ちなみにこの世界だとフリュネには幼馴染みが居て、アストレア・ファミリアの女子力は低かったりする
続きが思い付いたら続きます
生まれ変わったこの異世界には天界から地上に降りてきた神々が存在し、神々から神の恩恵を授かった冒険者なども存在するこの世界。
冒険者は主神となる神から恩恵を授かって、主神は恩恵を与えた自身の眷族達を集めてファミリアというものを作る。
神の恩恵を授かったものはLv1から始まるが、偉業を達成することでランクアップすることが可能となり、それを積み重ねることで、より強くなることが可能な神の恩恵。
冒険者となってベテランなこの身は既にLv5に到達しており、第1級冒険者とも言える存在ではあった。
主神から神の恩恵を授かった冒険者が、他のファミリアに移籍することを改宗と言い、余程の理由が無ければ基本的には行われない行為である改宗を、わしは何度も繰り返している。
最初に改宗することになった理由は、ファミリアの仲間にせがまれて主神の物真似をしたことが主神を侮辱したということになって、恩恵を改宗可能な状態にされてから追い出される形でファミリアのホームを出ることになったんだった。
それから様々なファミリアを転々とすることになったわしは、良かれと思ってやったことが、そのファミリアの主神や眷族達の逆鱗に触れることもあり、様々なファミリアを追い出されることになったものだ。
わしを担当してくれるギルド職員のラーダくんとも長い付き合いではあるが、ラーダくんはどんどんギルドで出世しておるみたいで、現在はギルドの上層部で幹部の一員となっておるラーダくん。
それでもわしの担当を離れることはないラーダくんは、わしが改宗可能な状態になると次の改宗先の候補になりそうなファミリアを教えてくれるんじゃよな。
そんで改宗先に馴染んできた頃にわしが何かしらやらかしてしまって、ラーダくんに「貴方が○○するからいけないんだ!」と言われて「良かれと思ってぇ」と、わしが言うのが定番となっておったりして、本当にわしは善意で行動しておるだけなんじゃが、どうやらそれがいけなかったりするみたいじゃった。
気を付けようと思っておっても、わしは無自覚にやらかしてしまうらしい。
この前は「貴方が、甘いものが苦手なファミリアの団長に、歳の数だけ雲菓子をプレゼントするからいけないんだ!」とラーダくんに言われて「甘いものが苦手なんだって知らなかったんだよ」と返したんじゃったが、わしは善意で行動しない方がいいのかもしれん。
なんてことを思いながら、ラーダくんに案内されて新たな改宗先に向かうことになったんじゃが「ラーダくん、わしはイシュタル・ファミリアで何をすればいいのかね」と思わず聞いてしまう程に新たな改宗先が気になっていた。
「これからコースさんは、産休に入ったフリュネ氏の代理として、イシュタル・ファミリアで働いてもらうことになります」
「産休って、結婚したのフリュネ!?」
驚いて思わず大きな声で聞いてしまったが、ラーダくんは「結婚はしていないみたいですが、フリュネ氏が男性とそういうことをした結果ですね」と冷静に答えてくれた。
「フリュネが相手したのは誰なんじゃろうなあ」
「童って年齢じゃないのに悪童と名高いレオン氏みたいですよ。もう童とは言えない程に大人の階段を登ってますが」
「無駄に強いチンピラというか不良少年がそのまま大きくなったようなレオンじゃったかフリュネの相手は、フリュネで童を卒業した祝いに赤飯でも炊いとくのがいいんじゃろうか」
「レオン氏にとってはめでたくないと思うので、止めといた方がいいですよコースさん」
「良かれと思ってえ」
「貴方の良かれと思っては、大体駄目ですから止めましょうね。本当に」
なんてやり取りをしながら、女神イシュタルが待つホームの最深部まで到着したわしとラーダくん。
「ふむ、来たかコース」
水タバコを吸いながら、わしを待っていた女神イシュタルは「ではさっそく改宗を行うぞ、背を向けるがいい」と言ってきたので、服を巻き上げて背中を晒したわしは、女神イシュタルに背の恩恵をイシュタル・ファミリアのものに変えてもらった。
「これでよし、1年程度の付き合いとなるだろうが、フリュネが抜けた穴を埋めてもらうぞコース」
その日からイシュタル・ファミリアに改宗したわしは、イシュタル・ファミリアの戦闘娼婦達と一緒にダンジョンに潜ったりもしたが、何度かダンジョンに潜る内に、しっかりと連携できるようになってきたわしと戦闘娼婦達。
ダンジョン内で出現するボスモンスターのような階層主とも戦闘娼婦達と連携して戦い、勝利したわしと戦闘娼婦達は、仲間と言えるような連帯感も持つようになっておったな。
フリュネが抜けた穴を埋めるという名目で、イシュタル・ファミリアに改宗したわしは、なんとかイシュタル・ファミリアでも頑張っておったのは確かだ。
1年後に産休からフリュネが復帰するまで、イシュタル・ファミリアに所属しておったわしは、1年が経過してフリュネが元気に戻ってくると、女神イシュタルに呼び出されたんじゃが「ベート・ローガの私物をレナ・タリーに渡したのはお前だな」と呆れた視線で女神イシュタルから見られてしまう。
「おかげで興奮し過ぎたレナ・タリーが使いものにならなくなってしまった上に、ロキ・ファミリアから苦情まで届いたが、どうしてくれるんだコース」
「良かれと思ってえ」
「お前それ何回言ってきたんだ。善意であれば何をしてもいいわけではないんで反省しておけ。罰としてイシュタル・ファミリアから改宗して、他のファミリアに所属することを命じておくぞ」
その後、イシュタル・ファミリアから別のファミリアに改宗することになり、ラーダくんと一緒に、いるものといらないものを仕分けてから、他のファミリアのホームに向かうことになったわしとラーダくん。
「すまんねラーダくん」
「もう慣れました」
などと言って苦笑いしていたラーダくんに連れられて、到着したのはアポロン・ファミリアのホームじゃった。
「ラーダくん、わしはアポロン・ファミリアで何をすればいいのかね」
「向上心のあるアポロン・ファミリアの眷族達を鍛えてほしいと、神アポロンから要請がありました」
その後、アポロン・ファミリアの眷族達を鍛える日々を過ごしたわしは、ある日「眷族との愛を確かめるのも最近マンネリでね、何かいいものがないかと思っているんだが」と困っていた神アポロンから相談されることになる。
そんな神アポロンに貰い物の精力剤と、イシュタル・ファミリア御用達の道具をプレゼントしてみたが、翌日に尻を押さえた一部のアポロン・ファミリアの眷族達から苦情が入り、アポロン・ファミリアから出ていかなくてはいけなくなった。
改宗可能な状態でアポロン・ファミリアを出たわしに、事情を知ったラーダくんが「貴方が、神アポロンによく効く精力剤と、えっちなことに使う道具なんてものを渡したのがいけないんだ!」と言ってきたが「わしには要らないけど神アポロンには必要だと思ったんだよ」と答えたわしは、今回も善意で行動して失敗したらしい。
ちなみにコースには【連続改宗】というスキルが発現しており、発展アビリティ改宗が常時発現していたりして、改宗を繰り返しやすい運命を背負わされていますが、それは神々だけしか知りません