ふと、疑問に思った。
「人類と魔族の完全な共存は不可能である」という俗説―――いや、風説があるが、これを検証した者は本当に要るのだろうか、と。
で、調べてみたらやはりいなかった。
それなら、ということで、私はその説の真偽を明らかにする実験をやってみよう、と思い立った。
まあ正直、あまりにも唐突すぎる気はするのだが、せっかくエルフとして生まれたのだから有り余る寿命を使って超長時間実験をやってみるというのも、中々いい考えだと思うのだ。
と、そんなわけで、私、ノイーギリヒの永きにわたる実験生活は幕を開けたのであった。
なお、その研究のためには如何なる犠牲を払うことも許されるとする。