――転生管理局・特別補償室――
「ここは?」
気付けば全方位が白い壁で構成された部屋に居た。そして自分はその部屋の真っ白な椅子に座っていて、目の前には真っ白な机と小学生と間違われそうな、少女のように小柄な女性が目の前の机の奥にある椅子に座っていて、何か紙を見ていた。
キョロキョロしていたら目の前の少女が自分に気が付く。
「あ、目覚めましたか」
「……えっと、?」
「はい。そうですよー」
眩い笑顔共に返される
「死んだのか」
「はい」
「…そうか」
「まず謝罪を」
「ん?」
急に席を立ったかと思ったら、
「今回の件、誠に申し訳ありませんでした!!」
深々と頭を下げるが、理解が追い付かない。
「何が?」
「あなたの死因です」
「事故じゃないのか」
「事故ではありません」
「ほう」
(ラノベで)よくある事故では無いらしい
「担当管理神による職務放棄です」
もっと最悪なものだった
「……」
「さらに」
担当天使の手が震える。
「大丈夫か?」
心配なので声を掛ける。
「大丈夫じゃありません」
大丈夫じゃないらしい。
「そうか」
そして聞かされる。今回何が起きたかを
「本来あなたは九十歳前後まで生きる予定でした」
「長生きだったな」
「実際は三十歳前後」
「半分以下か」
「それだけではありません」
「まだあるのか」
「あります」
担当天使が持っている書類をめくる
「あなたの前世記録、削除」
「ほう」
「前々世、削除」
「ほう」
「それ以前の前世、削除」
「全部か」
「全部です」
「豪快だな」
「豪快な、じゃありませんよ!!」
机を叩くが本人が可愛らしいのであまり音が鳴らないのと、何をしても可愛い事には変わらない。
「落ち着け」
「これが落ち着いていられませんよ!!」
これでもかとプリプリプンスコ怒ってくれている
「すまん」
「貴方の魂の何万年、何十万年、何百万年それ以上の年月で積み上げた輪廻履歴が全部消えたんですよ!?」
「戻らんのだろ?」
「えぇ戻りません!」
「なら仕方ないじゃん」
「その割り切りは何なんですか!?」
「終わったことだらなぁ」ポリポリ
そう言いながら頭を掻く
「うぐぅ……」
数分後
「すみません、取り乱しました」
「気にするな」
「ですが、魂は残りました。むしろ異常進化しました」
「異常進化」
「現在のあなたは神界でも前例がありません」
「ほう」
「貴方の魂は始原魂と呼ばれるモノになります」
「始原魂?」
「輪廻記録を失い、始まりに回帰した魂」
「なるほど。今の俺の魂の状態か」
「現代の魂が全てのデータを悪意を持って初期化される事で魂の年齢不明・過去閲覧不能・アカシック照合不能を引き起こします」
「やべぇな」
「やばいです」
「つまり?」
「
「おぉ」
「そして、空っぽだからこそ通常では収容不可能な神造権能を積めます」
「それは朗報だな」
「ここからは転生補償の話になります」
「ほう」
「貴方のご希望を聞かせてください」
「じゃあまず」
「はい」
「ドラクエ系統・FF系統・女神転生系統、全部の魔法」
「確認します」
・・・
「承認されました」
「早いな」
「過去最大の補償案件なので却下出来無かった様です」
「だろうな。次」
「まだありますね」
「これだけじゃあ、普通の転生と大して変わるまい。ガンダム系統・スパロボ系統・OG系統あらゆる技術全部・量産機全部・ガンダム系統のみ艦艇全部」
「確認します」
・・・
「承認です」
「よし」
「な〜んか嫌な予感しかしないです」
「ここから本番だ」
「やっぱりですか?」
「神造素体を作る」
「…一応、聞きましょう」
「俺が本体となる機械生命体。人格固定・魂固定・行動時の三形態をつける」
「三形態?」
「ブリジット・言峰綺礼・バルバトス」
「何か方向性が迷子です?」
「それぞれ用途は別だ」
「へー。納得しました」
「更に無限神域・収納権能・武装召喚・英霊契約」
「英霊契約の制約は?」
「そんなモン無し、多分」
「無し?」
「相互承認にする事で実質的に無し。嫌なら何時でも帰れる」
「…何か想像してたよりまともですね」
「だろ」
「次は?」
「ZEROの新たなる姿、仮称善なるZERO」
部屋が静かになる
「……」
「どうした」
「…なんですか?それは?」
「ZEROが本来出来るタイムリープ前の善なる設計図をベースに、さっき言ったガンダム系統・スパロボ系統・OG系統の文字通り全ての技術を惜しみ無く詰め込み建造する。そしてその制御と起動にはさっき言った神造素体を使う」
「ふむふむ…」
「神造素体が方にエンジンは全部積む。攻撃用も何もかも」
「…なるほど、詳細は?」
「素体の材質は、超合金Z+総レアメタルΩ+ズフィールド・クリスタルを使って良いとこ取りをした装甲で名前は始原装甲アダマスΩ。性能としては物理無効・魔法無効・精神干渉無効・因果改変耐性・世界改変耐性・自己自己進化・自己修復・自己増殖機能だけど、未知なる攻撃には観測の後に適応して効かなくなると言うプロセスを行うので未知なる攻撃に対する耐性付与は少しラグが発生する。動力源は始原連結炉って名前を付ける。動力源の構成は縮退炉・対消滅エンジン・次元連結システム・エイハブリアクターを超小型化かつ連結させることによりヒトの心臓に仕立てて設置。性能としては事実上無限出力・停止不能・何かあった時自己再起動可能・重力フィールドや次元連結システムの応用による絶対的なシールドを実現。攻撃用や特殊能力用に光子力エンジンや因果律炉(ディプラーシリンダーやディーン・レヴやディス・レヴをマグナムシリンダー状に連結させ使用する機関を選んで使用出来る(要魔神パワー・変態))を搭載。素体自体も7つの魔神パワーを搭載済み且つ解放済みで、脳の代わりとして脳の形をした量子情報処理機関、アカシカル・コアを搭載。最大処理能力は数千無量大数。これはあらゆる演算・全並行世界観測・全並行次元観測・未来予測・世界線比較・因果解析を可能にする為に必須な機関である」
「随分と盛りますね…」
「まだ神造機体があるぞ!」
「神造機体、仮称・善なるZEROは装甲は素体と同じ始原装甲アダマスΩで、素体の動力源を元に動かす方式だ。操縦方法は元の大きさであればガンバスターのタカヤ・ノリコ形式の行動トレースシステムと鉄血のオルフェンズの阿頼耶識システムの合わせ技で操縦する。これにより行動のラグは私が意識すれば何とか認識できるかもしれないくらいの微細なレベルまでイケる筈!パワードスーツの時は機体と一体化して行動するのでラグは無い」
「えっと…?つまり?」
「善なるZEROには自我無し、俺がコアになる様に運用、阿頼耶識システムとガンバスター式で完全同期かつ遅延ゼロだ」
「確認します」
・・・
数時間後
「承認されました」
「マジで?」
「マジです」
「通るんだ」
「あなたの案件だからです」
「なるほど」
「ただし条件があります」
「聞こう」
「神界から終焉判定依頼が来た場合」
「うん」
「調査をお願いします」
「情報は?」
「アカシックレコード確認可」
「裏取り出来るな」
「はい」
「問題ない」
「通常出力は一%」
「了解」
「解放時は警告」
『50%以上の出力を解放しますよろしいですか?』
「人的ミス防止か」
「最重要です」
「採用」
「転生先は?」
「戦姫絶唱シンフォギア」
「理由は?」
「響とクリス」
「救済対象ですねか?」
「ああ」
「世界ではなく?」
「まずは二人だ」
「分かりました」
最後の書類が閉じられる
「全項目承認」
「終わったか」
「終わりました」
「長かったな」
「神界史上最大級の補償案件ですから」
「だろうな」
「それでは」
「おう」
「始原魂である魂に神造素体・善なるZERO・3系統全魔法・3系統全技術・英霊契約権能・無限神域、全て授与します」
「分かった」
「新しき、良い人生を」
「ああ」
「どうか今度こそ」
「自分の意思で生きてください」
「努力する」
その後光が溢れ、神界史上初の始原機神は戦姫絶唱シンフォギアの世界へと旅立った。