貧乏男爵家の跡継ぎ、ノア・ハミルトン。ある日目覚めると、前世の記憶が蘇っていた。
「よし、俺にもチートがあるはずだ」
ステータスオープン、鑑定、アイテムボックス――お約束のスキルを試すも、何も起こらない。この世界に、チートは無かった。
それでも、前世の知識と経験はある。輪作もろくにできていない畑、赤字続きの帳簿、有り金を根こそぎ持っていこうとする税吏。貧乏領地を立て直す材料には、事欠かない。
チートが無いなら、無いなりにやるしかない。
侍女リタの手厳しい(でもどこか楽しそうな)ツッコミを受けながら、ノアは知識と工夫だけで、貧乏男爵家の再建に挑む。
異世界からのチート無し、地に足のついたスローライフ(?)成り上がりファンタジー。