つまり、これは呪いの話だ。
 呪うこと。
 呪われること。
 人を呪わば穴二つのこと。
 人間はどこまでいっても一人ぼっちだ。
 しかし誰かと繋がらないと生きていけない、というのもまた、呪いなんじゃないだろうか。
 だから、これは呪いの話。


 さて。
 昔々──おとぎ話とは、よく言うけれど。
 『子供に聞かせる伝説・昔話など』という他にもう一つ、『現実離れした空想的な話』というのがある。
 つまりは、現実に置いて限りなく有り得ない、または起こりえない出来事こそもおとぎ話といえるのではないかと僕は思う。
 だから、これはおとぎ話。


 僕に運命は視えない。
 だからそんな詳しいことだなんてわからない。
 例えばこれが砂漠に落ちているほんの数粒程の可能性だったとして、僕に知る術はない。
 けれど、思えば僕らの存在自体そういうものだ。数億分の一の確率の異分子だ。
 だからつまり、これはそう、呪いの話。
 でも、それじゃあ締まらない。だから僕はこの未来を開くのにもう一つの言葉を使おう。
 曰く、『おとぎ話』を。



 ────さあ、おとぎ話をはじめよう。

  はじまりはいつも唐突に。()
  『少女A』が呼んでいる()
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