ジョジョの奇妙な冒険~アメジストのif物語~ 作:Tarako@如月銘酪
推しがいたたまれない今日この頃。吉良さんお誕生日おめでとうございます()
これまでのお話
プロローグ
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一章一話
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五話
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十話
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15話
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前回
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キャラクター紹介
○ジョラル
たんせいこめて おはなししました。()
○理亜
空気になってまった
○瑠
認められたいんです。
◆神父
男、(36)
両親がキリスト教のため信仰してきた。
何時の日か、全て疑わしくなった。
もう一人の自分に会った。
本当の神様に会った。
『わたしの全てはあのお方のためにある』
・なかなか潔癖症というよりかは、事細かに説明する癖がある。
・~こともある、というのが口癖。
あらすじ
瑠はジョラルに思いの丈をぶちまける。
可笑しいと思わないか。
いつまでも劣等感を抱いていた俺。
そんなことを一ミリも考えていなさそうな、軽い頭のジョラル。なんで違うんだ?
例えば、世界は二つに出来ていたとして、そしたら俺は悪いほうの世界に属しているのか? そんなのおかしいよな? 俺は、そんなはずはないんだ。何時だってあの父親の誇りでありたかった。…無駄だと、俺は思われてるのか?
「………俺が、この俺が」
拳を握りしめる。
「ただ父親の為だけに、あの親父の為だけに、人を恨み憎んできたと思うか。」
きっとそれは、今までの劣等感全部を圧縮したみたいな言葉で。
「…違う。お前は頑張ってるんだ、ディオさんに認めて欲しさで。」
ちゃぷん、と水溜まりが音を立てる。ブーツに水が滴り、朝が近い太陽を反射する。
「馬鹿なことを言うんじゃあ無い! お前は何時だってそうだった! まるで他人事みたいに冷めた目で俺達を見下して来た癖に! 」
体が二つに裂けるような言葉だった。
一人は卑屈で、
もう一人はまるで純粋な青年。
そんな、二つが。
「皆、皆俺を誉めてきた! すごいと、素晴らしいと、感嘆し、てを叩き、口を揃えてお前は凄いと、そう称賛した!ただ二人、お前とあの父親だけが、俺を見向きもしなかった!」
体がそれに引かれるように、一歩、また一歩と下がる。
「違う、そんなんじゃない!俺はお前を認めていた、お前が羨ましかった!なぁ、瑠、こんな言い争いはやめよう、俺は神父を倒さなきゃいけない。奴に罪を償わせなきゃいけない。」
ジョラルがまっすぐ瑠を見つめてくる。
「俺だってこんなことが言いたい訳じゃない!」
一歩、下がる。下には家屋と道が広がっている。
「………認められ、たかったんだ。」
手を自分の顔におき、ジョラルに見せないようにする。
怖いからだ。…多分。
「身近な人間に誉められたいだろ?何気ない会話が、なんて幸せなんだ、とはたまにしか感じないはずだろ?親は何かしたら何かしら言ってくれるはずだろ?」
抑えきれないまま涙が零れる。声は段々と震える
「愛してるの一言も言ってくれなかった。…俺はあいつが落ちる様子をただただ眺めていた。自惚れた男の顔だった。」
ズリ、と半歩下がる。がくり、と体が揺れ、バランスが取れなくなる。
「俺だって同じだ、いや、俺のほうが悪質かも知れないな…これまでずっと見て見ぬふりをして過ごしてきた。あの女と共犯だ。悪人の血が流れてる」
瑠は気付いていないのか、あと一歩、下がってしまえば自分の体がバラバラに砕け散ってしまう事に。
「瑠、やめろ、死ぬぞ。あんたが死ぬ必要は無いだろう、これからだって償えばいい。あんたはそれが出来るんだ。反省できることが一番凄いことなんだ。」
瑠は、なにかが吹っ切れたのか急に笑いだした。ジョラルは気でも触れたのかと思ってしまった。
「アハ、あはははははっ!あんた、その発言、なんか自殺する女の子を止めるみたいな発言で…っ!あはははっ!おっかしーっ!」
ジョラルがおもむろに手を伸ばした。瑠の体はぐらん、と傾き、まっ逆さまに落ちていく。
(馬鹿みたいだ。こんな死にかたで死ぬなんて。…でも悪人ならこれぐらいが丁度良いか。)
ぎゅうと目蓋を閉じる。
…5秒…6秒…おかしい。いくら時間が経っても地面に届かない。心なしか手首が折れそうなほどいたい。
意を決してうっすらと目を開ける。
目の前には不細工な男の顔がある。俺はこの顔をよくみたことがある。
「ッだからぁーっ!いった、じゃん…ッ!」
ジョラルが目の前にいる。とんだ悪夢だ。
「何をしてるんだ。お前。」
満を持してやっと一言発する。
「死んで欲しくないんだよぉ…」
さらに汚い。涙を流さないでくれ。
「お前は強いし、きっと俺よりも優しくていいやつだ。ぶっちゃけ俺より強いし、頭いいし、ちゃんと理解して話が出来る。俺みたいに我慢できない奴じゃないし。」
「おいまて。自分をそんなに卑下すんなって。お前だって凄いじゃん。そうやって立ち向かおうとすることは凄いことだよ。それに前向きに生きていられるし、家族だっているし…な?」
ぶわ、とジョラルから涙が溢れる。
「そう言ってくれるのはお前だけだ…おれ自身はそんなことを一ミリも考えてなかったぁ」
なんだか、ちょっとだけムカついてきた。こいつはいったいなんなんだ。大体首席合格したのに一人でずっと過ごしてるし。チートみたいな感じじゃねーのかよ俺だって(表面上)友達は居たのに?
「て言うかさっさとこの手放せよ。俺もお前もいい関係だろ?悪役は死ぬし。」
「やだ」…とジョラルが言った。
「は?」
ジョラルはまだ涙を流しながら、いい続ける
「嫌なんだぁ~………お前を仲間にしたいって言ったら怒る?」
「怒るよ」イライラが溜まってきている。俺って短気なんだなぁ、と感じる。
「仲間にしたい。御願いします。」
ふざけてんのかこいつぅ………
「だって関係なくね?『勝てれば官軍負ければ賊軍』なんて言葉があるぐらいなんだ。俺もお前も自分の信じた道を進めばいい。」
ジョラルの腕に力がこもる。
ぐい、と俺を引っ張り上げる。
「ただ、俺はお前と一緒に、『友達に』なりたい。馬鹿げてると思うが、まるで引力みたいに俺達はであった。これが俗に言う「運命」だったら、俺たち程相対的な関係はないんだ…ッ!」
こいつの言葉は何時だって生き生きとしている。俺の事を蘇生するような言葉だ。
「俺が、お前の仲間になったら、何か得があるのか?」
「無いよ、多分。ただ、多分だけど心は成長する。沢山の事を経験できる………と思う。」
ぐい、とジョラルに引っ張られ、持ち上げられ、ようやく屋上の床が見えてきた。確かに今までの行動が馬鹿馬鹿しいなと反省しつつ、こいつの友達になる、なんて言葉にのせられたことに若干後悔した。
「疲れた…」
とジョラルが話す。
「この程度でかよ…んで、神父のとこに行くわけ?」
ジョラルと理亜に確認する。
『その必要はないよ。』
低い声が屋上に響く。俺たちの後ろに、一人の男が立っていた。
「実は待ちくたびれてしまったんだ…君たち、なかなか私のところまで来ないから、シスターの手で殺されてしまったんじゃないかと…でもよかった、殺されていないようで。彼女の力で殺されてしまうとどうしても因果が性質上崩壊してしまうんだ。ただ、まだ二人目の魂は手に入れられていないけれどね。その問題はいいんだ。我々は君という鍵を探していたからねぇ、結局のところ巡り会えたわけだ。これまでに何人かの犠牲はあったがそれも付き物であろう。基準軸まで戻ってないからね、良いんだよ、そこは。」
彼がつらつらと言葉を並べる。そこには異様な雰囲気が流れる。
「ただ、君って私の事を勘違いしているようだからいっておこう、私は別に悪い人間じゃない。えーっと…例えばエーミールみたいな人間じゃないがそのー、うーん全ての厄災、とかっていう表現も間違っているんだよ。人には一つ一つ人を愛することが出来る愛情とか、または慰めたり、元気付けることが出来たり、正しい行い、ってやつを自分で理解して行うことが出来るだろう?つまり私は偽善者でありながら、または極悪人でもあるわけなんだ。これについては沢山の考えが必要になってくるけれども、君はこの長い期間の間、沢山の考えを張り巡らしてきただろう?だから多分理解してくれるとは思うんだ…」
男の話し方は何だか気持ち悪くなる話し方だ。自分という存在が彼によって抉られていく様な感覚だった。それは、感じていると立つことすらままならなくなるような不安定な感じに襲われる。
ただ穏やかだ
まるで夢のように体のなかで言葉が所々に広がっていく。
「神父を続けて気付いた事があるんだ。人が願いを叶えようとする時、ついつい人に頼るだろう?それと同じで、宗教にすがろうと言う人もいるわけだ。これには二つの力が関係していてね、一つは怠惰、もう一つは承認欲求によるものだ。…コホン、私の知人に、一人彼女がいる人がいたのだが、借金の連帯保証人になって欲しいと言われたらしい。こういう願いをいう時、人には必ず先程の二つの感情が産まれるわけだ。これらの事象を見ているうちに、人は行動するとき必ず二つの感情、または、それ以上の、兎も角は複雑な感情から行動する。大まかにいえば、一つは本能的な直線的な感情であり、それに言い訳のように付け加える感情が二つ目の理性的な感情であるのだよ。私は君に恐れと希望を、または敬意と落胆を抱いている。これはまさに理解しがたい感情だよ。」神父は一通り喋り終えたらしく、ふぅ、ともっともらしく深いためいきをついた。
「つまり、私がこれから行動する全ての行動に、先程の感情を抱いていることになる。それは君の一手一投足すべてに繋がってくるんだ。私がこれからする行動について直線的な、あるいは本能的な言い方をするなれば、私は君を殺したいと思っているのかもしれない。」
男の表情、口調、何もかもが男の伝えたいことを遮断してくる。
(マズイ…完全にあっちのペースになってきてる。…ジョラルは全然気付いてないみたいだな…)
「ただ一つ、私が神に近くそして神に触れることが出来るからこその例外がある。それは神の天恵を頂いた時である。うーん、したがっていたほうが楽、という言葉があるだろ、そんな感じだよ。私はあるお方の言葉を耳にしているだけで私の存在意義が肯定され、または私という生を身近に感じることが出来る。それは君たちでいうなら傷ついた時に痛みを感じるのと同じような事柄なのだが、こんなスピリチュアル的な話では君たちじゃあ実感がわかなそうだけれども。そこはいいのだよ。つまり私がここにいて私がこれからする行動は神からのお告げであるといえる。ここまで身を投げる覚悟をしたことはこれまで一度もないからね。私という存在がこの時点であのお方とゆうごうしているともいえる。私の言葉の一言一言は、全てあのお方による計算的な行動であるともいえる。だからこそ私はいまここで身を投げ出すことを躊躇わないで出来る。」
「あんたなぁ…一体なにをいってるんだ?頭がイカれたんじゃねぇのか?」
瑠が話を切り出す。
「クク、いやべつにイカれてなどはいないさ。ただ君たちとこれから死闘を繰り広げるに当たって感覚を共有したい、ただそれまでのこと。」
瑠の手首がぴく、と動く
「んじゃあ手っ取り早いな。俺達とお前が肉体言語で語り合えばいい。それほどまでに合理的で直線的な伝え方もあるまい?」
神父は表情一つ変えずに言った。
「はは、確かにその通りだ。確かに君は効率を優先するタイプのようだね。」
神父の目線がやっと俺達と照らし会わされた様に光った。ブラックオパールの異様なまでの、毒々しく美しい瞳だった。
「じゃあ始めようか。私はこれで終わらせたい。」
ジョラルがはっとしたようにスタンドを発現させる。
「先手だ「セレーネ」ッ!「マイ・ザ・ワールド」俺だけの世界だ…」
まるでからだが重力を無くしたようにひっくり返り、水のなかに溺れ、そして起き上がる…そこには完全に逆になった世界が浮かんでいた。
「フム、結界の能力か…契と同じような感じなのかな?そういえば水城も先程の話と合致するなぁ、自分から変えようともせずまたは願おうともせず他者にすがり、あのようなみっともない姿なになったのだ。因果応報というやつだね。」
「五月蝿いッ!」
ガーネットの瞳が突き刺すように光る。
「貴様!何度人の命を侮辱したら気が済むのか?先程から口先だけじゃあないか。貴様も人と同じように恥だけ持ってるみたいだなぁ!」
ジョラルがけん制する。
「ちょちょ、落ち着け、焦ってちゃあなにも出来ない。時間は解決に導かないが、俺たちの行動次第で解決に向かっていくんだ!」
「…そうだな…」
ジョラルがすぅ、と神父一点を見つめる。
「俺達はお前を許さない。お前のしてきた行動全てを、俺達は許さない。」
次回もお楽しみにしてください()
人生がエブリデイ。
アリーデヴェルチ!
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