しかし、彼は生まれ変わることになる
───「落第騎士の英雄譚」に「五条悟」として
「いや何でだよ」
これは人類最高峰の才を授かって生まれた最強が、現代で送ることが出来なかった青い春を謳歌する物語である
・この作品は作者の技量不足のため「そこはちゃうんやで」という致命的な相違、無理な展開が生まれる可能性があります。発覚した場合は出来るだけ修正しますが、どうしようもないところは生暖かい目でスルーしてください。
・亀歩且つ不定期更新である。
・目を覆いたくなるような駄文である。
以上の点が受け付けられない方は素直にブラウザバックを推奨します。
生きるのが苦しくてしょうがなかった。
大した給料が払われるわけでもないのに毎日毎日8時間の労働を強いられ、しかしそれでも生きていくのにはどうしても働かなければならない。
職場の環境もそれほど良いわけではなかった。
実作業の大半を任せるという名の丸投げをしてくる直属の上司に、それを知ってか知らずか特に気にもしない同僚達は人間関係としては最悪の部類だろう。
いや、これ以上に最悪のブラックな会社がある事を考えれば、俺の仕事場はまだマシな方だったのかもしれない。
けれど結果として俺はうつ病と診断され、それを会社に報告して休職を申請したが、せいぜい休むことが出来たのは2週間程度だ。
その後は復職やら出勤の慣らしやらで再び仕事場へ駆り出される日々となった。
・・・正直、限界だった。
ただ生きるということにこれほどのエネルギーを使い、それでもその日暮らしをするのが精一杯な程度の給料しか手に入らない人生に、どうして希望や夢なんてものを持つことが出来るだろうか?
よく「諦めなければ夢は叶う」とか「生きるのを諦めないで」なんて言葉を耳にするが、俺からすれば阿保らしいにも程がある。そもそもにおいて、夢を「叶える」どころか「見つける」ことすら出来る奴は少数派だと俺は思っているし、そもそも「生きるのを諦めるな」なんて簡単に言うが、それがどれほど大変なのかを分かっている奴が「諦めるな」なんて簡単に言えるわけがない。
必死に働いても報われることがない現代での生活に絶望した奴が何人いるのか知らないが、それでも諦めずに夢を叶えたやつもいれば、頑張って生きている奴もいるのだろう。
素直に凄いと思う。俺には出来ない選択だ。
さて長々と語ってしまったが、結局のところ何が言いたいかというとだ。
俺は一足先に現代での「生きる」を諦めることにした。
◇◇◇
「で、どういう状況なんだ。これ」
俺はつい先ほど人生に見切りをつけて、自殺列車 快速「あの世行き」 に乗り込んだと思ったんだが・・・
気が付けば知らない天井を眺めながら、ベッドの上で寝転がっていた。
「いやホントにどういうこと?あれか?まさかまさかの来世ですか?」
ふっざけんな。こちとら人生に嫌気がさして生きるのを終わらせたんだぞ?なんでまたクソったれな苦行に挑まなきゃならねぇんだ。
「しかも何だこれ。なんだこの粒子?なんて言えばいいんだこれ?」
意識が覚醒してから気付いたんだが、俺の視界にある手や腕、というより身体全体に
そもそも知覚出来ていることも意味わからんが、それを自然なことだと当たり前に受け入れている自分自身に驚いている。
「マジでなんだこれ。しかも、なんか結構簡単に動かせるのか」
この知覚に関しても「感じる」とかいうより「視認」出来ているのが怖い。
さらにそれを自分の意思で簡単に動かすことも出来て、なんか今なら冷蔵庫とか洗濯機とかを片手で持ち上げられそうなくらいに身体が軽い。
「・・・取り敢えず、情報収集が必要だな」
謎の流動するナニカは今は後回し。調べればそのうち分かるだろう。
周囲を見渡せば、横になっていた簡素なベッドにそれほど大きくない勉強机、他にはちょっとしたクローゼットに衣類を収めたケースが三つほどある内装に、部屋の外に出るであろう扉。窓も一応あるにはあるが、夜であるためか外は暗闇で何も見えない。
「まずは教科書探しか」
もしこの身が日本の義務教育などの教育機関などに通っていれば、教科書の一冊や二冊は存在しているはず。
部屋の外を調べてみてもいいんだが、現状何の手がかりも無しに外に出るのは少しどころじゃなく怖い。
「まさかこの身体に名前が無いなんてことは、ないよな?」
あんまり考えたくはないが、もしかしたら何らかの実験体である可能性もゼロではない。いや、けどそうなると勉強机なんかがあるのはおかしいか?いやでも自己学習をさせるタイプの実験かもしれないしなぁ。
「クトゥルフ神話TRPGで言う『白い部屋』に近いものを感じるなぁ。やっぱ探索者ってスゲェんだな。この状況下で部屋の外に出るの結構勇気がいるわ」
実際にその立場になってみると分かるが、マジで何の情報もないのにあんなに躊躇なく外に出れる気がしないわ。最低でも「聞き耳」ロールを三回くらい成功させないと安心して扉を開けられない。
そんなことを考えながら、独り言を呟きながらも教科書やら何らかの情報源を探してみるが、ビンゴ!
「教科書発見!しかも社会か!」
小学生の社会の教科書なら簡単な歴史くらいは載っているだろうし、そもそも教科書には名前が書いてあるはず。
「裏、じゃない。なら最後のページか?」
教科書の裏には名前の欄が無かったため、最後のページを開いてみれば、確かに名前は書いてある。
信じられない名前が、書いてある。
「・・・・・・マジ?」
小学4年生 名前:五条悟
俺氏、どうやら五条悟らしい。
いやどゆこと?
◇◇◇
結論、どうやら俺は五条悟らしい。
いや冗談でもなんでもなく、本当に五条悟として生まれて、これまでを生きてきたみたいなんだよ。
そうして自意識が五条悟としての認識したとき、それまでの記憶が頭の中を駆け巡った。
さて、整理しよう。
俺の名前は五条悟。前世で有名作品の列に並ぶ『呪術廻戦』を原作とする作品内で、分かりやすい強さの天井として描かれる、自他ともに認める『最強』。
そんな人間の名前と身体が、俺の第二の人生の基盤となる。
はっきり言って、まだ混乱してる。
いや確かに憧れはあった。「こんな風に才能があったらもっと楽しい人生だったのかな」とか考えたり、そんな風になっている自分を想像して妄想に耽ったりしたことは数知れない。
それでも実際になってみれば、嬉しさよりも困惑の方が勝るんだよ。
さらに重要なのが、俺が転生したのは『呪術廻戦』の世界ではないという事だ。
社会の教科書を流し読みしているうちに気になった単語が幾つもあった。
一番の衝撃は、第二次世界大戦で日本が
ここが決定的に前世と違う。
前世では第二次世界大戦で最終的に敗北し「玉音放送」とか何とかの名前で終戦が宣言された、と思う。社会人として労働するようになってからまるで使う事の無い知識だったからうろ覚えの部分が多いが、大枠は間違ってないはずだ。
それが今世ではどうだ。負けるはずだった戦争で勝ってしまったために、俺の知る前世の知識の歴史の大半が意味をなさなくなった。いやそれ自体はどうでもいいんだが、重要なのはそこじゃない。
俺がこの世界がどの作品を基にしたのかを理解する決定的な要因であり、俺の内側で流動するナニカの正体に関係する存在であり、日本が第二次世界大戦で勝利することが出来た根本的な原因でもある。
己の魂を武装───《
古い時代には『魔法使い』や『魔女』とも呼ばれてきた彼らは、科学では測れない力を持っており、最高クラスならば時間の流れを意のままに操り、最低クラスでも身体能力を超人の域に底上げすることができた。
武道や兵器などでは太刀打ちすることすら叶わない、人の身を超えた超常の力。
すなわち俺が転生したのは、そんな
【落第騎士の英雄譚】
それが、俺が生まれた
この結論に至ってからの俺の感想は、一言に絞られる。
「この人生なら、俺は楽しく生きられる、か?」
前世での労働環境や報われない人生に絶望して自殺したのが死因ではあったが、それ以前にも何度か自殺を試みようとしたことがないわけじゃない。
俺の精神をズタズタに切り裂いたのは、小学生から高校生の間まで
そもそも俺は前世ではそこそこ裕福な家庭に生まれた。それなりの規模の会社の社長の孫として生まれて、父親はその会社で専務を務めてた。
けど会社での経営に長く携わっているからと言って、決して頭が良いということとはイコールではない。
それが原因かは知らないが、俺の「学習」に関しては厳格な環境だった。
学校から帰ってきてから宿題を終わらせるまでは遊ぶの禁止されていたため、どんなに頑張っても外で遊ぼうとする頃には夕方の時間帯を超えてしまうために碌に遊ぶことも出来なかった。
それに付随して、友達と遊ぶってことを今までやった事が無い。
小・中学生の期間なんかは特にインターネット関係なんてほとんど触らせてもらえなかったから、通信関係の遊びもさせてもらえなかったから、基本的には屋内で個人で遊べる独立した端末とソフトで遊ぶか、出来ても学校で借りてきた本を読むくらいだった。
けれど小学生の頃から活字の本なんて興味を持てるはずもなく、僅かに置いてある偉人に関する漫画の本を読んでたりするくらいしか、俺は暇な時間を潰すことが出来なかった。
そんな状況であったために他人と関わるのが学校関係でしかなく、碌に遊べてもいなかったために、それはまあ分かりやすくハブられた。
小学生のいじめはまだ分かりやすいし、被害も大きくなかった。せいぜいが休み時間を図書館で過ごして、給食の時間にある席を動かして友達と食べてても良いよーみたいな時間を、もう一人と机をくっつけて食べてたくらいだ。
この"もう一人"に関しても仲が良かったからではなく、一人で食べてたら席を動かして食べる給食イベントが無くなるから、当時のいじめのリーダー格に言われて仕方なくやっただけに過ぎない。
こういう小さい事であっても、当時の俺の精神には耐えられないくらいの負荷がかかっていた。
この頃だったと思う。俺が一度目の自殺を考えたのは。
正確には自殺と言う程でもないが、小学生が持つような小さながま口財布に数百円の硬貨を入れて、家出しようとしたくらいだったと思う。
祖母に見つかって止められたが。
結論としては、何とか耐えきって小学校を卒業して、似たような事を中学校・高校でもなんとか耐えきった。まあ二回くらい交通事故に遭ったり、本気で自殺を考えるくらいの事が三回くらいあったが、大したことではない。
こんな風に前世を顧みてるが、悪い事ばかりではなかった。
中学一年の時に、クラスメイトに読んでみろと言われたライトノベルがあった。
ソードアート・オンライン。
通称、SAO。
SAOを初めて読んだ時の感動は、今でも鮮明に思い出せるくらいに記憶に焼き付いてる。
壮大な世界観に細かな各種の描写。紡がれる人間関係にはいつも心躍ったし、戦闘シーンは何度読んでも心がワクワクして興奮が抑えられなかった。
そこからだった。俺がラノベやアニメなんかに興味を持つようになった切っ掛けは。
自分に許される小遣いの範囲で単行本を買い漁ったし、アニメで気になった作品は原作小説を買って読んだりもした。本を置いておく場所が無くなったために、中学の技術の授業で行われた木工関連の作品を一つ作る授業では、簡易的ながらも小さな本棚を創った。
そんな風に、辛く、苦しく、嘆くばかりの人生だったけど、悪い事ばかりじゃなかった。
だからこそ、今世にて思う事は唯一つ。
楽しい人生を生きたい
友達がたくさん欲しいとは思わない。家族に恵まれてなくてもいい。
ただ、ほんの数人。自分の想いを全部打ち明けられて、本気で相手の事を考えられて、辛い時に支えあえるような。
"親友"と呼べる存在と、巡り合いたい。
そして
最高の人生だったと、きっと、そう思えるだろう。
おはこんばんにちは。
はじめましてとお久しぶりです。作者のおがとんです。
いやはや、大変申し訳ないです。仕事が忙しくなってきたのと体調が全然良くならなくてこんな有様になってしまい、謝罪する事しか出来ません。
今回は生存報告も兼ねて短編を執筆しました。
一応、作者はまだ生きている事を報告した方がいいかなぁという判断の下、いやでも俺のことなんか特に誰も気にしないだろう、とか色々考えましたが、最終的にはこんな形になりました。
まあこんな駄文読むやつなんておらんやろう、の気持ちで書いております。
作者の他の作品を非公開にしたのも同様の理由です。
勢い任せに書いたはいいものの、改めて読み返してみれば「なんだこの駄文は!?」となり、ちょっとお見せできないよなぁと感じたため、非公開といたしました。
要望があれば限定公開くらいはするかも?
とまあ感想を書くのはこれくらいにしておきましょう。
前書きにも書きましたが、基本的に気分が乗った時にしか書かないため、更新の予定は立ってないです。
なお、作者は【落第騎士の英雄譚】に関してはアニメ知識しかございません←何してんのコイツ
そんな感じの為、更新はあんまり予定してたりしてなかったりなので、ご了承ください。
ではではこの辺で、一端終了とさせて頂きます!
あ、ちなみに、いじめの描写に関しては作者の実体験です