藍緋反転ストラトスフィア
作者:しばりんぐ

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Gurren-双龍  2018年11月12日(月) 10:31 (Good:1Bad:1) 報告

完結お疲れ様でございます

何故でしょうか、この作品の前では、どう言葉を連ねても安っぽい感想にしかならない気がしてなりません。
それでも何かしらは述べたいと思いますが恐らく、しばりんぐ先生が欲しい言葉を一つとして届けられないかもしれないことを御容赦ください。

色を疑う。この『色』に、『風習』という名の『社会の色』も含むんじゃないか、って感じました。殺人の是非、他者の扱いの形、法の限度、考え方の自由度。それらは風習という形で色を成す。色を疑うという事に、そんな意味を感じました
ローグも疑いました。でも、疑った時にはもう失っていたのが、『愛悲反転』の始まりのように見えました。ちょうど彼が、エスカドラへの仕込みを始めた辺りのように。思えばここにもタイトルがかかっていたんだな、と
『アイヒ反転ストラトスフィア』。自分なりに意味を飲み込みきれました

しばりんぐ先生の竜大戦を始まりから見届けられた事、心から嬉しく思います。連載ありがとうございました。


皇我リキ  2018年11月11日(日) 22:19 (Good:4Bad:1) 報告

まず始めに。完結お疲れ様です。

三十話。約十九万文字。これで一つの世界を書ききって、それを魅せてしまう辺りがもう尊敬してもしきれない。
長過ぎることもなく短過ぎる事もなく、半年の間週一でしっかりと更新されて、読者としても安心して読む事が出来ました。途中で心が辛くなって読み溜めしたんですけどね、えぇ。


藍緋反転というタイトルに込められた意味の回収や、作中それを思わせるような物語だったりと。タイトルに込められた気持ちが深く突き刺さってくる作品でもありました。
ローグの眼の所とか、ちょっと鳥肌立っちゃいましたしね。でもそれ以上に、二十九話のシーンで「あ、ここだったのか……」となってエモパンチで卒倒。なんだこの作品やべぇ。

藍緋だけじゃなくて、この世界には色んな色もあって交わったり交わらなかったり。
人の数だけ色があるんだなって、そんな事を感じる作品でもありました。
それは決してその色に悪も善もないって意味で。それぞれに見えている色は違うって意味で。そういう意味で、色を疑ったという独白はとても考えさせられる心情だと思います。もしかしたら自分の見ている色と他の誰かが見ている色は違うかもしれない。そもそもその色が本物かどうかすら分からない。それでも、大切な誰かと見ている色が本物……いや、どうだろう、そうでなくても一緒だとしたらとても素敵な事だなって思うんです。そしてそれが本物の色だったのなら、言うことなし。それで人生ハッピーエンド。ごめんなさい変な話になってしまいました。

サブタイトルが四文字熟語で統一されているのも素敵だなって思いました。全話並べた時の綺麗さといったらたまんない。
タイトルごとに込められた意味というか、三十話全部にしっかりと話に合うタイトルを選んで来るというのが衝撃的でした。もうタイトルから先に決めて書いてるんじゃないかと疑う程。個人的に藍緋反転が最後の辺りで来るんじゃないかと疑っていましたが、そこは良い意味で期待を裏切られましたね。話が戻ってしまうけど、ローグの眼の色が変わった話やエスカドラ起動のシーンの話はやっぱり鳥肌物。こう、タイトルやサブタイトルにしっかりと深めの意味を込められるのは本当に尊敬です。


他にも色々なテーマがあって、竜人という人種の成り立ちとか人によって考えが違うだとか。
面白かったのは竜を資源としてみるか生き物として見るかというテーマでした。ローグというかシュレイドの人々の中で竜種が資源というのは当たり前の事で、ローグも例外なくそれに対してなんの疑いも持っていなかったという事が印象的でした。
全くもってその考えが分からない訳じゃないですし、あの世界とか現代とか関係なくその考え方が間違っているとも言えない気がするんですよね。
ただそんな中で、竜の側にいるというか人間に資源として扱われている竜人の気持ちに焦点を当てたお話はなんだか考えさせられるお話でした。ミューの過去、アプトノスの話だったり。黒龍と戦ったあと帰っても資源としてバラバラにされるかもしれないなんて言葉に中々キツイものを感じます。
現代の人類も家畜として生き物を飼って、その生き物達を食べたりしていますけど。ただそれが悪い事だとは言えないし、その為に食材への感謝として「いただきます」があるんですよね。ただ、もし自分が「いただきます」と言われる側になったらどう思うのだろうか。ミューや今作の竜人という存在はそんな事を深く考えさせてくれました。


竜機兵の解釈についてもとても面白く、何かある度に目から鱗です。

人類最初の竜機兵。第一世代と呼ばれたバルク、ミュー。ゴグマゴグ、ラムダ。第二世代、私達が一番よく知っている竜機兵。後に新大陸でやっと目覚める第三世代。そしてこの戦争と世界を終わらせた第四世代。

もう名前が格好良いですよね。他もそうですけど、装備の名前になっていたりするのがもう男の子の心をググッと掴んでくる訳ですよ。

ゴグマゴグが打ち倒されるシーンで、ラムダがあの槍があればってシーンがありました。あの後完全に生き絶える訳ではなく、数千年の時を超えて動き出したゴグマゴグ、いやゴグマジオスが無意識の内にラムダの思念の内にあの槍を背負ったみたいな事を考えると胸が熱くなる。ゴグマジオス倒したくなくなる。
他にもエスカドラは制御装置を失って眠っていたが、単騎で暴走し始めたのがアルバトリオンだったみたいな。第三世代はそのまま、数千年成長し続けローグの言う通り栄養となる古龍を呼びつけ産まれてきたゼノラージ、ゼノ・ジーヴァ。お寝坊さん。
そんな、現代との結び付け方も想像が捗るというか胸が熱くなる展開でお腹がいっぱいでした。

そんな竜機兵として選ぶ原作のモンスターのチョイスも面白いですよね。特にバルファルクなんかは機械音が聞こえたりして、本当にこいつ竜機兵だったんじゃないかとか思えてしまいます。

エスカドラみたいな奇想天外な存在も、竜機兵だったんだと言われたら納得出来ちゃったりしますし。


竜機兵とは別にもう一つその手の裏設定である竜操技術の話も出て来ましたね。敵国の技術だったので本当に詳しい事は書かれてないのですが、竜機兵と同時期にその技術が確立されたという事が人と人との戦争という一つのテーマに色を付けてくれてるなって思いました。
読み始める前は竜機兵対竜機兵とかやるんじゃないかと思っていたんですが、これはまた興味がそそられる展開です。未知の鉱石だとか、また違うとは思うんですがモンスターハンターストーリーズのライダーと重ねてみて関係があったりなかったりするのかなと妄想が膨らみました。


戦闘シーンも流石の一言でした。
冒頭、プロローグ部分の狩猟シーンから竜機兵対竜や龍の対決シーン。黒龍対エスカドラ。どれを取っても臨場感溢れる、これ全部同じ作品なのかと思わせる程読み飽きない戦闘シーンに脱帽です。
一番好きなシーンはやっぱりゴグマゴグ対ラオシャンロンですね。熱線のシーンの迫力だとか、巨大槍の使い方だとか。男の子がこれを読んで燃えないわけがない。ずるい。

要所要所で絶望感の漂う文が付いてくるのが、本当に技量に惚れそうでした。シュレイドが落ちる時の話とか、読みながら「この世界の終わりや……」なんて思ってました。もう読んでて辛い。


作品全体の物語もしっかりしていて大好きですね。
竜大戦、竜が徒党を組んで人と争ったと言われて想像すると人と竜が戦争をしていたという発想が普通だと思うんですよ。私は違うんですが。
そんな中で焦点を人と人の戦争に当てはめて、そこに都合をつけて行く過程が本当に上手い。世界観に飲み込まれて行く。後の世界への繋げ方も本当に上手い。世界地図が作ってあったり、本当に世界観を作り込んであるんだなと感心の一言でした。

そんな人と人との戦争の真っ只中に現れた黒龍。エンデとリアの会話であった、この世界の恒常性そのものなのかもしれないソレが突如国を二分して、世界情勢が悪化していく様はあの世界での戦争だからこそだなと。
でもそれも必然だったのかもしれないなんて思ったりもします。例えば現代で核戦争なんて本当に起こったら、この星は人が住めないような星になると思うんですよ。それこそそんな事にならなくても、今世界中で異常現象が起きてるように。そんな異常現象、あの世界の恒常性、そしてあの世界のそれこそが黒龍ミラボレアスだったんじゃないか。そんなエンデの話はとても興味深かったですね。

勿論そうではないかもしれないし。もっと別のものかもしれない。
そんな、黒龍に全てを奪われた青年が善も悪もかなぐり捨てて、結局歴史が消えてしまう程世界は衰退してしまう。

それが良かったのか悪かったのかじゃなくて、ローグという青年の一つの答えの結果として受け止める事が出来たのがこの作品の作風の良さというか作者様の訴え方の巧みさが出ているなと思いました。


キャラクターについても、捨てキャラみたいなキャラがいなくて一人一人に思い入れが出来てしまいます。

実は一番好きなキャラクターがエンデさんなんですよね。さっきも出てきた恒常性の話だとか、後最期のローグに刺されるシーンとか。
作風として彼は悪徳な上司だとか、世界を支配しようとする国のトップ連中みたいな書かれ方をしていたんですけど、それにも彼なりの信念があった訳で。人類繁栄に努めようとした結果な訳で。
これもさっきの話と同じになってしまうんですけど、竜や竜人を資源とする事は彼の信念の先にあった物だと。最期実は良い人みたいに書かれて亡くなった訳なんですけど、最初から彼の信念は変わっていなかったんだと思ったらもうエンデさん推しになってしまうじゃないか!!おっさんなのに!!
後この人良く二重顎が揺れるんですよね。大体登場する度に二重顎が揺れるんですよ。なんだかそこに作者さんの愛が込められているというか、そういう細かい所にキャラクターが生きていると思わせるシーンが好きです。

リアもリアで、ヘイトを集めそうなキャラだったのですが嫌いになりきる事は出来ませんでした。むしろ好き。
常に彼の言動はきっと人類、人間にとって正しかったと思いますし、結局彼も竜人として生まれ、それこそ本当に長いだろう一生を竜人という枷を抱えて生きていた中で差し込んだ光に一生懸命に手を伸ばしていたんだと思うともう泣けてくるというか。幸せになって欲しかった。

ラムダに関してはもう不遇過ぎて何も言えないですね。救いを下さい。妹がいた設定が消えちゃってますが、それがあったらあったでまた酷い境遇になっていたんだろうなって。この作品で一番不幸なキャラだと思ってます。せめて安らかに眠れ……。ゴグマゴグ、結局どうなったんだろうなぁ……。

ミューとローグ。まさかヒロインが話の全体の半分の時点で離脱という事態に頭を抱えました。やられた。
タバコと眼鏡のやさぐれた男と銀髪のロリっ子って属性だけみたらこんな話になるなんて全く想像してなかったよ畜生!!
そこからのローグの病みようといったらもう見てられませんでしたからね。
しかしだからこそ、彼の回想シーンだとか再会のシーンに感動が生まれるというか。ミューのヒロインとしての質は本当に高いと思いました。ローグの闇落ち具合も臨場感があるというか、そこまでする?そこまでするんだよって感じで(語彙力)表情を引きつりながら読んでいた記憶があります。
過去溺れた時に竜人に助けられた事がある、みたいな話だったり二人の関係の伏線もあって本当に素敵な二人の物語だなと。
エスカドラの中で思い出したのが溺れた時の事で、その時のように手を取られるシーンなんてもうたまんない。このシーンの為に色々用意したんだろうな!!そうなんでしょう?!って一人で興奮していました。くそ、エモパンチ!!


なんて事を書いていたら感想の文字数が大変な事になってしまいました。返信しなくて結構です。


最後に。
この作品を生み出してくれた事、世に送り出して下さった事に精一杯の感謝を送りたいです。

藍緋反転ストラトスフィア完結おめでとうございます。並びに執筆お疲れ様でした!!!


其のホチキスの針は指穿つ  2018年11月11日(日) 10:25 (Good:0Bad:1) 報告

こうして感想をお書きするのは、久し振りな気もします。
読了報告共に、感想をお送り致します。
私は、竜大戦に関する作品を今まで読んだことがありませんでした。
わからない単語は調べながらの読み進めとなりましたが、とても面白かったです。
時には鳥肌が立つような描写に、学ぶ事も多くありました。
この作品に出会えて本当に良かったです。
長く語る事は致しませんが、とても素敵な物語でした。
遅れながら執筆、お疲れ様でした。


沙希斗  2018年11月09日(金) 16:02 (Good:0Bad:1) 報告

完結お疲れ様でした。

「竜大戦」という、資料がほぼ残っていない話へのアプローチ。
脳汁溢れる戦闘シーン。
「竜人族」の成り立ちと差別。そしてその愛憎劇。
「世界地図」として出回っている地図に載っている、各地域の成り立ちを考えた独自の設定。
タイトルの意味と、後にMHWの世界へと繋がるかのようなエピローグ。

興奮し、感動し、感心しました。


もうこの物語を追って感想を書けなくなってしまうのが非常に残念です。
こんな話を考えて下さって、ありがとうございました。


天葵  2018年11月08日(木) 22:16 (Good:0Bad:1) 報告

まず初めに、好きです。
自分では到底敵わないと、そう思ってしまうほどに素敵な物語でした。
自分に語彙力が無いことを心底恨みますが、それでも一つだけ言えることがあります。

素敵な作品を、ありがとうございました。

では、完結おめでとうございます。
そして、執筆お疲れ様でした。


Gurren-双龍  2018年11月05日(月) 14:00 (Good:0Bad:1) 報告

更新乙です

前回、空の果てに見えた白い光、そして二人の初めての出会い。自然と運命の始まりは起きていたのですね……

行方不明が死とは一言も行ってないからな……だから……さ……ラムダ……

次回を待ってます。

返信:しばりんぐ 2018年11月07日(水) 23:25

おつありです。
そこにミラルーツ絡めてくる発想はなかった。新しい。
散々死んだとは言わせてたけど、死んでないだろと思っていただけるとうれぴーです。
次回は明日! コメント有り難うございました。


沙希斗  2018年11月02日(金) 15:57 (Good:0Bad:1) 報告

念願のミュー(フィーニャ)との再会……!
でも今更感がある様な気もします。何故今頃? とか思わないでもないです。
まあそれまでがかなりのダメージでしたし、機竜と融合してて「彼女」の意識が無かったのでしょうけども。

なんとなくそうだったんじゃないかなと思ってましたが、やはり「竜人に助けられた」というのも(無意識だったのかもしれませんが)彼女を特別視する伏線になっていたんですね。

返信:しばりんぐ 2018年11月07日(水) 23:23

やっとですね。ここ描かないとただの鬱で病んだお話なので、早いとこここに至りたかったのですー!
何故今?まぁそこは明日の更新でまぁまぁ明かされるんじゃないかなぁ……。たぶん。
ローグの過去についてはかなりの伏線を置いときましたからね。逆に察せられてなかったらなんかもうアレでしたわ。ただ、特別視っていうのもなんだか字義的に少し意味合いが違うような気がしないでもないですけど。
コメントどうもです。


シンクε  2018年11月02日(金) 00:10 (Good:0Bad:1) 報告

更新ありがとうございます。
来週の投稿楽しみにしてます!




でも完結させないで
楽しみが終わってしまう、後生ですからぁ

返信:しばりんぐ 2018年11月07日(水) 23:19

更新してありがとうございますと言われるの新鮮です。なんか、嬉しいです(*´ω`*)
いよいよ明日で完結です~。
完結させないで?
ごめんなさいー!藍スト、泣いても笑ってももう完結ですー!(土下座)


Gurren-双龍  2018年10月30日(火) 11:23 (Good:0Bad:1) 報告

更新乙です

来てしまった……怒れる伝説が、終末の時が……というか想像以上の世紀末……大好物です

白い光……あぁ……王が来るか……

行方不明が『死』だとは誰も言ってないからね。待ってたよ

復讐は無意味……か。でもローグは、たとえ嫌われるとしてもミューに会いにいく覚悟が出来たじゃないか、って思います

次回を待ってます

返信:しばりんぐ 2018年11月01日(木) 19:40

シークレット対シークレットですよ。人類を滅ぼしかねない敵と、歩く災害のオンパレードですよ。むしろこれくらいになるんじゃねって感じです。竜大戦の意外な結末!なんちって。知らんけど。
復讐は無意味なんだけど、なんかこうすっきりするよね。それだけでもやる価値あるんじゃないかな(ゲーム脳)
なんだかんだやっぱり彼もいい人なんで、そのうち罪悪感で自ら首を吊りそうです。あの子がストッパーになってくれるのを願うばかり。でもま、彼の計画は自分が死んでようやく完了なんですけど、ね。
とりあえず、続きは数時間後です。感想感謝!


ゼロん  2018年10月26日(金) 08:47 (Good:0Bad:1) 報告

グー!
ミラボレアス はミラバルカンに進化した!
ついに決着。次回が楽しみです!

返信:しばりんぐ 2018年11月01日(木) 19:36

まさにそれ。メテオを習得した!ってね。
ついに決着、もうエンディング間近です。コメント有り難うございます~。



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