「取りに行きたい!あれは」
初めての特別な愛
「しおちゃんが初めてこの指に付けてくれた指輪だから」
大切な愛の欠片、あれを失くしてしまったら、私は。
空いた薬指、空虚(からっぽ)になったそこにそっと小さな手が添えられる。
柔らかくて、温かくて、空っぽだったそこが満たされていく感覚。
「じゃあ行こうよ」
キラキラしている瞳、ささやく声はどんなお菓子より甘くて、ツインテールが揺れるたびにいい匂いがする。
私の天使。
「さとちゃんがそうしたいなら取りに戻るのが一番いいと思う」
今、戻るべきじゃない。
可能な限り、速やかに、一歩でも遠くに行くべきだ。それなのに、しおちゃんはそんなことを言ってくれる。
「今とりに行かなかったら、この先ずーっともやもやしちゃうでしょ?」
にへっとしおちゃんが笑う。
愛するために生きるって決めた。
確かにあの指輪は愛の欠片。
取りこぼしたくはない。
けどそれは私のワガママだ。
「一緒に行こう!ぱーっと行って。ぱーっと戻ってこよ」
一緒に、その言葉で、もやもやはすぐ晴れる。
「さとちゃん?」
何を迷っていたんだろう。
迷う必要なんてない。
しおちゃんがいればいい。
「うんうん、大丈夫。ワガママ行ってごめんね。このまま行こう。今は一歩でも先に進みたい」
「取りに行かなくていいの?」
「うん!確かに少し惜しいけど、しおちゃんがいればいい!」
しおちゃんの小さな手を握る。
ぷにぷにで、ぽかぽかで、ふわふわな手がぎゅっと握り返してくる。
「分かった。急ごうさとちゃん!」
それだけでいい。あなたがいれば何でも出来る。
生きられるから、わたしは進む。
ハッピーシュガーライフ9巻より、マンションに戻らずに逃亡生活へと進んだ後の二次創作になります。
極力原作者様のキャラを尊重したいと思っておりますが、作者の妄想により一部原作やキャラの性格変更がありますのでご容赦ください。
※百合表現多め予定
※しょこ×さとは至高
※誰も死なないなら、それが……一番だとは思ってます。
初めての特別な愛
「しおちゃんが初めてこの指に付けてくれた指輪だから」
大切な愛の欠片、あれを失くしてしまったら、私は。
空いた薬指、空虚(からっぽ)になったそこにそっと小さな手が添えられる。
柔らかくて、温かくて、空っぽだったそこが満たされていく感覚。
「じゃあ行こうよ」
キラキラしている瞳、ささやく声はどんなお菓子より甘くて、ツインテールが揺れるたびにいい匂いがする。
私の天使。
「さとちゃんがそうしたいなら取りに戻るのが一番いいと思う」
今、戻るべきじゃない。
可能な限り、速やかに、一歩でも遠くに行くべきだ。それなのに、しおちゃんはそんなことを言ってくれる。
「今とりに行かなかったら、この先ずーっともやもやしちゃうでしょ?」
にへっとしおちゃんが笑う。
愛するために生きるって決めた。
確かにあの指輪は愛の欠片。
取りこぼしたくはない。
けどそれは私のワガママだ。
「一緒に行こう!ぱーっと行って。ぱーっと戻ってこよ」
一緒に、その言葉で、もやもやはすぐ晴れる。
「さとちゃん?」
何を迷っていたんだろう。
迷う必要なんてない。
しおちゃんがいればいい。
「うんうん、大丈夫。ワガママ行ってごめんね。このまま行こう。今は一歩でも先に進みたい」
「取りに行かなくていいの?」
「うん!確かに少し惜しいけど、しおちゃんがいればいい!」
しおちゃんの小さな手を握る。
ぷにぷにで、ぽかぽかで、ふわふわな手がぎゅっと握り返してくる。
「分かった。急ごうさとちゃん!」
それだけでいい。あなたがいれば何でも出来る。
生きられるから、わたしは進む。
ハッピーシュガーライフ9巻より、マンションに戻らずに逃亡生活へと進んだ後の二次創作になります。
極力原作者様のキャラを尊重したいと思っておりますが、作者の妄想により一部原作やキャラの性格変更がありますのでご容赦ください。
※百合表現多め予定
※しょこ×さとは至高
※誰も死なないなら、それが……一番だとは思ってます。
| 第一章 砂糖少女はしおを食む | |
| 第一話 あの日 | |
| 第二話 無味の愛 | |
| 第三話 しおのある風景 | |
| 第四話 美園 | |
| 第五話 アノ人 | |
| 第六話 しおの匂い | |