古き良き王道ファンタジー小説

一人でいるのが好きだった。だから、一人で生きていけると思っていた。

異世界に生まれたレオンには、前世の記憶がある。
けれど、世界を救いたいわけでも、英雄になりたいわけでもない。

幼馴染二人と育ち、魔法を覚え、怪我をして、治してもらい、また三人で遊ぶ。
やがて一人は「勇者」に、一人は「聖女」に選ばれ、レオンだけが何者でもないまま村を出た。

彼が望んだのは、ただ世界を見て回ることだった。

知らない町を歩き、その土地の料理を食べ、酒を飲み、温泉に入り、魔物を狩る。
一人で歩く旅は、思っていた通り楽しかったが、それでも旅の途中で人と出会う。
別れ、再会し、誰かを愛し、失い、時には決定的に傷つけ合う。

世界を呑み込む戦争は、ただ旅をしていただけのレオンを、幼馴染の勇者と聖女、そして魔王と呼ばれる男の運命へと引き寄せていく。

誰かと一緒にいることは、本当に幸福に必要なのか。
一人で幸福なら、人を愛する必要はないのか。
一度壊れた関係は、元に戻らなければならないのか。

これは勇者でも聖女でも魔王でもない一人の男が、長い旅の果てに、「自分はどう生きれば幸福なのか」を見つけていく物語。

小説家になろうにも掲載中
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