あまり長くは続かない話となりましたが、感想、評価、お気に入り登録をして下さりありがとうございました
光に反応して酸素を生成する酸素の葉を喰らったことで、酸素で満ちた空間を自在に形成できるようになった俺は、どうやらグルメ細胞が進化した影響で、食したものに応じた能力を得ることが可能となっていたようだ。
何を食べても消化することが可能な強靭な胃を持つ俺は、様々なものを食し、使える能力を増やしていく。
直感に導かれる形でグルメ界から人間界に戻った俺は、スネークパスタという身体がパスタのようになっている蛇を発見し、毒が含まれている頭部だけを斬り落として身体のパスタ部分を食べてみたが、これをフルコースの前菜にしようと思った俺。
それから再びベジタブルスカイに行き、オゾン草を探してみると、此方を出迎えるように葉が殆ど開いた状態で姿を現すオゾン草。
最後の2枚の葉を同時に開くと、丸まっていたオゾン草が露となり、弾けるような瑞々しさを見せる。
オゾン草が気付かない速度で2回かじり、腐らせることなくオゾン草を食した俺は、フルコースのサラダをオゾン草に決めておいた。
フルコースの前菜がスネークパスタ、サラダがオゾン草に決まり、人間界の食材も悪くないとは思ったが、再び移動したグルメ界。
鯨王ムーンと呼ばれるブラックホールホエールは1体だけだが、ブラックホールホエール自体は他にも存在していたようで、海中で行動していた此方を呑み込もうとしたブラックホールホエールは、八王の一角と同じ種族なだけあって弱くはない。
海中でも超高速移動が可能になっていなければ、ブラックホールホエールに呑み込まれていたかもしれないが、此方を呑み込もうとしてくるブラックホールホエールを海中で繰り出した飛ぶ刺突で貫き、直感に従ってノッキングも施して動けなくした俺。
海中に酸素で満ちた空間を作り出し、動けなくなったブラックホールホエールを引き摺りこんで、高周波ナイフで斬り分けて喰らっていくと、とても美味な鯨肉を味わうことができたのは確かだ。
フルコースの魚料理はブラックホールホエールで決まりとなり、これでフルコースが4つ埋まったが、俺だけのフルコースを決める為に、食材探しの旅はこれからも続けていくとしよう。
グルメ界エリア7の産声の樹の近くを通りかかると、樹の真下で、同レベルの捕獲レベルを持つ猛獣2頭が、互いを喰らい合っていた為、産声の樹からペアが落ちてきており、俺の食運が影響したのか、真っ直ぐに俺の手のひらに落ちてきたペアが弾けてスープへと変化していった。
手のひらに満ちる神々しいスープを少しずつ飲んでいくと、世界の見え方や性別まで変わっていくが、アカシアのフルコースの1つであるペアの味は格別であったな。
両手の手のひらに収まる程度のペアを飲み干すと、性別も元に戻り、フルコースのスープの項目をペアに決定してみたりもした俺。
これでフルコースが5つ埋まったが、地球から飛び出して宇宙の食材を探してみるのも悪くないだろう。
という訳で、地球から飛び出してみた俺は、みたらし団子のような惑星のみたらし団子星を喰らい尽くし、フルコースのデザートの項目に入れておいた。
その後、惑星のクレーターから湧き出すシャーベットをフローズンドリンクとしてフルコースのドリンクに決めた俺は、フルコースの最後の1つを決める為の宇宙食材を発見。
それはスペースタイパンという惑星を呑み込み食す巨大な蛇。
捕獲レベルにして53万という、八王の10倍以上強い蛇であるスペースタイパン。
「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます」
そんなこれまで以上に強敵な蛇を前に、両手の手のひらを合わせて合掌しながらそう言った俺。
アカシアのフルコース、ペアを飲んだことで、右腕をグルメ細胞の悪魔の腕に変化させることが可能となっていた俺は、グルメ細胞の悪魔の金属で形成された右腕を構える。
何の因果か俺に宿るグルメ細胞の悪魔は、全く生物的ではなく、その名もメタルギアという名前であるらしい。
銀色に光輝く右腕から発射された凄まじく強力な振動波が、スペースタイパンの頭部を完全に分子分解すると同時にノッキングを施していくと身体を再生させることはないスペースタイパン。
最高に美味かったスペースタイパンの肉を喰らい尽くした俺は、フルコースのメインをスペースタイパンに決定し、俺だけのフルコースを完成させた。
前菜、スネークパスタ。
スープ、ペア。
魚料理、ブラックホールホエール。
肉料理、原種のデビル大蛇。
メイン、スペースタイパン。
サラダ、オゾン草。
デザート、みたらし団子星。
ドリンク、クレーターシャーベットのフローズンドリンク。
全ての項目が埋まった俺だけのフルコース。
蛇系の食材が多めなのは、蛇を美味いと感じる味覚のせいだが、喰ってみると蛇も案外悪くはない。
宇宙の果てには、もっと美味い食材があると、俺に宿るメタルギアが囁いてくるが、宇宙で出会った食材がどんな食材であるかも解説してくれるグルメ細胞の悪魔。
そんなグルメ細胞の悪魔に俺が問うことは決まっている。
「で、味は?」
主人公に宿ったグルメ細胞の悪魔は人型のメタルギアみたいな存在となりました