幻想郷。それは外の世界から忘れ去られたものが流れ着く、妖怪と人間、そして神々が共存する秘境。

ある日、妖怪の山に暮らす河童、河城にとりは無縁塚で一台のスマートフォンを拾う。

その精密な構造に興味を抱いたにとりは、持ち前の技術力を駆使して幻想郷独自のスマートフォン、その名も『ニトフォン』を開発してしまった。

さらに、独自の通信網『ニトファイ』に加え、SNSアプリ『ニトッター』まで誕生。

こうして幻想郷にも、ついにスマートフォン文化が到来した。

カリスマを発信する吸血鬼、お賽銭の少なさを嘆く巫女、好き勝手に投稿する妖怪たち。

便利な文明の利器を手に入れた幻想郷の住人たちは、今日も思い思いにニトッターを楽しんでいる。

果たして、幻想郷にSNSを持ち込んで本当に大丈夫だったのだろうか?

これは、スマートフォンという新たな玩具を手に入れた幻想郷の住人たちが繰り広げる、少しばかり騒がしい日常のお話。