国立魔法大学付属第一高校に入学した一科生・神代零央(かみしろ れお)

誰もが見惚れる美貌と圧倒的なカリスマ、そしてデメリットの存在しない「奇跡の治癒魔法」を持ち救世主とさえ呼ばれ、政財界や十師族からも一目置かれる彼は、『情報次元(イデア)』そのものが、人類の歪んだ進化に対する拒絶反応として生み出した人々を騙し扇動し人類を滅ぼす偽りの救世主、『反救世主(アンチクライスト)』だった。

その神々しい光の仮面の裏側にあるのは、他人の心が一切理解できない完全なる虚無。
彼は人間の両親から生まれ、両親や北山雫たちに『愛』を与えられたことで、反救世主としての目的を忘れ、ただの人間として『家族や友人との平穏な生活』を守るため完璧な優等生を演じる。

国立魔法大学付属第一高校入学式の朝、零央は自身の本質を覗き見ようとする二科生、司波達也と邂逅する。
互いを「平穏を脅かす危険因子」と認識した二人の怪物が交錯する時、現代魔法の理を根底からバグらせる、『反救世主』の物語が幕を開ける。