主人公・鋼太郎は下校途中の電車の中でいつの間にか眠ってしまい、目を覚ますと無人の電車に一人きりであることに気付いた。

 そこは見知らぬ地下の駅。

 電車を降り、階段を上がると、そこに異形の化け物が待ち受けていた。

 しかし偶然通りかかった四人組に命を救われ、行動を共にすることになるが、彼らも同様に異世界に迷い込んだ者達であった。

 異世界から脱出するための条件を満たすため、化け物が跋扈する迷宮と化した駅構内を探索する。

 脱出条件――それは一定額の『スコア』を所持した状態で『改札』を通り抜けるというものだった。

 『スコア』とは脱出条件を満たす要素であり、日々の食事や武器購入に支払うためのこの世界における通貨であった。

 人々はそれを巡って他者を励まし、助け、騙し、奪い、殺す。

 舞台となる世界は山手線のような環状線、走る電車は無人、ひと駅の間隔は30分以上。

 ある者は迷宮探索者として、またある者は商人等の彼らをサポートする者として居住可能な駅で暮らす。

 居住不可能な駅はすべて化け物が徘徊する希望と絶望がないまぜとなった迷宮。

 迷宮探索者は命を賭して奥へ奥へと進む。

 これは少年少女たちが剣を、銃をとり迷宮探索に挑む冒険活劇。

 ときに敵は異形の化け物ではなく――同じ人間であった。


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