誰にも気に掛けられないと、やはり悲しい。毎日が憂鬱で、寂しくて味気ない。
 自分が種族故に嫌われている自覚も、妖怪故に恐れられているという寂しさも、心を苛んでいく。

 そんな中で、ふと彼女は思いつく。

「自分を大好きな人がいるって想像みたら、もしかしたらマシになるかも!」

 その空想の上に書き上げた手紙は、こう題されていた。

『古明地こいしへ』
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