命の音がしない白砂の砂漠・虚圏。他者の感情や攻撃の「未来の軌道」をすべて見通す絶対の眼『真相視(ミラル・ラ・ベルダ)』を持つ少女の虚・ユナリアスは、その異質な力ゆえに深い孤独の中にいた。

ある日、彼女の前に現れたのは、他者を実験素材としか見ない冷酷なマッドサイエンティスト、第8十刃のザエルアポロ・グランツ。

高慢な彼だったが、ユナリアスの眼に自身の最も深く醜悪な本質である完璧への執着と不完全さへの恐怖を容赦なく暴かれたことで激しい屈辱を覚え、同時に執着を抱く。
ザエルアポロは彼女を自身の宮の最深部に監禁し、己の眼鏡と対になるモノクル型の仮面を刻んで『ユナリア』という所有の愛称を与え、自分だけの秘密の檻に閉じ込める。

ユナリアの放つ霊圧の「純白の百合の花(フロール・ブランカ)」もまた、彼女の眼と連動して敵を蹂躙する絶対の兵装へと成形されていく。
しかし、夜虚宮に死神たちが侵入したことで、二人の閉じた日常は一変する。二人の前に立ち塞がったのは、護廷十三隊で最も悪辣なる科学者・涅マユリ。
マユリの圧倒的な技術と残酷な罠の前に、ザエルアポロはかつてない絶望の淵へと追い詰められていく。

自分の最高傑作を決して他人の手に渡したくないザエルアポロと、言葉少なくもそのすべてを懸けて彼を護ろうとするユナリア。
果たして、すべてを見透かす「純白の眼」は、最悪の死神が仕掛ける絶望の未来を覆し、狂気の科学者と共に生き延びることができるのか——?

虚圏の片隅で紡がれる、少女と狂科学者の、歪で甘美な永劫の物語。



⚠挿絵(AI画像)注意⚠
ユナリア 
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