前世でヒロアカの大ファンだった俺は、気づけばラブラバこと相場愛美の弟として転生していた。

名前は相場紳士。個性は弾膜——弾力性のある膜を生成・射出・展開できる、ジェントルの弾力個性と組み合わせれば最高の補完関係になれる個性だ。

原作知識を持つ俺には分かっていた。このままではジェントルクリミナルは追い詰められ、取り返しのつかない道へ進んでしまう。

だから俺は動いた。十一歳の冬、姉を連れてジェントルさんに会いに行き、全力で説き伏せた。

「ジェントルさんの個性と、俺の個性と、姉さんの情報処理が合わされば——最高にかっこいい怪盗紳士ヒーローになれる」

涙と弾力と弾膜が交差した夜、三人のチームが生まれた。

推しを救いに行った弟と、本物の紳士を目指す男と、紳士に恋する姉の物語、ここに開幕。