ジョジョの奇妙な冒険~アメジストのif物語~   作:Tarako@如月銘酪

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最近は、予定よりも不定期に更新することになってしまい申し訳ありません…!そのぶんクリスマス回と正月回はうんと豪華にいたしますので…!!

年明けがアメifと共にとか奇妙すぎる!

こんにちは、!Tarakoです!どんな名前でお呼びしていただいても問題ありません!


これまでの小説一覧はこちら!
プロローグ
https://syosetu.org/novel/237782/1.html
一話
https://syosetu.org/novel/237782/2.html
二話
https://syosetu.org/novel/237782/3.html
三話
https://syosetu.org/novel/237782/4.html
四話
https://syosetu.org/novel/237782/5.html
五話
https://syosetu.org/novel/237782/6.html
六話
https://syosetu.org/novel/237782/7.html
七話
https://syosetu.org/novel/237782/8.html
八話
https://syosetu.org/novel/237782/9.html
九話
https://syosetu.org/novel/237782/10.html

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーキリトリ線

また、10話を記念して、プロローグ、1~5,6~10話を一挙公開シリーズを投稿いたします!
是非ご覧ください!

~登場人物~

水城
飴が大好きで、すっかりジョラルのお友達!

ジョルノ
15歳とは。結構心配してくれてる。

ジョラル
現在精神的苦痛のため入院中。もう退院するよって。

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あらすじ
ジョラルが入院している時、水城と出会い、その水面下で動く、「シスター・クラウス」と、「神父」の影。
様々な思惑と思想、やり方で結び付く、絡み合った"因果"______果たしてジョラルは何を思い、何を決断するのか。


祝10話「在りもしない真実と聖書」

 

 

【挿絵表示】

 

 

水城とジョラルは近しい仲になっていき、最近ではすっかりジョラルの容態は安定してきた。

「そういえば、水城のご両親とかって?」

ジョラルが水城の隣でアイスを突っつきながら聞く。

「居ないよぉ?」

その横で、棒つきキャンディーを舐めてる水城が平然と答えた。

「い、居ないのか!?」

しまった、まずいことを聞いた。とでも言うようにジョラルは声を荒げた。

「別になんともないよぉ?」

ジョラルが慌てながら

「いや、そんなこと関係ないよ!」

と言う。

「孤児でも…皆やさしかったからね。」

遠く、まるで誰かを偲ぶように。

「他にも友達が居るのか?会わせてくれよ!」

水城は立ち上がり、くるりと回って答えた。

「またいつか、ね!」

「お、おう」とジョラルが答えた時には、水城は居なくなっていた。

「ジョラル、また誰かと話していたんですか?」ジョルノが、片手に本をもって入ってくる。

「おう。…ジョルノだって忙しいだろう、仕事は良いのか?」

 

意外と、いや、結構な確率でお見舞いにくるジョルノは、例え15歳と言えど、ギャングのボス。その二つを両立させることは非常に難しく、ジョルノは休んでる暇があるなら仕事をする方だ。しかし毎日来られてしまっては進むはずの仕事も進まないのでは…とジョラルは少し前から心配していた。

「あっははは!そんなこと気にしているんですか?無駄ですよ、僕は仕事を早く終わらせることで有名ですから。」

にこにこしながら、「マキャベリの君主論」を読む辺り、本当に中学生か怪しくなる。

「それに加えてお前は受験生だろ!?」

ジョルノは思い出したようにあー、(このノリも軽すぎる)と言い、

「言ってませんでしたっけ。中学卒業後、フーゴに教えられながらギャングの仕事に専念するって。受験よりも大切な麻薬エトセトラが残っているので」

「そうかぁ、きいつけろよつっても、俺が言ってもいみねぇかも」

コーヒーを飲みつつ、その後は下らない話を小一時間していた。

と、ジョルノが立ち上がり「それじゃ」といって消えていった。

 

 

 

 

***大聖堂***

 

 

 

「…神父、あの少女の件は…とても、お辛かったでしょう…」

シスターが、部屋をノックもせずに、聖書片手に話し出す。

「あぁ、契の事か…」

神父は日記を書く手を止め、後ろに振り返る。

「彼女は…その、とても、良い、人柄でした。」

「ははは、なんだ急に。柄でもない事を言うねぇ」

笑いながら神父がドアを開ける。

「いえ、あなたは彼女の事を、非常に好んでいた様だったので…」

神父が、シスターが片手に持つ聖書をみて、成る程、と思った。

「…()()()()()()に、しようとしているんだね?…私には必要ないよ。」

彼の瞳は誰よりも純粋で真っ黒だ。考えが全て見透かされている様な恐怖心と、それでいて見るたび魅了される。

「ええ、そうでしょうね…普通はそう考えるはずですよね、これをみたら。…ですが、私の考えている事は、それではないんですよ。神父」

だが、自分だって、神父のように、考えることがある。

 

「人結契」という人物を一言で表すとするなら…呪われている。と、私は思う。

神父、という立場上、彼女は神のおわす場所に逝けたのだから、とてもそれは感動すべき事だろう。

 

しかしながら。

 

人結契の人生は呪われてるようにやはり思う。

産まれ育ちはとても良く、なに不自由無く生涯を全う出来ると、誰もがそうおもうような、本当になんの悩みもなく生きてきた。

…六歳の時を節目に、全てが変わってしまったが。

良くある煽り運転、だと全員が思って疑わなかった。煽り運転の上、不慮の事故で…しかし、契の人生はもっと複雑に暗転する。その日の後日、人結契という少女は七歳になった。それと同時に、監禁された。理由は…ごく単純、「そういう類いの人物」だった、ということしか。

 

兎も角契はその時初めて己の人格が成り立った。ある意味での「大人」になったのである。

それと同時に、精神の具現化、「スタンド」が現れたのである。

彼女のスタンド能力は最善の幸せを作ること…だから誘拐犯を殺した。何ら悩みもなく、平然と。

しかし、齢七になったばかりの幼女が人殺しをしていることに、世間も世界も許さない。法的に裁けぬのなら、「少年院」に投げ込む。

これすらも、人結契と言う人格には苦痛である。

そこに、シスター・クラウスが現れた。彼女は元々、別の人間に興味があったらしいが、スタンド使いとスタンド使いは引かれ合う。それも神が定めた運命なのだろう…

初めて契をみた時、彼女は物怖じもせず、真っ直ぐ私を見つめていた。だからだろう、あの少女は私の友人であったと……今はそう思える。

 

そして今。神父は、これまでのことを振り返りつつ、予想とは違う言葉に「え!?」といった。

 

沈黙が流れる

 

「そろそろ、拠点が欲しいですよね!」

「ふ、フククク……その、そろそろ新築のお家建てたいねって相談する夫婦の切り出しかた…」

まあ一応そんなことを考えていた時期もあったが。

つまり彼女がいいたいであろう言葉をオブラートに包まず答える

「つまり聖書で上書きすると。」

シスターは首を傾げながら答えた。

「ええ。我々も動くべきです…合理的な彼を仲間にしたいのなら。」

「そうか、うん、わかった。至急手配してくれ。」

立ち上がり、もう話は切り上げろ、という風に話す。これで伝わるだろう。

「ええ、勿論。では良い夜を。」

シスターがドアに手を掛け、何かを思い出したようにくるり、と向き

「そろそろ、本気だしてみては?」

と、挑発ぎみに出ていった。

彼女の足音が聞こえなくなったのを見計らって、

「そういうところが性格悪いと言われる理由だよ、君。」

愚痴を呟いた。

 

*明日/又は今日

 

「水城も懲りなくくるよなぁ…」

ジョラルは、夏だから、と水城に塩分補給のアメをプレゼントした。

「だって、君の友達だもん。」

そのアメをなめながら、水城が答えた。

「…今度、僕の友達に会わせてあげる。じゃあね!」

 

ジョラルは、今更ながら不思議に思っていた。

自分は明日退院する。水城とはもう会わなくなるだろう。

…だが、己と彼は必ず出会う…そんな予感が。

 

"俺の考えだが…スタンド使いとスタンド使いは引かれ合う、と思う。気を付けろ"

 

承太郎が、仗助と昔の事を語りながら、ぽろりといった言葉。それが、頭のなかで反復する。ジョラルは首をふり、いや、そんなことはない、と考えた。いや…考えざるをおえなかった。

 ガラガラガラ、とドアが開く。振り返ると理亜が居た。

「明日退院するんでしょ?早めの退院祝い。」

何やら大きなものを抱えていると思ったら、キャンバスだったようだ。綺麗な百合の絵が描かれている。しかし、綺麗なだけじゃなく、まるで瑞々しく、しかしおとす影は大胆に。裏と表を表したようなその油彩画に、みとれる。

「どお?あんた、みたいつってたじゃん?」

彼女もどうやら鼻が高いらしい。

「うん、素晴らしいよ。初めてだ。心が奪われたみたいに。」

それはきっと嘘よ、と理亜が口を挟む

「え?」

「だって、私よりも素晴らしい絵画はたくさんあるわ。今度美術館につれていってあげる!」

まるで貶しているように言っていることに気付いた彼女がなぜか声をあげてわらった。(しかし彼女が。決して笑えない。)

 

な、なんだよ!?別に良いじゃないか!!俺は…!!

喉元まで出そうになった言葉をごくん、と飲み込んだ。この女に構っていたら日が暮れて俺が先に死ぬ。

「あら…やっと私の扱い方を学んだのね?…まってるからねー!」

そう、退院して夏が終わったら大学が始まる。…しかし現在8月。会えるのはもう少し先だ。コイツは朝起きたら1ヶ月吹っ飛ぶ事が良くあるのだろうか。

「はぁぁぁ…うん、じゃあな」

うんざり…悩んでいた事も全部意味わからなくなってきた。なんだこれ。それにアイツは憎んでもなんか憎めない雰囲気があるんだよなぁ…それにしても今日は訪問者がたくさん来た。大学が始まればもっとたくさんの人々がいるだろう。…が、しかし、いつも通り生きていれば存在感は消えて誰も近寄らないはずだ。…多分。

それを今更ながら信じている辺り、今年もオトモダチは出来そうにない。そっちの方がいい。そんなことを考えていると、…ふと、「瑠」の事を思い出した。

彼はこの世界のどこかで、また何かをしているのだろうか。俺を魅了した、あのデザインを。…そうだ、デザイン科にいるのだったか…?やっと彼と自分の世界が繋がった気がした。手が空いて、やることもなく、適当にテレビをつける。

 

そこで、「瑠のスタンドが殺ったであろう事件の一部」が、放送されてるなんて(詳しくは二話にて)、夢にも思っていなかった。

物凄く嫌悪感がある。吐き気を催す。いてもたってもいられなくなり、慌ててテレビを消した。

 

少なくとも、俺が見逃したから、瑠はまだ、殺人をしているんだ。俺が、あの時…?でも、人を殺すことはいけないことだろうが。でも、そしたら、瑠を一体どうやったら止められるのか…?俺に、なにか出来るのか?…この、解らないスタンド…で?

「…止めよう、考え出したら思考がまとまらなくなる。俺は…別にどうなろうが…」

逃げるように毛布にくるまった。それは、ただ、本当に現実から逃げたくてやっていることだ。考えると、水城のことが脳裏に浮かぶ。彼とまた、たくさん話したい、と思った。そうしたら…考え出したこの因果を…消せる気がしたから。寝るとき、俺はジョナサンさんに、かけられた、とある言葉を脳内で再生していた。

 

"因果は誰にも変えられない。受け止め、時には戦わなくちゃいけない。"

 

 

*何処か

 

 

「ふふふ…簡単に捕まってくれて良かった…これなら明日…仕掛けられる。無理心中みたいな感じだけど…でも、これが、産まれた理由なら、どうであろうが全うしてやろう…」

きゅ、と袖を握って、続けて呟いた。

「でも…本当は…」

 

■■はいつまでも、失った人を思い続けている。

 

仕方無い事だろう。だが…仕方無いなんて言葉で片付けられる程、簡単で単純な未来ではない。





さて、いかがだったでしょうか!
感想、評価をつけていただくと、作者の今後の活動の励みとなります!
次回11話!因果の果てに何を見るのでしょうか…?

お楽しみに!

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