『蒼炎の軌跡』からドラゴンナイトの武器が斧になったのはファルコンナイトとの差別化の意味でも画期的であったな。
特に回避ゲーだった頃のGBA三部作だとドラゴンナイトは物理特化とも言い難いもので、敵だと地形無視で徒党を組んできて厄介だが、自軍で使うとステータス上限の低さが際立ち、同じ剣槍装備のファルコンナイトの方が仲間入りが早い上に素早くて魔法にも強くて圧倒的に優秀。そもそも、剣装備の敵軍ドラゴンマスターがほとんどいない。
なので、ソシアルナイトと武器が共通のペガサスナイトと対比してドラゴンナイトの粗暴さや力強さを強調する意味でも剣装備から斧装備に変えたのはナイス判断だった。主人公であるロードが後半戦から戦いやすくするためのレベルデザインにも最適。

生物学的見地からしても、体格の低めな女性が細身の槍を構えて乗らざるを得ない非力で繊細なペガサスナイトのガラスの脚では重心が偏る斧を振り回すのには向かないわけだ。急降下の着地でポキっと脚が折れそうだもの。ぶつかり合いが不得意だからヒットアンドアウェイ戦法をせざるを得ない。
それに対して体高の低さと丈夫さによって斧を深々と振り下ろせる利点があるのがドラゴンナイトだとするなら、同じ航空戦力でも天馬騎士団より竜騎士団の方がぶつかり合いにも強く、最強の機動戦力として各国に恐れられるのものよくわかる。
特に、攻城戦においてはペガサスナイトのヒットアンドアウェイ戦法が直線的なために防壁に阻まれるのに対して、ドラゴンナイトなら垂直降下の唐竹割りで真上から強襲できるのが大きい。
騎兵が攻撃を届かせるために長柄武器：槍を持つのは普通のことだが、非力故に他に剣しか振り回せないペガサスナイトよりも、斧を振り回す選択肢を持ったドラゴンナイトが強いというのも、昨今の斧優遇のFEの歴史から考えると妥当であるはず。

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そこから考えるに、自然と調和している種族という触れ込みのラグズは 思いの外 ベオクに飼われるような動物たちとは調和できない種族にも思え、
あるいはベオクがラグズに対抗するためにラグズと調和できない野生生物の力を頼ってきたのかもしれない。

実際、ラグズは食事を自然の恵みで賄って農耕や畜産はしていないように思え、自然と調和した野生動物同然の弱肉強食の世界に完全に生きているとするなら、この点でベオクとラグズの融和は難しいのではないかと思われる。
密林や山岳地帯を獣牙族が跳梁しても、馬のように草原や平野を堂々と駆ける姿を想像できるだろうか。
そして、完全な融和：異種族混交を果たした場合に起こるのが“印付き”というベオク完全優性の新人類の誕生であり、旧人類の烙印を押された力に劣るベオクと数に劣るラグズが完全に淘汰される未来しかない……。
おそらく、再誕したアスタテューヌの時代に起こり得る新しい時代の種族の争いとはそういうことではないだろうか。

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このまま戦後を迎えると、正直に言って、ベグニオン帝国もデイン王国もクリミア王国も絶対的指導者がいなくて国体を維持できずに内乱になるので、
ならば、いっそのこと、祖国復興を捨てて開拓都市から王国を築き上げたアリティアの英雄譚にならって、自分たちの手の届く範囲で国土を再構築するのも悪くはないのかもしれない。
全ては英明なる幼帝の許に天下が治められることを誓って。



――――――なにィ！？　炎魔法に弱いのだから獣牙族は緑属性ではないのか！？　風魔法に弱いのだから鳥翼族は青属性ではないのか！？　雷魔法に弱いのだから竜鱗族は赤属性ではないのか！？（未実装）

あれからトンチキな構成や専用武器で新英雄を実装し続けるFEHだが、まさか闇堕ち英雄どころじゃない魔王フォデスまで召喚できるようになったところに、時代の流れを感じた。
まあ、正の女神アスタルテに負の女神ユンヌや双剣の三雄オルティナが実装されている時点で今更な話ではあるが、
いずれは暁の女神アスタテューヌとエルランが再行動ユニットの神階英雄としてデュエットする日が来るのだろうか。

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