繰鍛 底(くりかし そこ)は人間である。しかし、人間には持ち得ない、ある意味では不死身と言っても差し支えない能力があった。
『死に戻る程度の能力』
 文字通り、死ぬ事が決まる、もしくは、死にそうになると、死ぬ前に戻るのだ。この能力を駆使し、死んでは対策し、死んでは遠回りし、死んでは逃げるを繰り返した。
 ある日、底が自宅に居ると人間離れした美しい女性が椅子に座っていた。そして、料理を口にしていた。
「幻想郷に弾幕ごっこを流行らせてほしいの」
 そう言う八雲紫だが、底が頑なに断ると殺害するという暴挙に出る。身の回りの道具や多少の願いは聞くという形で、底は了承した。
 巫女、魔法使いと知り合いになり、時には吸血鬼を倒し、時には強大な魔法の代償を治しに、時には庭師に敗れ、時には鬼を協力して倒す。
 大切な者もでき、八雲に心からの感謝をする一方で、日に日に疑心が浮かんだ。
 永い夜の異変を解決し、漸く八雲が口にした言葉とは――?
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