春の花のような少女は言った。

「友だちになるの、すごくかんたん」
「なまえを、よんで」

 それは、彼女のその人と仲良くなりたいという気持ちの現れだった。

 少年はいつもの鉄面皮のまま、ぽつりとこぼした。

「名前で呼び合うと友だちになるのなら、いっそ名前なんて知らない方が良かったかもしれない」
 
 名前を知らない彼女と、知っている彼。
 まだ、その関係に名前はない。

 リリカルマジカル。魔法の力は勇気とともに、この胸に。

 まだ名前を知らないきみに、いつか必ず会いにいく。
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