あの日、普通は死んだ。
 そうして僕、各務鵺が普通になった。

 穂叢羽市。人口九十五万人を有する、日本海に面した地方都市で。
 中高一貫校である比良都学園に通う主人公、各務鵺は世間とのズレに苦悩する中学二年生の少年だった。
 そんな彼の目の前にある日突然人を喰らう屍達が現れ、日常は儚くも崩壊する。
 人類の営みが狂い常識が消え去って、普通という言葉が無くなったその世界で少年は生を得る。そうして歩み出す。

 これは世界が死んで、少年が息をし始める物語。
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