はじめに、冬があった。

世界には冬しか季節がなく、冬はその孤独に耐えかねて<中略>かくして世に四季の代行者が生まれたのである。
その後、元々四季の神ではない水の神は自身の雨を降らせる権能によって春と夏の間、夏と秋の間に雨を降らせた。

水の神は、夏の神に恋をし、夏の神も水の神に恋をした。

あるとき、夏の神に言われ自身も二人の人間の片方に梅雨の力をもう片方に秋雨の力を渡した。


かくして世には雨の代行者が二人生まれ、大和の国では、江戸時代の時にその権能を持ちし二人の間に子供が生まれ、その子にその二つの力が受け継がれた。

それが、現在の清水家の由来である。
  第壱話 清水龍  1
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