時は新世暦88年。
高度にAI技術が発達し、AIが日常にあたり前に溶け込んだ世界…
平和な日常が続くこの世界で、ひときわ人気の商品があった。
Electrical Familiar
通称 エレクトリア
エレクトリア関連企業最王手【近衛インダストリアル社】が開発した、意思を持つAI回路を搭載した、心を持つ端末。
一個人から企業まで幅広く普及した"彼女達"は瞬く間に人々の生活を豊かした。
たった20cmほどのサイズしかない彼女達だが、文字通り「家族」のような存在になり、時に厳しく、時に優しく、個性豊かに人と共に歩みを進めていた。
…もちろん、いい事ばかりではない。
光があれば、当然、影の側面もある。
どんなに世界が平和でも、手にした端末を悪用する輩は一定数現れる。
そして、それを裁く者も──────・・・