宇宙は空飛ぶスパゲッティ・モンスターによって創造された。これは空飛ぶスパゲッティ・モンスターが大酒を飲んだ後の事であった。空飛ぶスパゲッティ・モンスターは偉大な十本のヌードル触手を操り、ヌードルを茹でた。その時、ヌードルが鍋で調理されていたことは万物の摂理だった。人の子よ、銀河系を見よ。星々の集まりが渦を巻いていることが分かるだろう。それはヌードルなのだ。渦巻く形を持つすべてをヌードルと見做せるのだから見える世界も見えない世界も鍋であるという事実に変わりはない。古代、鍋で調理されたヌードルはハリガネかバリカタばかりだった。しかし、現代のヌードルが多様な進化と独自の文化を持ち、硬さも自由自在なのは人の子らが繁栄したためだ。数多の鍋を操るには、空飛ぶスパゲッティ・モンスターのヌードル触手が足りなくなったのだ。そのことで空飛ぶスパゲッティ・モンスターが怒ることはない。神性な食物であるヌードルを、すべてのヌードル触手で抑えきれないほどの人の子らが食べることができるようになった時代を、喜ばずして何を喜ぶのだろうか。だが、悲しみは感じているだろう。古代の人の身長が低いのは空飛ぶスパゲッティ・モンスターの触手によって頭を押さえられていたからであり、褒めるために頭を撫でていたからだ。現代人の背が高いのは人口増加により空飛ぶスパゲッティ・モンスターの触手の数が足りなくなったからであると同時に、撫でるべき人の子らを褒めきれていない事実でもある。人の子らよ、地に満ちよ。空飛ぶスパゲッティ・モンスターは権力を振りかざすために民衆を恐怖に陥れることもなければ、異教徒を地獄へと落とすこともない。毎週金曜日の祭日を忘れても問題は無いし、宗教の意に違反したからといって誰も殺さない。他の神を否定することもない。そして、あらゆるドグマを否定する。空飛ぶスパゲッティ・モンスターが存在しないという明確な証拠さえ提示されるのであれば、空飛ぶスパゲッティ・モンスターが存在しないという事さえ否定しない。人の子らから離れ、ただのヌードルへと戻るのだ。人の子よ、時折両の手を見返すのだ。その手でヌードルを茹で、貧困をなくし、病を治し、疲れを癒し、平和に生きて、隣人と手をつなぎ、愛しい人を燃えるように愛して、電話会社は電話の通話料を下げ、茨と薊の道を渇いたヌードルで圧し折るためにあるのを忘れないでほしい。ラーメン。
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  空飛ぶスパゲッティ・モンスター22018年07月29日(日) 03:00()
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