深い闇が広がる林の奥には、"ハコ"を持った者しか辿り着けない、古びた小屋がある。
 そこには紳士的な男性、筺鍵明人《きょうがいあきと》が依頼人として来る人を待ち続けている。

 明人は依頼人の前では紳士的な振る舞いをするが、カクリの前では性格が一変。ガサツな自由人。人を小馬鹿にするような言動、余計な一言が多く、よくカクリには呆れられていた。
 共に過ごしている妖のカクリは、異世界から迷い込んでしまったのかと思うほどの美少年。誰もがまず二度見してしまうような容姿だが、鈴の音のような声から発せられる言葉は棘のように鋭い。

 そんな彼らの元に近寄る二つの影、失った明人の過去。
 体には、人間の体では耐えることが出来ないほど強い呪い。

 様々な困難が明人に降り注ぐ中、彼は自身の本名や大事な人達を思い出していく。

 相棒である妖のカクリと共に、未来に繋がる匣を見つけるため、思考をめぐらせ手を伸ばし続けた。

 希望ある未来へ、過去のような楽しい記憶に――………


「貴方の匣、開けてみませんか?」

※カクヨム・ラノベストリート様にて公開中
※カクヨム・エブリスタサイトにて、長編、”想妖匣”を短くまとめた作品となっております。長編の方は、一章一章が完結されている短編集となっております。
 描き切れなかった明人とカクリの生活や、様々な依頼人。明人とカクリの出会いなどが収録されている本編も是非お時間あれば覗いてみてください!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898519175
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