白銀の髪に黄金の瞳、触れれば壊れそうなほど儚く美しい「生ける奇跡」——聖女シャロン。
彼女が祈れば奇跡が降り注ぎ、その微笑みは世界を救うと称えられている。
そんな彼女は勇者パーティの一員として、旅を続ける一方で、誰にも知られていない秘密を抱えている。

彼女の魂の正体は、佐藤健一(享年42歳)。
趣味は飲酒にギャンブル、アニメである。
生活保護を受けながら安アパートで二十年間、万年布団の上で怠惰な日々に明け暮れ、最期は孤独死した、卑屈で非モテな元ニート。
気づけば修道院の孤児としてTS転生していた彼は、いまや勇者パーティの一員として君臨している。
しかし、その性根はいまだに変化せず、一人の卑屈で怠惰な中年男が、絶世の美少女の皮を被って世界を欺き通す、不潔で神聖な聖女によるサバイバル記である。