『すべての国家権力は、個人の自由と権利を擁護する一点において、はじめてその存在を認められる』自由惑星同盟最高評議会議長 ヤン・ウェンリー
バーミリオン星域会戦における同盟軍の勝利は、銀河の歴史を疑いなく定義づけた。いわゆる『バーミリオンの奇跡』である。
宇宙暦823年。バーラト星系第四惑星ハイネセンからフェザーン星系第二惑星フェザーンに政治的中枢を移した自由惑星同盟は、ヤン・ウェンリー政権の舵取りによって盤石の平和を実現していた。同政権による精緻な防衛政策と劇的な内政改革は、同盟奇跡の復活劇を演出。かつて圧政より逃れた自由の民が打ち建てた自由の国は、我が世の春を謳歌する。そのはずであった。
しかし、人間の争いは終わらなかった。
混沌きわまる旧帝国貴族領辺境部。乱立する民間軍事請負会社。覇を唱えるロイエンタール新王朝。存在感を増すイゼルローン立憲帝国。果てなき搾取。広がる絶対的な貧困。外注化された戦争。忘れられた人々の疎外。権力者の醜き政争。勢力図を覆す謀略……。
あれから約四半世紀。『バーミリオンの奇跡』がもたらした進行形の「歴史」に、新時代の歪みにすべてを奪われたひとりの青年が抗うとき。時代は再び、伝説の世を迎える。
宇宙暦796年、帝国暦487年。▼アスターテ会戦の直後、帝国と同盟の首都を直結する“門”が開いた。▼だがその内部は、火器も長距離センサーも通じない暗黒空間。大艦隊は安全に通れず、両軍は主力を首都防衛に縛りつけられる。しかも均衡は対称ではない。帝国にはなお、イゼルローン回廊という“もう一本の矢”がある。▼ラインハルトはこの異変を帝国再編の好機と見なし、ヤンは新…
総合評価:43/評価:
/連載:31話/更新日時:2026年07月18日(土) 16:27 小説情報
これは些細なことがきっかけで大きく歴史の展開が変わってしまった世界線の話である▼具体的には宮内省が帝都の下町で皇帝陛下のお相手候補を探したりしなかったというだけである。
総合評価:297/評価:
/短編:2話/更新日時:2026年06月14日(日) 08:31 小説情報
原作後。▼ラインハルト亡き後の銀河帝国に、死んだはずの二人が密かに蠢動し、残された者たちは葛藤する。▼彼らが密かに設計するのは、全宇宙四百億人の生命を繋ぐ巨大な医療ネットワーク。それは、生来の欠損や不運に苦しむ人々を救う「福音」であると同時に、全臣民の動向を音もなく察知する「究極の監視網(首輪)」でもあった。▼pixivで書いていたオーベルシュタインとロイエ…
総合評価:15/評価:
/完結:8話/更新日時:2026年05月29日(金) 18:25 小説情報
原作後の世界。▼ヒルダが帝国に憲法を作ることをまじめに考えている話。▼これは、原作でヒルダがオーベルシュタインを永久凍土上の石板と呼んだことへの、長い長いお返し。▼ちょっと反論するつもりで書き始めたが、オーベルシュタインを美化しすぎて贔屓の引き倒しになってしまっている。▼え、あいつ、冷却水じゃなくてガソリンぶっかける奴だったじゃん!と思っても石投げないでくだ…
総合評価:7/評価:
/完結:6話/更新日時:2026年06月23日(火) 23:59 小説情報
ラインハルトの息子は、父ほどの天才ではなかった。 ▼ロイエンタールの息子は、ミッターマイヤーを父と呼んだ。 ▼ヤン・ウェンリーの後継者は、英雄になろうとはしなかった。 ▼そして、英雄たちに救われなかった者たちは、やがて彼らの敵になった。 ▼英雄たちの時代は、終わった。 ▼ラインハルトも、ヤン・ウェンリーも、もはやいない。 ▼その銀河に遺されたのは、▼父ほどの…
総合評価:28/評価:
/連載:44話/更新日時:2026年07月27日(月) 20:00 小説情報
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