およそ100年前。霧に包まれたある集落が火に囲まれた。一夜にして全てが焼け、余すことなく滅ぼされた。

しかし、幼い兄弟が生き延びてしまった。二人は故郷を後にし、旅に出た。何度も何度も死にかけた。生きるためなら何もかも実行した。

それでもやはり限界がきた。二人は倒れ世を呪いながら、死んだーーはずだった。二人は気づく。自分たちは死なない、死ねないのだと。あらゆる方法を試し、命を絶つも、生きている。確かに命が途切れる瞬間を感じても生きている。

二人はいつしか戦場に立っていた。死なないと分かった彼らはひたすらに修練を重ね、世に敵うものはいないほどの力量に達していた。

無論、二人の名は戦場に鳴り響く。誰もが恐れ、出会えば死を約束された。かの大戦が終わっても彼らは戦場に身を投じ続けた。

二人は国に呼び戻された。『実験』の被験者になってほしいと。死なぬ以上断る気もなく、それを受ける。そうして人としての魂を半分失う代わりに、超常の力を手に入れた。

戦争を行えないこの国は、兵士を派遣できない。代わりに二人は『特務隊』となり秘密裏にかの国の兵として世界中の戦争に参加。その一国の武力すら上回りかねない戦力で他の国を黙らせた。

ある日、世界中で深海より現れた異形のモノが現れ、人類を攻撃し始めた。かのモノたちには通常の兵器では効果が薄かった。しかし、二人に施された『実験』の力はかのモノたちを屠ることが出来た。

『艦娘』と名付けられた『実験』の嫡子たちは深海の敵に対抗し始める。そして、二人は提督として深海との戦争の最前線、人工島『武流島』に赴任した。

この戦争の背後に潜む懐かしき気配の正体を定めるために。


初めて小説を書いてみました。元々描いていたマンガが元なので話は終わりまで出来ていますが、終わりまで書けるかは分かりません…。
不定期更新なので、気が向いたらあんなのあったなぁと思い出して頂ければ幸いです。
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