最強のウマ娘を目指すため、世界でも有数なウマ娘養成機関であるトレセン学園に入学した生徒達は日々研鑽を積んでいた。この学園は、速くなるために知識を学び、効率の良い練習をし、定期的に行われるレースに出場しては、喜びや苦悩の連続を繰り返し心身ともに成長していく。そんな場所である。

 トレセン学園には様々な個性豊かなウマ娘が集まっているが、その中でも特に際立っていたのが奇薬を作っては問題を起こし続ける研究者であるアグネスタキオンと、スピリチュアルな雰囲気を纏い、一般人には「見えざる何か」と会話することができる能力を持つマンハッタンカフェの二人組だった。

 二人は一つの部屋を共有しており、独自の空間を作り上げていた。親友では無いが、他人でもない不思議な関係。そしてある日、学園内で起こった事件を二人で解決した時を境に、様々な謎や噂が飛び込んでくる。

 冷静に物事を判断し、時には「見えざる何か」の協力を経て謎を追求するマンハッタンカフェと、突拍子もない奇想天外な発想と、摩訶不思議な奇薬を使いカフェの手助けをするアグネスタキオンの二人組が織り成す探偵物語が始まる――――。
  1章「マンハッタンカフェと缶コーヒーの謎」
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