ジョジョの奇妙な冒険~アメジストのif物語~   作:Tarako@如月銘酪

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どうも!定期更新してたら不定期更新怖くて出来なくなったTarakoです!
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プロローグ
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一章一話
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五話
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十話
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十五話
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人物紹介

◆シスター・クラウス
いつだって自分が正しいと信じてやまなかった。

●ジョラル・ジョリオ
いつだって手遅れのまま

●理亜
隙アリ


第16話「トパーズは今ここに」

 

【挿絵表示】

 

 

「シスターァァァッ!!!貴様ァァァッ!!!!」

 シスターのほほをジョラルのスタンド、「へーリオス」の槍をかする。

 背後から理亜が走って追い付く。

「………」

 黒いかみがふわりと流れる

「お前…ッ!ジョナサンさんを、瑠を、お前は…っ!」

アメジストの瞳が吸い込むようなその瞳がシスターを睨む。

「赦さない。許すことは、出来ない。…お前はここまで何人の人間を犠牲にしてきた?何かが起こるたびにお前の回りで犠牲が生まれる。」

ぎり、と歯ぎしりする。

 

「さぁ?貴方は今まで食べたパンの枚数を覚えているの?」

シスターがにこりと微笑む。ビスマスのように複雑な瞳はまるで邪魔物を嫌うような瞳だった。

「覚えてないさ。…それとこれとは話が別だろ?俺が言ってるのはな………」

ジョラルが深呼吸をする。深い、深い息だった。

「お前を許さないって話さ。これ以上、犠牲を出すことはしたくない。」

一歩踏み出す。様子をうかがっている様だった。

「それ、貴方が勝手に決めたことじゃあ無いですか。」

シスターは少し焦っている様だった。

「あぁ。だが、死人を出した貴様は、絶対に許さない。人の「生」を、奪うことは、誰もしてはいけないからだ。貴様は人の生を奪った。お前を俺は許さない。貴様は今、この世界の理を破ったのだから。」

へーリオスが槍をまた取り出す。へーリオスのアメジストの瞳は、その女の事を見つめた。すっ、と槍をかざす。

『貴様は…この運命の理が見えるのか』

シスターの視界には、沢山の運命の束がへーリオス、いやジョラルに、集束している様に見えた。

 

「ばか、な………貴方、貴方が「抑止力」…?そんな、馬鹿な…!」

『運命が見れるとは残酷だな。…貴様はあの偶像に成り下がろうとしたのだろう。だが遅いな。』

シスターが、ぶつぶつと言葉を繰り返す

『我は太陽の化身、その神、「へーリオス」だ。』

「信じるものは救われる…」「赦される…」シスターがそんな言葉を繰り返す。

『ふ、目測を見誤ったな』

シスターは己のスタンド「聖書」を取り出す。

じゃらり、何処からか本のなかから鎖が取り出される

『ほう!己の大罪を形にしたものか!』

ジョラルが雨にぬられ、アメジストのこうこうとした瞳だけが浮かんで見える

「…やっと戦う気になったか」

理亜が動いたことにシスターはやっと気付いた。理亜のスタンド能力で気配を消していたのだろう。瑠とジョナサンを、エリナと一緒に担いでいる。

「任せたぞ、理亜」

ジョラルが腰を低くする。

「あんたこそ死ぬんじゃないわよ」

理亜が笑って言い返す

「…ははっ、あははっ!おっかしぃい!!」

シスターがケラケラと笑い始めた。

「あ?」

ジョラルがシスターを睨む。

 

 「だってだってだってだってだって!まるで私が悪みたいないいかたするじゃない?それって酷いよねぇ?ひどいひどい!!!皆わかってないのよ、神様が、あの人がどれだけ尊い存在なのか!」

雨のせいで彼女の顔がうまく見えない。

「わかるわぁ、きっと分かってくれるわぁ」

鎖はモーニングスターに繋がっていた。

モーニングスターの中心部に瞳が現れる。

「許さない??何で???ゆるすのは神様ただ一人。貴方にゆるす権利はない。他人を不幸にするだけなのに。ねぇ?どうしてかしらね?」

ズズ、と引きずる。

「ちがう、ちがう。俺は人を不幸になんかしない。俺は、俺は………」

 

 

*****

 

 

「この子が、聖女?本当ですか、神父様!」

母が妙な宗教にはまってて、だから私もその神父様に会わなきゃいけなかった。

『信じるものは救われる?』

『神が全てをゆるしてくれる?』

信じても信じても私の地獄絵図は変わらなくて、ゆるされる運命でも人でもなかったらしくて。

「…神父様」

私はいつの間にか神父のもとに立っていた。

「なんだい?」

母みたいに跪こうとも、ましてや礼儀知らずのまま

「本当に神様の声が聞こえるの?」

何を見てれば良いのかよく分からない。とりあえず神父の顔をぼんやりと眺める

「あぁ、聞こえるさ。」

 神父は自信満々で言ってきた。私は疑問を不思議と口にしていた

「じゃあなんで私には聞こえないの?私は信じてるのに、救われないの?ゆるしてくれないの?」

神父のてが私の頭を撫でる。暖かった。

「それはね、君のゆるす、きみのすくわれる、とはちょっとちがうんだ。神様は運命の一部に一人でいるんだよ」

神父の話をうんうん、と聞いていた

「その運命のなかで、僕たちは生きてるんだけどね、難しい事なんだよ、そこから神様を見つけるのは。ただ、僕達が一生懸命生きてしっかり人のために頑張ってれば、神様は自分から姿を表してくれるんだよ、そうしたら神様とお話が出来るんだ。そのまま頑張って生きてれば、神様と同じところにいけるんだよ。」

神父は私の欲しかった言葉をすべていってくれた。心は安らぎ、神の存在を私は確かに信じた。

 

 しんじた。

 

 蹴られても怒鳴られてもナイフを向けられても足をさわられても殴られても叫ばれても脅されても埋められても閉じ込められても縛られても放置されてもずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと頑張ってきたのに、ずっとずっと信じてきたのに。一生懸命生きて、頑張ったのに、神様は私のところにきません。

 

 ある時なんでもよくなってどうでもよくなって、家を燃やそうと思った。木造建築の私たちの家は無惨に燃える。真っ赤に燃えて、二人の人間は苦しんで私に助けを求めてた。馬鹿みたい。私があんたらを、助けるわけがないじゃん。そんな、「大罪」まみれの人間を私が触るとでも?汚らしい。母って呼んでたあんたは良かったわね。私の存在を教えてくれたから。私が聖女でここにいるべきじゃ無いってこと、教えてくれたもの。

 

 蹴られても怒鳴られてもナイフを向けられても足をさわられても殴られても叫ばれても脅されても埋められても閉じ込められても縛られても放置されても、私が耐えてきたのは、私が特別な存在で、あんたらなんか足元にも及ばないから!

 背後から足音がする。きっと神父が迎えに来たのね。

「…やぁ、『シスター・クラウス』、………行こうか。迷えるもの達を救うために。」

神父は私の肩にコートをぶわりと羽織らせる。振り向かず進んだ。必要ないもの、振り向くことなんて。

少女に会った。悲しいかこをもつこで、救って上げなくちゃ、と思った。少年に会った。誰も信じられないこで、私がしっかりしなきゃと、思った。

いつの間にか、私は人々を救うシスターになってた。誰かを救ってあげるって幸せ。神様はいるのよ。私を、あぁやって、苦しい運命から救ってくださった!

(だから、いまもまけられないのあんな、汚ならしい大罪を背負うひとなんか。)

 

 「負けられ無いのは俺も同じだ。」

ジョラルがシスターの目の前に立つ

「俺はよく分からない。もしかしたら俺が悪の元凶かもしれない。皆を不幸におとしめてるかもしれない。」

ピタリと雨がやんだ。ゆっくりと辺りが明るくなってきた。

「でも、やっぱりあんたがゆるせないよ、シスター」

ぎゅ、と槍を握る

「後悔はない。水城の事も、契のことも。」

ジョラルがシスターの肩に手をゆっくりと置く。

「諦めないし、もう目をそらさないことに決めたんだ」

私はきゅ、と目を閉じた

「私も譲れません。」

だん、と間合いをとる。ブゥン、とモーニングスターを振り回す。ジョラルは出方をうかがっている。

片足に力をいれて一気に間合いを詰める。正面ではなく、背後に回り、モーニングスターを背中に当てようとする。

何ヵ所かの傷はついたが、まだ致命傷とはならず、シスターは静かにジョラルを見つめる

ジョラルが振り向き、シスターと槍を交える。

モーニングスターの360度対戦可能な武器とではすこし押されてしまう。

だからこそ、ジョラルは自分が槍を持ってるのだ。

シスターが背後の存在に気付きあわてて避けるも、脇腹を槍がかすった。

スタンドも槍を手にしていた。ジョラルはすぅ、と姿勢を整えると

「…行くぞ…」

二人とも一気に踏み出す。カキィン、と火花が散り、二人の視線が重なる

「オラァァァァッ!」

モーニングスターでは短すぎる、正面の間合いに詰め込む。シスターがどさりと崩れ落ちながらも避ける。

シスターは何処から取り出したのかナイフをジョラルに投げながら走り回る。

「ッたぁ、いてぇ…」

ジョラルがじょじょにダメージを受け、からだの重心は自然と怪我していない右足にかかる。

「そこだッ!」

その右足に向かってモーニングスターを放つ。ほぼ不可能なその攻撃に、ジョラルは気を取られ、ざっくりと右足に傷が付く。

「ウッッ!!はぁーっ、はぁーっ…!」

ぼたぼたと血が垂れる。

「とどめよ。あわれに死んでちょうだい。」

上からモーニングスターが振りかぶる…!

煙幕が立つ。姿や景色は見えないが、何かされた、というのは既にわかっていた。

「今のはちょっぴり…死ぬかと思ったぜ…」

スタンドが槍でモーニングスターをかわしたのだ。

「あー、血なんて久々に見た………うん、痛いわ。」

ジョラルの髪が風によってなびき、肩の星形の痣がチラリと見えた。アメジストの瞳はその深い紫の瞳はシスターをとらえる。

「でも、痛きゃネェーよこんな傷…!ちょっぴり痛い位だわ!水城に比べたらな…!」

シスターがジョラルの痣に気を取られているうちにジョラルが間合いを完全に詰める。

「さようなら、『シスター・クラウス』」

シスターが泣き叫ぶ。背後からスタンドが槍で貫く。

「わたし、わた、私は…っ!」

ボロボロと涙を流す。

「私の名前はシスター・クラウスじゃないわ!」

既に瀕死になっているシスターは、体が崩れ落ちたにも関わらず、かすれた声で背中を向けるジョラルに叫ぶ。

「私の名前は…!『カプティヴ・クラウス』…!覚えておきなさい!いつか貴方に、あったら、今度こそ、失敗はしない…!」

ジョラルは歩いていた足を止めて、くるりと向いた

「わかったよ。『カプティヴ・クラウス』…忘れない。だからこそ、お前の罪も忘れない。覚えておけ。」

今度こそ、くるりと背中を向け、神父へと向かうために歩き出した。クラウスがどさりとたおれる音がする。理亜が階段から顔を出す。

「あはっ、またないてんのー?弱虫め!」

ジョラルがむす、とほほを膨らまして

「ないてないもんね!」

と言った。

 

 

「………待てよ」

廃ビルの、屋上にいないはずの男がそこにはいた。

「…俺は貴様と話がしたい。」

ガーネットの瞳が光る。

「…瑠。」




さて、今回もいかがだったでしょうか!次回は17話!お楽しみに!
アリーデヴェルチ!

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