ジョジョの奇妙な冒険~アメジストのif物語~   作:Tarako@如月銘酪

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皆さんこんにちは!きさらぎな銘酪です!

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そろそろ一章の最終話も近づいて来ましたね~!

人物紹介
○ジョラル
誰にだって譲れないものがあるだろう
○瑠
最初からクライマックス。ガチ怒
◆神父
実はリア友からいただいたキャラ。
なぜ人は神を信仰するのか

ーーーーーーーーーあらすじーーーーーーーー✂️キリトリ線

神父のもとにたどり着いたジョラル、そして瑠。譲れない信念のもと、死の戦いが始まろうとしていた…!


18話「決別」

 

【挿絵表示】

 

 

 

「許さない…?そんなことわかりきっている事だろう。」

神父がクイ、と顎を動かす。白い髪が揺れ、ブラックオパールの瞳が二人を睨む。

ジョラルが初めの一撃を繰り出す直前に瑠のスタンドが技を繰り出す。

「………ッおまえ、何して」

瑠のガーネットの瞳は赤く燃え上がる。

「黙れ。」

瑠が走り、一気に間合いを詰める。

「『ラスト・リゾート』」

スタンドが瑠を直視する。………目があった

「かはっ………!?」

瑠が膝から崩れ落ち、あきらかに過呼吸になっている。

「私のスタンド『ラスト・リゾート』は…『夢遊病』の特性を持っている。…何が?と聞かれると具体的には、私のスタンドと目を合わせる、または私のスタンドに触れる、はたまた私と出会ったことのある人物に対し、『悪夢』を見せることに特化している。しかしながら近年には悪夢を知らないものが多く私のスタンドは廃れつつあったのだが…君達に会って少々成長したように見える。君達の長年の過去、因縁、もっといえばトラウマを精神世界に呼び起こしその世界に一時的に閉じ込める事が出来る。彼程度の精神力なら………そうだなあと三十分すれば自分の喉を掻き切るか、あまりにも強すぎる悪夢のせいで自我が崩壊し植物人間になるだろうね。けれども君には夢に干渉したり夢を破壊するなんていうファンタジーやメルヘン的な能力は一ミリも持っていない。もっというなら君は立ち向かう相手を間違えたのだよ。これは自慢になってしまうが、私がスタンド使い相手に勝負を挑んだ際、1度も敗北はしていないんだ。君の精神と自我は弱すぎる。故に私が君に負けるという世界は存在しない。…これが全てだ。君には納得をして欲しい。そちらのほうが仕事が楽になるのだよ。…職業柄、この様に駄々をこねる子供は幾ばくか見てきた。君も無駄に抗おうというのだ。まるで闇のなかに見えない道を探そうとしている。そんな無茶はやめた方がいい!暖かい布団にくるまって夢見心地のままなにも知らず幸せに生きた方が幸せだろう?私はそう感じるのだけれどどうだろう………」

 

(あと三十分…?あと三十分で瑠が死ぬのか?そんなこと…さっき仲間になったばかりじゃないか…!)

「………言ってることが、よく判らない。」

ぱくぱくと動かしていた口をようやく喋らせる。

神父が驚いた様に口に手を当てる。

「まさかとは言わないが、君、スタンド使い尚且つ抑止力なのになにも理解していないのかい?この世界の巡り、輪廻、因縁、運命………全てが君という抑止力にかかっているのにかい?」

やはりジョラルは理解してないようで目から鱗というようにこちらを凝視する。

「判らない……俺はなにもしてない。なにもだ!…何か罪を犯したわけでもない。だのになんで今さっき仲間になったばかりの人間が死に、家族が瀕死にならなくちゃいけない?俺にはよく判らない。そんなの酷いじゃないか。」

 

「通常、人の世というのはそう言うものだろう?それとも君は何かしたいのか?何か成し遂げられる人物なのか…?そんなわけあるまい。分をわきまえたらどうだ?所詮人は運命の絶対的な力からは逃れられない。それは君自身も理解しているとばかり………」

ぎゅう、と拳を握る力が強まる。

「そんなのだめだろ………人を殺したり、むやみやたらに命を奪うなんて…そんな非道なこと、しちゃだめだろ…」

神父はブラックオパールの瞳をこちらに向ける。虹がおかしいみたいにゆらゆらと神父の瞳にうつる。

「非道って、なにが普通かわからないのに?そうやって型にはまっているほうが窮屈ではないのか?君は一体どうやって生きてきたんだ?君は何時でもあいつとは違う、あいつは普通じゃないって考えて生きてきたのかい?そんな無意味で救われない生き方、今すぐやめた方がいい。君は君らしくあるべきだ。私は君自身がそうやってすぐに身を滅ぼそうとする行為にあまり称賛はしないなぁ。君が君らしくあるために君は持っている幸せを丁寧に扱うべきだ。………そうだろう?誰だって堅苦しい生き方をしている。他者を否定し己の中途半端な生き方に満足するんだ。…だがそんなことしたって何も良いことはない。ただ孤立していくだけなんだよ。自分という狭く重苦しい監獄の中に閉じ込められるんだ。そして何時か死んでしまう。そして自分のあるべき姿を認めずにそのつぼみを閉ざしてしまうんだ。だから駄目なんだ………君の常識と理想に囚われた生き方じゃあ、何時か全てを失うよ。」

ジョラルの肩が震える。

「神父…アンタはなんで…神父になったんだ?」

「人が幸せになるためにだよ。人が、自分が生まれた時から持っている幸せを剥奪しないために。」

ジョラルが顔を上げる。倒れて今なお苦しむ瑠を見てから、神父を見た。

「…神父。アンタの言い方、間違ってない。俺はきっとこれから沢山の幸せを、仲間を、選択を、運命を切り捨てていくんだろう。…けど。」

アメジストのまるで深いその瞳が神父を睨む。

「俺の生き方を否定しないでくれ!アンタのいう重苦しい監獄に、俺は「憧れ」を抱いていた!何時か俺は誰かを救えるんじゃないかと!誰かを感動させ、誰かの記憶に残るような、そんな人間になりたかった!それはそこの瑠だっておんなじことなんだ!俺もあいつも、誰かに認められたかった!例えそれが困難な道のりだということに気がついていても!俺は全てを否定しない!アンタの考えは正しいよ神父…俺は過去の決別が出来ない。体にまとわりつくんだ。血の生暖かい温度が、なにもしない俺の友人の姿が、俺が彼女の心臓を貫いた時の感触が!スタンドを通して鮮明に伝わってくる………目を背けて俺だけ幸せになればいいのか…?」

神父が首を傾ける。

「教えてくれ神父。アンタのいう「幸せ」ってなんだ?とある人間は自分の幸せは愛する人と共にあると考えた。ある人間は当たり前の日常こそが幸せだと思い、またある人間は自分らしくいきることに幸せを感じ、そしてある人間は傷ついた人を癒し、守り続けることを幸せの前に誓った。そしてある人間は夢を追い続け探求することに幸せを感じ、またある人間にとってはその幸せのために自分の命を賭して戦った。………この中にアンタのいう幸せってふくまれてんのかな…?幸せの形って沢山あるよな」

 

私の背筋を駆け巡る悪寒。彼と彼の精神が分離しスタンドがかたどられる。

 

「だったらアンタが決める訳じゃねぇ。俺が決めるべきでもねぇ。………けど、命を奪われ、思考を奪われ、そして何時か誰かに捕まる様な人生を誰一人として幸福って言わねぇよ!」

圧倒的なスピードで一気に私の間合いに詰め寄る。スタンドの持つ毒々しい槍を紙一重の処で避ける。

「『ラスト・リゾート』ッ!今すぐ奴に悪夢を見せろ!」

ジョラルの身体がピタリと止まる

「ッう!」

これまでの全ての罪がジョラルの瞳に移る。

 

 

 

 

 

「………………はっ、はっ………」

ジョラルは虚空を見つめ続ける。

身が引き裂かれそうな苦痛を感じる。

瞳が暗闇の中に浮かぶ

『運命との決別などしようとは思わないさ。』

一気に空が青く澄みわたる。

『ふふっジョラル変な顔してる~!』

ジョナサンさんが………いる。

俺の手をぐい、と引っ張ってくる。

『どうしたの?変な顔をしてるけど…僕の顔に何かついてるかな!?』

彼の手が俺のほほに差し伸べられ、ジョナサンの暖かい体温がほほを通して伝わってくる。

「ほ、ほんとうにジョナサンさんなんですか?」

ジョナサンさんは俺の震えた手に自分の手を添える

『そうに決まってるだろう?あははっ!』

ジョナサンは少年のような笑みを浮かべる。

ジョナサンさんは俺の首筋に手を添えようとする。

何かの弾みでジョナサンさんは「痛っ…」と声をこぼす。

ジョナサンさんの背後には瑠がいた。

「退いてくれませんか。ソイツはやるべき事があるんです。」

瑠が俺に目を合わせる。

ジョナサンさんはいまいち理解していないようだ。

「何で?」

「そいつは亡くなった友人から意思を受け継いでいる。」

しかし、ジョナサンにはまだ理解しない。

「アンタは…アンタはさ、命を賭けても守りたいものってなんだ?」

瑠は穏やかな目をしている。

「家族が大切だ。彼らが皆幸せになって欲しいな。」

瑠は思い切りジョナサンを叩く。

「ふざけないでくださいよ。アンタのせいでアンタ

の家族がいま、自分を理解できないままなんだ。」

瑠はまっすぐジョナサンを見つめている。

「俺がいます。彼は一人でも生きていけます。御願いします。邪魔しないでください。」

「…僕はね…いや、ジョナサンは家族のために戦った。」

瑠は先を急かすように「わかっています。」といった。

「じゃあジョラルはどうだろう?」

俺は俺自身を見続けている…?

「悪夢か………これが。」

俺は拳を握った。

「やります。頑張ります。」

 

 

 

目が覚めた。

神父が俺の顔を覗き込んでいた。

「やはり君は特別なのかもね」

「アンタやっぱり正しいよ。俺は弱い。………けど仲間がいる。失った家族と他の生きた家族がいるんだ。」

俺は笑って起き上がった。

「諦めないぜ。」

スタンドが槍を繰り出すのと同時に間合いをとる。神父もこのままでは死ねないらしい。スタンドが繰り出される。

槍の一撃一つ一つを素手で受け止めていく。

そのまま間合いを少しずつ詰めていく。神父が劣勢のようで所々傷も見受けられる。

「私もここで負けるつもりは無い!私には使命がある!」

神父の瞳が生命をおびて爛々と輝く。

 

 

「ねぇ、どうして僕たちは神様を信じるの?」

「それは………………………」

 

 

「それはっ!!!エゴだ!!!エゴだけの願いだ!!!そんなもの私は信じない!人は………!人は他者のために願うべきだ!」

神父が一歩目で跳躍し、ジョラルを蹴飛ばす。

「我々は高潔で正しく有るべきだ!だからこそ、私は人を救うのだ…!」

ジョラルが下に避け神父の背後に回り込む。

「間違ってない。………だが合ってもないんだ。」

ジョラルは槍を神父の横を横切りながら刺した。

「………俺には…どっちが正しいのかわかんねーよ…」

 




いかがでしたか?
来週もお楽しみに!

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