国鉄三十四物語
作者:

オリジナル現代/日常
タグ:鉄道 国鉄 社会人
分割民営化を目前に控えた昭和末期。
国鉄本社文書課の職員・片桐光崇は、全国の鉄道管理局を巡る任務を命じられる。

だが彼が記録したのは、数字でも組織でもなかった。

新幹線の未来を担う若き運転士。
極寒の線路を守る保線員。
山を越える機関士。
海峡を渡る航海士。

三十四人の国鉄マン達。

それぞれの場所で、それぞれの誇りを胸に働く彼らの物語は、
やがて一つの時へと収束して行く。

——昭和62年3月31日。
日本国有鉄道、最後の日。

消えていくのは、組織か、それとも記憶か。

これは、線路の上に生きた人々の記録である。
  プロローグ
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