人魔大戦──歴史上、幾度も繰り返された“人間・亜人”と“魔族”の戦争。
今回も魔王が勇者に討たれ、終わりを迎える。
だが最期に魔王は転生魔法《輪廻転環》を発動した。

やがて暗闇と土の匂いに満ちた狭所で目覚めた彼は、慣れ親しんだ魔法が発動できない異常に直面する。
辛うじて初級魔法で土中から脱出し、森を彷徨い川へ辿り着く。

水面に映った顔は──自分を討った“勇者”のものだった。

なぜ自分の魂は勇者の身体に宿っているのか。
理由を知ったとして、どう生きるのか。
《勇者》になった魔王は、世界を彷徨う。
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