八百年前、空を裂いた【四大彗星(シデラ)】は、人々から記憶や感情といった『人が人であるために必要なもの』を奪い去った。

かつて理想郷と呼ばれた大陸【ルミナ】もまたその災厄に呑まれ、今は【無の理想郷(ノン・アルカディア)】と呼ばれる滅びの地となっている。
そんな廃墟の大陸で目を覚ました少年レイは、自分の名前すら思い出せない記憶喪失だった。

彼と共にいるのは、自らも記憶を失いながら、ただ一つ「レイを命懸けで守ること」だけを覚えていた美しいメイド、マナリル・アルフィール。

滅びた世界で寄り添う二人は、自分たちの失われた記憶と、四大彗星に隠された真実へと近づいていく。

これは、星にすべてを奪われた少年が成長していく、喪失と絆の物語。