できるかぎり、目立たないように。
できるかぎり、波風立てないように。
御槻シンは慎ましく生きていられればそれでよかった。

だが、小学校でも、中学校でも、今通っている高校でも、ずっとイジメの標的にされ続けてきた。

そんな自分から、何度だって「変わりたい」と思った。
具体的にどう変わりたいのかは彼自身にもわからなかったが。
とにかく、逃げ出したくて/前に進みたくて、変わりたかった。

だから気まぐれだった。
ある日、シンはハンカチを落とした女性を追った。
そしてそれが、彼が変わり始めるきっかけとなる。

私立探偵、赤司零子との出会いだった。


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