「これじゃあ、面白くないじゃない」

神の称号を贈られた男は、ルーマニアで行われた大戦の記録を読みつつ、嘯いた。

「僕が筆を取ればもっと面白くしてやれるのに」

 男は紙を用意し、ペンを握る。

「さぁてやり直しと行きますか。我らが主人公は……いささか暗いな。まぁいい、場合によっては僕が主演を張ればいいんだし。そうさ、監督、脚本が全面にでて、何が悪い!」
 それは駄作への道か、あるいは傑作への第一歩か。
 組みなおされた大戦が、ここから始まる。