妖怪の山。その中腹には不思議と色々な妖怪が集まってくる。新聞作りに余念のない鴉天狗。何やらむしゃくしゃしている鬼。どこか不安そうな火車に何も知らない天邪鬼。彼女達の些細な日常は端から見ていると中々に面白いかもしれない。いつもと変わらない、そしてこれからも続くただのたわいもない日常だ。だけど、不思議とその日常は酷く眩しく見える。それはきっと、もしかしなくとも満足していないからだろう。今の日常に耐えられないのだ。楽しくて平穏で。気の良い奴らしかいない広々とした世界なんて。もう、うんざりなのだから。
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