男ながら小柄で女の子の様な見かけをしている少年は黒髪に蒼い瞳をしていた。彼の名前はユキと言い生前はその外見から周囲から1歩距離を置かれており近づく者の半数はやましい考えを持ってユキに近づいてきた。そのせいでユキは他人をあまり信じることができず、人の顔を見て自分を偽るようになる。
元々感受性豊かで色々な表情をする彼であったが、自分を騙す様になってからは人生は詰まらないモノに変わり、10代半ばにして既に現世に未練などなかった。家の都合で赴く先で良い子を演じ、母や父の前では優等生を演じ、学校では礼儀正しい子供を演じた。周りの都合の良い自分が1番求められている事に気付いた少年は次第に自分が分からなくなり表面を偽り内面を騙し元の人格は既に消滅した。これが現実だと、これが大人になる事だと思い込みユキは本当の自分を殺した。


X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ