上最強」と称される、謎めいた女ヒーロー。

 

 強力な怪人が現れると、ヒーロー協会からの連絡を待たずしてどこからともなく現れ、不可解な能力を行使して瞬時に討伐せしめ去ってゆく。それがマキマというヒーローだった。

 たとえ体に穴が空こうが頭を吹き飛ばされようが、何度でも瞬時に復活する。地の果てまで逃げたところで、遠距離から何故か体を捻り潰される。

 だから怪人や悪人は、何よりマキマの名を恐れた。並の強さを持つ者は、マキマの姿を見るや否や降伏するのだった。災害レベル「鬼」や「竜」(怪人は危険度の高さで「神」「竜」「鬼」「虎」「狼」のランク付けがなされる)の強者のみが、マキマの名に屈せず果敢に立ち向かい、そして成す術なく敗れるのだった。本人は否定しているが、あの最悪の「ガンデビル」(推定災害レベル「竜」以上)を消したのもマキマではないかとすら囁かれる。ランクこそS級六位であるが、この順位は協会が関知した功績の数や協会への貢献度や後任の育成など、様々な要因で決まるものである。ヒーローとしての単純な強さに限れば、「戦慄のタツマキ」と並ぶ、協会の最高戦力として数えられていた。

 全戦全勝天下無敵の美女――いかにも大衆の熱狂的な支持と人気を獲得しそうな肩書である。しかしマキマの名が街で口に出されることは少なかった。マキマは徹底的に世間への露出を避けており、一切が謎に包まれていたからだ。マキマの私生活や過去がスクープされることは一切なかった。そのために不穏な噂ばかりが独り歩きするのだった。

 

 市民は、そんなマキマの名を崇め敬い、同時に恐れた。まるで神か悪魔の如く。

 

 たしかにS級ヒーローは、功名心を胸に活動する他の多くのヒーローたちと異なり、世間の人気など関せずに我が道を進む者ばかりである(そのため自身の功績を積極的にアピールすることが少なく、「S級」が設けられる前はC級やB級で埋もれていた者が多い)。ところがマキマは、むしろ世間の人気を得ようとしないよう努めているようだった。

 

「常に強く美しく、そして必ず勝利するのがヒーローです。たとえ助ける声すべてに応えることができずとも、そんなヒーローは存在するだけで人々の心の支えになる。……数年前までは怪人は珍しかったのに、昨今では聞き飽きるほど避難警報が飛び交っている。有能なヒーローを増やさなければいけないし、彼等の心を奮い立たせ統率できるような、カリスマ性を持つ絶対的ヒーローが必要不可欠なんです。マキマさん、相応しいのはあなたしかいない!僕はあなたをスーパーヒーローにプロデュースします!」

 

 イケメン仮面アマイマスクは――ヒーロー協会の活動をいっそう拡大すべく自身のアイドルとしての人気を最大限活かしていた彼は、マキマのスター性を惜しみ、彼女を表舞台に引きずり出そうと幾度も画策するが、すげなくあしらわれていた。

 

 マキマはまた、ヒーロー協会の運営にも積極的に関わっていた。技術を惜しみなく提供する「メタルナイト」や「童帝」を除けば、協会への関心が薄いS級ヒーローの面々の中では珍しいことだった。いや、マキマは、イケメン仮面アマイマスクのように協会へのアドバイザーに留まる立場ではなかった。マキマはヒーローでありながら、何故か同時に、ヒーロー協会の最高幹部でもあった。

 

 つまり、協会の中堅に過ぎない私の、上司なのだった。

 

 マキマはここでも有能な手腕を発揮し、腐敗していたヒーロー協会を急速に立て直していた。「寄付金で肥え太り、市民の安全やヒーローのサポートは二の次」という協会の負のイメージは、すっかり払拭されつつあった。マキマに根強く反抗する勢力は、要するにそれまでの幹部のほとんどは、気づけば不祥事が明るみになるなどして協会を辞任していた。今の協会を運営しているのは、有能で善良な者ばかりだ。マキマ達は全てのヒーローの強みを的確に把握しているし、A市からZ市まであらゆる市での怪人の発生を敏感に察知している。怪人が発生すれば、その災害レベルと特徴に応じて、適したヒーロー達を素早く送り込む。あまりに強い怪人であれば、S級やマキマ自身が赴く。ヒーロー達の心身の手厚いバックアップや強化トレーニングも手厚い。

 ヒーロー協会の運営が改善したことにより、近年怪人の発生件数が飛躍的に増加しているにもかかわらず、市民やヒーローの犠牲の数はむしろ減少していた。

 マキマはヒーロー協会に、いや人類に欠かせない存在となっていた。

 

 

 ◎ ◎

 

 

 瓦礫の上で倒れ伏す怪人を、マキマは静かに見下ろしていた。少年は既に、他のヒーローに保護させた。この場に立っているのは、マキマだけだ。

 

「お……まえ……人間……じゃ……な……」

 

 ワクチンマンはまだ死んでいなかった。元のサイズに縮み、胴体に大きな風穴が空き、大量に出血しながらも、たしかに声を出していた。

 

「『ワクチンの悪魔』――なかなか強い能力を持っているね。災害レベル『竜』はあるかな?ただ、災害レベル『神』には――■■■■■■■(かみさま)には到底及ばない」

 

 マキマは呟く。

 

「これは命令です。私に全て捧げると言いなさい」

 

 マキマの禍々しい眼が光った。怪人は無意識のままに言葉を絞り出す。

 

「マキマに……全て……捧げ……る」

 

 そして怪人は今度こそ力尽きた。マキマは満足そうに微笑んだまま、自分の右手を見つめる。小さな光球が浮かび上がった。マキマは怪人の死体に向けて光球をそっと落とすと、それ以上怪人を顧みることなく歩き出した。マキマの背後で小さな爆発が起き、怪人の死体は跡形もなく消し飛んだ。

 

「いつになったら、どこでなら会えるのでしょうか――■■■■■■■(かみさま)――」

 

 マキマは歩きながら恍惚の表情を――決して人には見せない表情を浮かべ、天を仰いだ。

 

 

 ◎ ◎

 

 

 S級ヒーローの童帝に特注した、小型の浮遊監視ロボットを回収することに今回も成功した。

 マキマの能力や正体について、このような独自調査を続けた結果、私はあるひとつの結論に到りつつある。

 ……マキマの正体については、上層部は知っていたのだろう。人ならざるヒーローは、他にも複数存在する。しかしマキマは人類の味方なのだろうか?マキマは何が目的で活動をしているのだろうか?その目的が何であれ、現在のところは、マキマの活動と人類の利益は一致している。しかし今後も人類の味方である保証はあるのだろうか?そもそも協会はマキマを制御できていたつもりだったのだろうか?もう協会はマキマの物になっているのではないか?……いや、これ以上はやめておこう。マキマが仮に人類の敵になったとしたら、考えるだに恐ろしい。

 

 ……どこまで意味があるかは分からないが、ここで私はマキマのヒーローネームの変更を提案したい。

 マキマはこれまで、ただ「マキマ」としか呼ばれていなかった。

 だが、その実態をより正確に表すヒーローネームで人々に記憶されれば、マキマの行動はより制限され、今後も人類の味方であり続けてくれる可能性が、少しでも高まるだろう。

 ……たかが名前くらいで、と思われるかもしれない。協会はヒーローネームを軽視し、ふざけた命名をすることが多かった。しかし名前というものは非常に重要だ。

 人々はある対象の本質を、名前からまず捉えようとする。だからこそすべての怪人は名を持って現れる。

 ヒーローも、その名がより特徴を掴みやすいものであれば。そのヒーローに対する人々の崇敬と畏怖は薄れ、称賛と監視の対象へと変わるかもしれない。「ブラスト」と、「アトミック侍」や「番犬マン」との相違を考えれば、あながち無意味とは言えないかもしれない。

 

 つまりS級ヒーローマキマは、その恐るべき能力を鑑みて、今後は「支配のマキマ」と呼ぶにふさわ――

 

 

 ◎ ◎

 

 

 ……嗚呼。そうか。しまった。私は馬鹿だった。この音声はマキマに聞かれてい――

 

 

 ◎ ◎

  ◡

 

 




サイタマとキングのいない世界でマキマさんがTUEEEEEするだけの話になってしまうので続きません。

(マキマさんの能力はヒーロー扱いによるデバフがそこまでなさそうで、本人の認識次第と解釈。メタルナイトが隕石襲撃前後でS級7位→6位に変わってるので、ワクチンマン時点でのキングの順位は6位か、S級認定証が渡される直前かのどちらか?)


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