牌の鳴る音。卓に降る照明の光。ずしりと重い空気。一向に色褪せてくれない夏の日の記憶は今も私を苦しめる。あの日、私は一つの罪を犯した。
 平坂奈々は周囲に馴染めず、窮屈な毎日を過ごしている高校二年生だ。この先もずっと続いていくと思われた奈々の日常は、クラス替えで偶然後ろの席になった少女、藤咲美織のお願いによって変わり始めるのだった。

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