本能寺の変を南蛮動画で見た瞬間、伊達政宗は笑った。
――俺の番が来た。

五年早く生まれた伊達政宗、十八歳。
この世界の戦国には、南蛮動画・南蛮板・南蛮鳥と呼ばれる配信文化がある。
本能寺の変で織田信長が倒れ、天下が大きく揺れた夜、政宗は誰より早く次の勝負に飛び込んだ。

狙うのは土地ではない。先に奪うべきは、人だ。
明智につけば安くなる。伊達に来れば、名も金も大義もくれてやる。
そう言い放ち、政宗は南蛮渡来を使って織田残党、浪人、商人、職人を次々にかき集めていく。

戦で勝つだけでは足りない。
勝ちを見せ、勝ちを広め、勝ったあとに流れてくる人と噂まで奪ってこそ、本当の勝利だ。
常識外れの速さと、少し頭のおかしい発想で、奥州の若殿は戦国の勝ち方そのものを塗り替えていく。

やがてその異常な勝ち方は、明智秀満、前田慶次、豊臣秀吉、徳川家康、そして――死んだはずの織田信長まで巻き込むことになる。

これは、配信のある戦国で、伊達政宗が天下を取りに行く話。
このド田舎から、全部奪う。

初ハーメルンです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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