この世界ではありタイミングから、ホルダーと呼ばれる少女たちが生まれるようになった。様々な科学者がその原因を調べようとしたが、それは徒労に終わり、人類がアレストという外敵から身を守るための進化をしたという科学者としては失格とも言える結論でまとめ上げた。
だが、その研究の中で何もわからなかった訳ではない。分かったこともある。それは大きく3つ。
一つ目は。彼女たちはアレストに対抗しうる戦力になるという事。彼女たちの血液には、アレストに対する物質が含まれていた。彼女たちの血液を使えば、アレストの回復を阻害できる。
二つ目は、彼女たちはそれぞれ、何かしらの生物の遺伝子を獲得しているという事。その状態で、特定の「薬剤」を注入するとその個性を強化し、人類離れした身体能力を手に入れることができる。素の時点でも彼女たちは人間よりも身体能力が高い。そこに個性の強化がなされることで人智を凌駕した兵器が出来上がる。
三つ目は、彼女たちは人間より、アレストに近い存在ということ。その影響か、彼女たちは生まれてから常に侵食率という数字に向き合う必要がある。侵食率が100になると彼女たちはアレストになる。侵食率の上昇は特定の「薬剤」の利用と、アレストからの攻撃、最後に、年齢を重ねることで増えていく。
結果、ホルダーは、20歳まで生きられない。
これは、誰かを守りたかった少年が、何かを守ろうとするお話。